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『バニラな毎日』に癒される

NHKの夜ドラで放送されている、『バニラな毎日』というドラマをご存じでしょうか。

朝ドラに比べると知名度の低い印象の夜ドラ。(ごめんなさい)
私も今まで見たことはなくて、何となく「夜にもドラマやってるんやなぁ~」くらいにしか認識していませんでした。
それが、たまたま1月から放送開始されている『バニラな毎日』に目が留まって見始めたら、ハマってしまって。
今日は『バニラな毎日』について語らせてください!


『バニラな毎日』とは?

NHK夜ドラ枠で、月~木の22:45~23:00で放送されているドラマです。
あらすじは公式ホームページから拝借↓

孤独な人たちの心の渇きをお菓子が癒やすじんわり心があたたかくなる小説「バニラな毎日」をドラマ化! 大阪の小さな洋菓子店の厨房で、五感を刺激するお菓子の魔法が、ささやかな幸せを生み出していくスイーツ・ヒューマンドラマをお届けします。

【あらすじ】白井葵(蓮佛美沙子)は、パティシエとしての修業を積み、大阪で、夢だったこだわりの洋菓子店を開いた。しかし、経営はうまくいかず、店を閉じることに・・・。そこへ現れたのは、クセの強い料理研究家、佐渡谷真奈美(永作博美)。閉店した白井の店の厨房で、“たった一人のためのお菓子教室”を開くという。渋々、協力する白井。不思議なお菓子教室にやってくる生徒は、それぞれに心に痛みを抱えた人たちだった。お菓子を作り、味わう時間が、孤独な心を優しく包み込んでいく・・・。
(以下略)

NHK公式ホームページより。
書籍のドラマ化だって知らなかった。原作も読んでみたいな。

洋菓子店が舞台になっているだけあって、物語の中においしそうなスイーツがたびたび登場します。
完成品だけじゃなく、スイーツ作りの過程もたくさん映って、おいしそうなお菓子が出来上がっていく様子を見ているだけでワクワク。
(ただし、夜に見るとかなりの飯テロならぬ、スイーツテロ)
お菓子作りの手元の映像は、何とプロの方ではなく、主人公のパティシエ・葵を演じる蓮佛美沙子さんが実際に作っているところを映していると知って、ますます注目して見てしまう。

魅力はスイーツだけではない

おいしそうなスイーツを見ているだけでも癒されるのですが、このドラマに引き込まれる理由はそれだけではないのです!

物語は、「たった一人のためのお菓子教室」にやってくる生徒とその人が抱えている心の痛みが、だいたい2~3話にわたって掘り下げられていきます。

お菓子を作りながらそれぞれが抱く悩みや痛みに触れ、心癒されていく様子を見ていると、私の心まで一緒に動かされる感じがして、引き込まれます。
自分でも気づいていなかった気持ちに気づいたり、登場人物のふとした言葉が心の琴線に触れて、気持ちが大きく動いたり涙が出たり。

直近の13~16話では、身体に障がいのある女子高校生・結杏(ゆあん)と、彼女を心配するあまり、何でも先回りしてしまうお母さんの関係が描かれていました。
そんなお母さんの思いが重たく感じて感情を爆発させた結杏が、ドラマの中でこんなことを言っていました。

「私は、自分で自分を幸せにする力がある。」
「お母さんも、自分の人生を生きてほしい。」

これってまさしく、今の私が一番大事にしないといけない考え方。

私も息子のことが心配で、学校で困らないように、勉強でつまづかないように…って、ついつい何でも口出ししたり先回りしてしまう母でした。
学校に行かなくなって、たくさんぶつかって考えて、徐々に改善されてきたかなとは思うけど、まだ私の思考の癖は完全には抜けていないと思う。
もしかしたら、そんな私の言動も、息子にしんどい思いをさせていた一因だったのかな…と思うと、結杏と息子の姿が重なって、涙があふれてしまいました。

ちなみにこの夜ドラ、NHK+の配信で翌日朝に息子と一緒に見ているのですが、涙ぐんだ私を見て、照れ隠しのように笑っていました。
結杏のお母さんと私の姿が重なったのかな。
私の心が動いたことを、息子も感じ取ったのかもしれません。
もっと息子の生きる力、決める力を信じて、広い視野で物事を見ないといけないな、と改めて感じさせられたエピソードでした。

そういえば、結杏がお母さんに感情を爆発させたシーンで、息子が「おー!よく言った!」って言ったんです。
息子はまだ小3なので、話の大筋は分かっても、細かい感情の描写は分かりにくくて「何で今こんな風に言ったの?」と聞いてくることも多いのに、この場面は結杏の気持ちが分かったんだ…って、ちょっとびっくりしました。

もしかしたら「全く同じ気持ちではないけど気持ちは分かる」、という程度だったかもしれません。
でも、息子は息子なりに共感するところがあったんだな、と思うと、一緒に見てよかったなと思えました。

物語の後半も気になる

物語は全32話なので、ちょうど折り返し地点にきたところ。
前半では、お菓子教室を通して、主人公の葵自身も徐々に心を開いていく様子が描かれていました。
最初は心のガードが固くて、人との交流も避けていた葵だけど、お菓子教室で出会う人々を通して、表情が少しずつ柔らかく感情豊かになってきているのがとても印象的です。
予告によると、後半では葵の生い立ちや母との関係にも切り込んでいくようなので、心の扉を閉ざすきっかけになったエピソードが何かあるのかな?と気になります。

偶然出会った番組だったけど、私的に大ヒットの『バニラな毎日』。
NHK+では配信後1週間で視聴できなくなるのが残念だけど、華やかなスイーツに目も心も癒されながら、残りのお話でも登場人物と一緒に、自分の心の内に目を向けてみたいなと思います。


NHK+は配信後1週間しか見れないのが残念だけど、U-NEXTかNHKオンデマンドならいつでも見れるようなので、もしサブスク利用されていて、見たことないって方はぜひ見てほしいーー!



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