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どちらのVladimirさん?―ウラジミール vs ウラジーミル
翻訳勉強会の課題で久しぶりにニュース記事に取り組んだ。ロシア大統領Vladimir Putinの表記を念のため調べたらウラジーミルと外務省のサイトに載っていた。
「各国の元首名等一覧表」
てっきりウラジミールだと思っていたけど確信がもてなかったので調べてみてよかった。固有名詞のカナ表記はホントに厄介な問題だ。
「毎日ことばplus」さんによるとロシアでのアクセント位置が決め手らしい。
ロシアではアクセントが「ジ」にあるので、長音記号を入れるのであれば「ウラジーミル」となります。
そういえば、教科書でお馴染みのリンカーンがいつの間にかリンカンに変わっていてびっくりしたことがある(現在の状況は未確認)。これも現地の発音に近づけようと、アクセントの位置を考慮した結果だった。
話はここで終わらない。先の記事に、チェコではウラジミールと発音すると書いてある。これは面白くなってきた。こういうとき便利なサイトがある。世界各地の発音が聞けるのだ。さっそくその forvoで試してみると―
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アクセス時にトップに表示されたセルビア語では、頭のVlaに第1アクセントがある(ように聞こえる)。セルビアのVladimirさんはウラージミルと書くのだろうか。ロシア語だとたしかにdiにアクセントが置かれている。
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名前はやはりオリジナルに近い発音をしたほうがいいし、必要ならば本人に確認するしかないのだろう。ロサンゼルスが舞台の映画『フリーダム・ライターズ』ではメキシコ系の生徒Evaが、出席をとる先生にすかさず「イーvaじゃない エva!」と応えていた。
かつてお世話になったアメリカ人の先生が "I HATE katakana!"と言われたのをよく覚えている。ボクの名前は「〇〇〇〇」じゃない~!と嘆いておられたのだ。罪つくりなカタカナ。
「毎日ことばplus」さんの記事でもっとびっくりしたのは、ロシアでは女性の姓が女性形に変化するということ!フョードル・ドストエフスキーの妻はアンナ・ドストエフスカヤなんだって!(←ここぞというときに使う「!」の出番。「!」の頻度が勉強会で話題になりました。)