JINS BRAIN2を試してきた
久々の投稿となります。
前回書いた頭の中の雑音はまだ消えませんが、私は元気です。
さて、今朝は早起きして「JINS BRAIN2」や「棚 NAVI」など、JINSの新サービス先行内覧会にお邪魔させてもらいました。
まずは、「JINS BRAIN2」について。2016年に登場した「JINS BRAIN」はAIで眼鏡の似合い度を判定するサービスでしたが、この「JINS BRAIN2」は、店内にあるiPadや自分のスマホで顔を測定すると、似合う眼鏡をランキング形式で教えてくれるというものです。AIの精度も向上しているのだとか。
早速、内覧会にて試してみました。
まずは顔を測定(本来は眼鏡を外したほうが良いと思われる)。
そうすると、顔タイプが診断されます(眼鏡外して測定しなおした)。
そしてOKを押せば、眼鏡が“似合い度順”にレコメンドされ、画面下部に表示されます。そこから好きなものをバーチャル試着が可能。フレームの色も変えられ、カラーレンズを入れた状態もバーチャルで確認ができました。
じつはこのバーチャル試着、自分の眼鏡を掛けたまましてるんですよ。これが今まで一部店舗のみで導入されていた「MEGANE on MEGANE」というバーチャル試着のシステム。画面上では実際に掛けている眼鏡が消えて、レコメンドされた眼鏡だけ掛けているように見えるでしょう? このシステムが9月16日からは全店舗で導入されるとのこと。さすがに、顔を振ったりしてしまえば見えてしまうのですが、正面視では本当に消えてますね。これで近視が強い人でも、店頭でJINS BRAIN2を使いやすいというわけです。
ちなみに1位と2位の結果を見ると、AIは私にはスクエア系が似合うと判断したようです。これまでのJINS BRAINでは雰囲気(髪型や襟元、年齢、性別など)のみで判定していたAIにプラスして、今回のJINS BRAIN2では、顔型などの精緻な診断も追加されたとのこと。総合的に判断してくれているんですね。サイズ感はPDを入力することで限りなく実物の大きさと整合性がとれている設計になっているのだとか。
個人的には「自分にはサイズが大きいかも?」というものもレコメンドされたのですが、私がサイズ至上主義になり過ぎているのかも・・・。 自分では手に取らないものをレコメンドされる面白さもありますね。
気に入った眼鏡があれば、それをタップするとQRコードが表示されます。
で、読み込めば自分のスマホに簡単に登録できる。会員登録しなくてもできました。それによってもう一度家で試着するときも手軽だし、オンラインでの購入もできます。
そして、リアルで試着したかったら、ご丁寧にお店のどこの棚にそのフレームがあるのかまで教えてくれます。これも今回発表された新サービスのひとつ、「棚 NAVI」です。このiPadからだけでなく、ネットであらかじめ目星をつけておいたフレームの場所も店内MAPから知ることができます。
いやはや、すごいですね・・・!
買い物の仕方も二極化?
「今日は体験だけで、今後の取材の参考にしよう・・・」。
正直なところ、取材前はそう思ってました。
でも、実際に取材してみて記事にしたくなったのは、これがあまりに今まで自分が体験してきた購入のプロセスと異なる斬新な体験だったからです。
眼鏡ユーザーとしての自分は、やっぱりお店でリアルに試着して、お店の人と会話しながらあれこれ試して買うのが楽しい。そして、私がメインの取材対象としてきたセレクトショップでも、むしろ「対面でじっくりとお店の人が似合う眼鏡を選んでくれる」というのが主流で、最近では予約制にて一対一で個室のようなところでお見立てをしてくれるようなお店も増えています。
それに対し、こちらはセルフでAIが似合う眼鏡を選んでくれて、オンラインでも購入できる。個人的には前者のような買い物の仕方が好きなわけですが、JINSさんだって、ニーズがあるから設備投資をするわけで。こういう非接触で効率の良い眼鏡選びが求められているってことですよね。
「似合う眼鏡」って、とても本質的でいて、正解がわかりにくいものであり。AIの診断結果を受け、「似合うとは何か」ってことを考えさせられました。そして、「眼鏡店とは」「接客とは」ってことも・・・。
でも、昨年の春にコロナで外出できなくなったとき、そして自分が体調を崩して出掛けることすら難しかったとき、”いつもと同じようにお店に行ける”ってことが、突然できなくなるってことをリアルに感じたんですよね。そんなとき、バーチャルとはいえ家で試着ができるってことは、大変にありがたいわけで。お店に行けたとしても、なるべく滞在時間を減らしたいという人も少なくないでしょう。なるべく会話をしたくない人だっている。
パーソナルな接客を求める人がいてもいいし、こうした買い方を求める人がいてもいいわけで(度数の測定やフィッティングは、お店でやってもらったほうが良いけれど)。これからはパーソナルな接客はより濃密さが求められ、一方ではこうした実店舗(オフライン)とオンラインの融合も進んでいくのかもしれません。
いろいろな思いが溢れ、つい勢いで記事にしてしまいました。写真のトリミングや明るさの調整などせずに掲載してしまいましたが、そこはご容赦を。そもそも、コロナ禍での眼鏡業界の動きを記しておこうと始めたnoteなのですが、これもひとつの在り方として記録をしておきました。