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映画メモ|Argentina, 1985

アルゼンチン1985〜歴史を変えた裁判〜

(あらすじ)
実際の出来事に基づいています。アルゼンチンの最後の民軍独裁政権(1976–1983) の首謀者を起訴した 1985 年のフンタス裁判を取り巻く出来事をたどり、検察官のフリオが率いる弁護士グループの巨大な仕事に焦点を当てています。

(感想)
軍を敵にまわすんだから、自分や家族の命を危険にさらすことがわかりきってる。だから最初は、逃げて考えないようにしているんだけど、腹を括ってからは別人のようにベストを尽くす検事の姿がとても良かった。
背中を押す奥さん、息子(めっちゃ子供なのに)も積極的に関わり応援する。多様性に富んだ人々がチームとなり、同じ方向を向いて協力して目的を果たすのは感動しないわけがない。

サポートする副検事(軍人の家系!)も、一族の価値観に染まることなく正しいと思うことをやってるから軋轢が生まれるんだけど、途中でお母さんが「あなたが正しい」って言うんですよね。知らなかったけど、知ったらきちんと自分の考え修正できる柔軟性も素敵だなと思ったし、このシーンは泣いた。

結局、終身刑にできた人とできなかった人がいて絶望する検事に息子が言うんです「それってすごいよ!残りもどうにかならないの?」「上訴だ」「全員刑務所に入れなきゃだめだよ」で、検事は上訴する決意をします。

今も裁判は続いているようです。


好きな本や映画をピックアップしてゆくと、自分がどんなものにときめくのかみえてくる気がする。


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