パリ旅行記 07 - 第4日、芸術は足
50歳にして人生初の海外、しかもパリに現地6泊(10日間)の日程で旅行してきたので、自分の記録・記念として旅行記を綴ろうと思う。今回はついにルーヴル美術館に行った話。
ルーブル、の前に
午前中は昨日も行ったサウスパリアリーナでバレーボール女子・トルコvsオランダ戦があった。もうパリ暮らしも4日目ということもあって、朝食を作って食べ、洗濯物を干し、メトロに乗って……とすっかり慣れた感じでパリ市街南部へ赴く。朝一番のセッションだったからか、会場周辺は割と空いた感じだった。
会場は昨日の卓球とは異なるホールだったのだけど、座席等の作り方は似たようなもの。チケットに書かれた番号を頼りに自分たちの席を探す……のだがすぐに見つからず。スタッフに尋ねると、はるかに前の方、コート間際の席を案内された。えっ、ここ座っていいの。
自分が取ったチケットを憶えてなかったのが悪いんだけど、よもやこんなに前だったとは。大体の会場ではチケットは4種類あって、当然ながら高いほど良い席なんだけど、そんなに高いチケットを取った競技はなかったはず。おそらく取った中でもっとも良い席寄りのところが当たったのだと思われるけど、コートと同じレベルで試合を観戦出来るなんて、Vリーグでもなかなか無い話だと思う(行ったことあるけど普通に観客席だった)。
試合はどちらのチームもエースを中心に非常に良いプレーを見せて、採集セットまでもつれ込む白熱した展開だった。家族みんな元々バレーボール好きなこともあって、とても楽しむことが出来た。トルコのフュリオサ(勝手に命名)、カッコよかったなあ……
ルーヴル、その前に
試合後は何処かで昼食を取ろうと思ったのだけど、手頃な店が会場周辺で見つからず。Balard駅(バラード)からメトロ8号線に乗ろうと思っていたので、そちら方面に歩いていて見つけたパン屋(サンド屋?)に入ることにした。テイクアウトしようと思ってけど横にイートインスペースがあったので、外の暑さを避けるために退避……
食後は8号線で Opéra駅(オペラ)まで行って、7号線に乗り換えてルーヴル美術館の最寄り駅である Palais Royal - Musée du Louvre駅(パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーヴル)まで行こうと思ってたのだけど、せっかくなのでとOpéra駅で降りて、いわゆるオペラ座(Palais Garnier オペラ・ガルニエ)を観ていくことにした。ここからルーヴルまで歩いてもそんなに遠くないし。
オペラ座を眺めた後、オペラ通りをルーヴル目指して歩き出したけど、どうにも暑い。元々は8月でも30度を越えることは滅多にないというパリだけど、ここ数年は猛暑に見舞われているそうで、この日も35度くらいまで上がったんじゃないだろうか。あまりに暑くてハーゲンダッツに避難したり、パリのパリ・ミキ(メガネの三城)を見つけたりしつつ、ようやくルーヴルに辿り着いた。
ルーヴル、どれ?
地図に従って歩いてきて、さぁこれがルーヴルだろうと我々が目にした建物は、延々と連なっていて……どれがルーヴル?と家族が尋ねてきたので、いやこれ全部ルーヴルだよ、と説明すると面食らっていた。そりゃそうだ、果が見えない。
果てが見えないどころか、コの字型の一部分しか見えてない。まだ後もう2面あるんやで。とりあえず例のピラミッドとやらを見に行くことにしたが、まー暑いのなんの。しかも遠い広い。
ピラミッドは気になるし、背後(コンコルド広場方面)には開会式で見た聖火台(気球の形のやつだ)がチラ見えしてるし、もうちょっと見て行きたかったけど暑いので断念。早々に地下の入口に移動することにした。
写真の左奥に見えているところが入口で、ここでミュージアムパスと枠を予約したQRコードを見せる……と、チラ見されただけで通された。なんていい加減なと思いながら、手荷物&身体のX線検査はしっかりやっていた。奥には土産物屋等がある通路があって、更にメインのホールを通り抜けてようやく美術館入口だった。さっきのは予約しているか確認しただけだったらしい。
いざルーヴル
美術館の入口で改めてミュージアムパスとQRコードのチェック、ここはしっかりバーコードリーダーで読み取る方式だった。しかし係員が読み取るのではなく、自分でリーダーに差し出して読ませて、係員は椅子に座ってふんぞり返ったままという形式。パリではここの人だけこうだったので皆がそうとは決して言わないけど、ちょっとビックリしたな……
中に入って驚いたのは、展示されている作品の多さと大きさ。数はもう、あれだけの建物ですから、ねえ。しかも何階建てだっけ……5階?とかまであったような。全部はもちろん、誰もが知ってるような有名作品を巡るだけでも相当歩くことになった。結局それすら全部回れてないし。例えばこのサイトに載ってる作品、半分も観れてない。
大きさにもビックリした。よく、本物を見るとあまりの小ささに驚く絵画とかあるけど、ここには単純にデカい絵がやたらとある。どうやって描いたのか不思議なくらいの大きさ。
もちろん、人も多かった。世界中の人が集まってるんじゃないかというほどに。特にモナ・リザやサモトラケのニケのところはヤバかったなあ……
もう歩けないよう
広さと人の多さにすっかり疲れてしまった我々は、目立った作品は観れた! それ以外にも色々と貴重な作品を観れたはず! よくがんばった! と、早々にルーヴルを後にすることにした。今回の旅行には皆歩きやすいスニーカーを履いてきていたのだけど、それにしてもである。
帰りは再びメトロに乗って、最寄り駅で買い物してホテルへ引き上げてきた。よく歩いた。第4日、パリ暮らしも折り返しだ。