恐怖のカボチャ爆弾

八月ですね。葉月。

なのに、このハロウィン感満載のタイトル。何故に？　

……いえ、理由は簡単。至極シンプル。

公園に行った家族１と家族２が持ち帰ってきたからですよ（キレ）。

丸ごと一個の南瓜を……！

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別にね、傍で聞いたら（読んだら）不思議はないでしょう。南瓜、夏野菜だし。爆弾って何だよ、大げさなって。

しかし背景はあるのです。それなりにきっちりと。

理由その１：そもそものオーダーは「ランチを買ってきて」だった。

ランチを中食（って言葉とんと聞かなくなったな）にしようとした発端は、娘五歳（馬鹿のつく親目線ではまあまあ賢い子。計算問題や算数パズルが好きで、ドラえもんのコミックやらノラネコぐんだんの本（海のかいぞく）を丸ごと覚えてしまい風呂で暗唱してくれる機能あり。嫌いなものはプリンセス。母には基本媚びる）が、昨日の土曜日のランチで不平不満たらたら、行儀最悪だったから。

……別に、賛辞を要求していたわけではない。栄養バランスだけ最低限考えて適当に作ったランチだったのだから。

しかし、普段二人きりで食べる際には

「ママのお料理は世界一だね！　サイコー」

なのが、家族２が同席すると一転、

「おなかすいてなかった」「こういうのじゃないと思った」「味がない」「味が薄い」

となり、

「つかれた」と肘をつく、

脚を組む、

ため息を吐く、

キョロキョロしすぎて結った髪の先が食事中の皿に浸かる

……という事態に至った挙句、家族２のみがひとりさっさと食べ終わって自室に引き上げていくものだから状況は悪化。

「そんなに気に食わないならもう作りません！　パパに！　面倒みてもらいなさい！　ふたりで好きなの買ってくればいいでしょ！」

となった訳です。

「わかったー」

からのアンサーが、まるごとの南瓜。ええ……ママに嫌がらせなの……？！

理由その２：トラウマ

はい、こちらが本題です。

人って生きているとまあいろいろあるもので、かくいうわたしもちょこちょこ「ええ？」という経験をして参りました。

その中に、あるのです。南瓜が爆発するのに立ち会った稀有（？）な経験が。

――あれはそう、暑い夏の日のこと――ではなく、ハロウィンも過ぎた11月でした。

その頃は娘はまだ生まれておらず、仕事で不在がちの夫がたまにいる日曜くらいは、と重い腰を上げて夕食の調理に取り掛かった――などという状況だったかもしれません。細かい状況は流石に覚えていませんが、しっかりと料理するぞという構えを取っていたことだけは確か。

なぜなら、当時滅多に手に入らなかった虎の子のバターナッツ南瓜を使ってスープを作ろうとしていたから！

話は（だいぶ）飛びますが、ルバーヴってご存知でしょうか。今でこそジャムや、タルトなんかの焼き菓子で人気がありますが、あれだってひと昔前には高原の土産物屋なんかで巡り合える代物だったのに、現在は道の駅はもとより東京のスーパーなんかでも扱っていたりしてびっくりします。

で、速やかに話を戻すと、バターナッツ南瓜。

我が家では十年程前に長野の山の家に行った折、道の駅で見つけて形と名前に惹かれて購入したのが始まり。以来、生クリームや豆乳を加えてこってりした料理（現実ではせいぜいスープ止まり）にした時に生きる食材として、毎年山の家に行った時には購入してきました。

たしかあの年も、シルバーウィークを利用して長野に行ったのではなかったか。その際購入して、料理する機会（気力）もなく１１月に……。

そしてあの日。長いことキッチンのオブジェと化していた、

やや希少なオシャレ食材＝バターナッツ南瓜　をついに手に取ったというわけです。

さて、調理。どうするか。

まず、軽く洗います。

次に、切ります。

このとき問題となるのは、どう切るか。

バターナッツ南瓜というのは、こんな形です。

（いつだかの自宅キッチン。安定のとっ散らかり具合）

これを、

だいたいいつも、①→②の順番でカットするのですが（あくまで私の場合）、

このとき考慮しているのは南瓜の種。

だいたい、↑の部分に入っているものと予想しているわけです。

で、あの年も、そんな感じで。

①をカット。

――あ、まだ種がないところだった。ま、こんなこともあるでしょ。

②をカッ……ト……

！！！！！！！！！！！！！！！！

爆発！！！　

（長かった）

――ひとりで盛り上がってすみません。

だから爆発って何？　という話ですね。それはズバリ、

蛆です！！　ウジ！！

言わずと知れた、蠅の幼虫。（画像なんて入れませんよ！）あれが、

ぴょーん！！　と切り口から噴き出したのです。

元気よく！！

ぱたぱたぱた……。音を立てて降り注ぐ蛆。

（ぎゃー）

頭が真っ白になるとは、あのことをいうのだな……。視界も多少白かったけど。

あの後、どうしたんだっけ……記憶にありません。

（もしかして、私もう死……？？？）

とにかく（っていうかこんなに長くなった）、そういう悲劇を潜り抜けてきた私ですので、以後南瓜は必ずカットされたものを購入すると心に決めて、離乳食に多用した時期も含め固く守り抜いてきたのでした。

その禁忌を、あっさりと……！！　

↓（調べてみると、よくあることのようです。長野県農業関係試験場さんのＨＰ。画像があるのでリンクに飛ばれる場合自己責任でお願いします）

https://www.agries-nagano.jp/pest/897.html

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そして今日のランチはどうなったかというと。

生しらすドン！　もとい、丼！

（取り分けた後なのでもはや丼じゃない）

ランチは別に買ってあったというオチ。

家族１・２チョイスは公園近くの鮮魚に強いスーパーにて海鮮丼、生シラス丼、鉄火巻き、イカ唐揚げ、コロッケというラインナップでした。（野菜が見事に不足。コロッケのジャガイモだけ。）

当然ながら昼酒の流れに。うむ。母は満足じゃ。

めでたしめでたし――って今、画像をアップしてみたら。

生シラスと混じりあったご飯粒が、ちょっとアレに見える罠……！