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【オンライン署名にご協力ください!】不登校児にも、健康診断を受けやすく
タイトルに関して、勇気をもって動き出した仲間がいるので、ご紹介したいと思ってこの記事を書いています。
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子が不登校になって初めて気づいたことの一つ。
健康診断を受けることのハードルが、なんと高いことか!!
健康診断を受けるのが、難しい子がいる。
そのことで、基本的な健康状態を確認してもらえる機会を逃してしまっている。
普通に学校に行けていた時には考えもしなかったことだったけど、わが子が不登校になり、健康診断が受けられないことがあるんだ…と、初めて分かりました。
そして、不登校、とりわけ学校に入れない子への対応について、国からの明確な指針は出されておらず、現状は各自治体・学校に対応が委ねられていることも。
これはつまり、
「後日、指定の学校医の病院に行って診てもらえたら、学校で受けたのと同じ扱いにできますよ」
と言ってもらえる場合もあれば、
「指定の日に学校で受けられなかった場合は、後日の対応はありません。気になるなら自分で診てもらいに行ってね(お金も自分で出してね)」
と言われてしまう場合もあるということ。
我が家の場合は前者だったので、当然どの学校でもそうなるのが自然な流れなんだろうと思っていたら、後者のパターンもあると知って愕然としました。
各自治体・学校によって対応がばらついているから、保障されている機会に不公平が生じているなんて。
子どもの健康診断は、『子どもの健康の保持増進・健康状態の把握・安全確保・健康教育のため』に実施する義務がある、と、学校教育法および学校保健安全法で定められているのに…
不登校の子どもの数は年々増えて行っているのに、学校や行政の仕組みはあまり変わっていない、もしくは変わるスピードが遅い。
だからこういった事態になっているのだと、当事者になってとても悔しく、残念に思います。
そして悔やんでいるだけではなく、こんな事態を変えたい!と立ち上がられたのが、晴れパンさん。
実際に健康診断を受けられなかった当事者のお子さんを持つ経験から、「健康診断を受けることが、困難な子どもがいることを、ご家庭の方にも、教育関係者の方にも、医療従事者の方にも知ってほしい」、そして、「すべての子どもたちの健康を守る機会を与えてほしい」と、オンライン署名を立ち上げられました。
不登校でもそうでなくても、子の健康を守る機会は平等に保障されなければならないはず。
学校に入れない(不登校である)ことが理由で健康診断が受けられなければ、隠れた心身の健康リスクを発見できなくなってしまう…
でもこういうことって、健康に関わる大切なことのはずなのに、自分が当事者になったり身近で経験した人がいたりしない限り、なかなか知られることって少ないと思うんです。
そして、たとえ当事者になったとしても、動くことって簡単ではありません。
私自身、当事者になるまでは全然知らなかったし、当事者になってからも、これといった動きは取れず、身近で情報を集めるくらいしかできていない。
だから、オンライン署名を立ち上げられた晴れパンさんのことはとても尊敬するし、少しでも多くの方にこの活動と現状を知ってもらえるきっかけになったら…と、微力ながらこの記事で紹介させていただきました。
ここまで読んでくださった方にも、ぜひ趣旨をご理解いただき署名にご協力いただけると嬉しいです。
(署名は本名で行っていただく必要がありますが、公開されない設定を選ぶことができるので、ご自身のお名前が出ることはありません!)
★ちなみに我が家の場合…
昨年度は健康診断の日に学校に行けず、後日学校医の病院に行くことになったのですが、息子本人の不安症状が強く病院に入れなかったので、結局受診できませんでした。
事前に何度も説明して、クリニックのホームページを見ながらイメージトレーニングをして、何とか説得して駐車場まで連れて行ったけれど、車から降りられなかった。
1時間ほど粘ってみたけど、泣き出して一歩も動けない息子を見て、これは無理なんだなと悟りました。
目の前の扉をくぐれば学校と同じように診てもらえるのに、その扉がとてつもなく遠く感じて、落ち込みました。
そして、その時は何とか連れていくのに精いっぱいで、受診できなかったことでどんなリスクがあるのかなんて、考える余裕もありませんでした。
今年度は、幸いにも健康診断の場所が校舎の離れのようになっている会議室だったので、何とか時間を合わせて受診できたけれど、来年度がどうなるかはわかりません。
同じように会議室で開催されても、学年によっては心電図のような特殊な検査もあったりするので、そういった検査が受けられるかもわからない。
だから、すべての学校で、不登校児でも健康診断の機会が保障されるようになってほしい、と願っています。
一人でも多くの方に届き、状況が改善されるきっかけになりますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!