第二回目の講座:「経営」と「管理」という役割
第二回目の講座は、「『経営』と『管理』という役割」をテーマに話されました。前回の輪読会でもディスカッションした、経営者の「熱源」やビジョンへの「熱量」といった内容の理解を更に深めていきました。
今回の講座ではマネジメントの役割を果たすための活動として
以下2つのポイントから講座の一部をご紹介します!
1.「経営」としてのマネジメント
2.「管理」としてのマネジメント
1.「経営」としてのマネジメント
マネージャーは外と内をつなぐ「結節点」である
マネージャーは外と内をつなぐ「結節点」として、まずはチームの「外」である上司や他部署・社外との連携がなります。このnoteでは会社内に限った連携をまとめていきます。
チーム外との連携で重要なポイント
皆さんは、マネージャーに任命された時まず何をされましたか?
多くの方は、チームの内(メンバー)に向き合う方が多いのではないでしょうか?
マネージャーは結節点の役割を果たすために、チームの外としっかりとコミュニケーションが取れていることが重要です。その中でも大切なのは3つの連携です。
1 :上司との対話
上司との徹底的なコミュニケーションによって、進むべき方向を確認し、チームが共有するべき目標を明確にすることが重要です。それにより、チームは進むべき方向を示す羅針盤を手に入れることができます。
2:人事との対話
人事部門はマネージャーの重要なパートナーであり、困ったことや相談がある際にはいつでも頼れる存在です。人事部門はホットラインのような存在として、いつでもマネージャーの相談に乗ってくれる頼もしいパートナーとなります。
3:他部署のマネージャーとの対話
他のチームとの関係性を築き、問題や解決策を共有することで、自身のチームの課題解決や改善に役立つ情報を手に入れることができます。積極的に他チームとのコミュニケーションを取ることでふとした時の助けになります。
このように、チームの内だけでなく外に目を向けることで、チームメンバーに適切なマネジメントができるようになるのです。
2.「管理」としてのマネジメント
マネージャーの基本動作は、「伝える」そして「動かす」
マネージャーの役割は、ドラッカーの言うように「人」を通じて成果を生み出すことです。そのためにはメンバーに対して適切に伝え、行動を促す必要があります。
しかし、多くのマネージャーは、メンバーにうまく伝わらない経験や期待通りに動いてくれない悩みを持つのではないでしょうか?
この場合に、メンバーの問題とするのではなく、伝え方を見直してみることで、より効果的にメンバーと向き合うことができます。ドラッカーが言うように『(相手の) 経験にない言葉で話しかけても理解されない』ことが、マネージャーとメンバーとの間では起こっています。メンバーが理解できる言葉で話しかけることを意識してみてはどうでしょうか。
例えば、「月曜日までに資料を作ってきてください」と伝えたとします。
メンバーが動き出すためには、依頼された内容に納得が必要です。そのためには、なぜこの仕事を自分がやるのかや、いつまでに必要なのかなどを適切にメンバーに伝えることが重要です。
また、メンバーの理解を深めるためには、適切なタイミングで資料のレビューや相互の意見交換を行うことも必要です。メンバーとの合意を得ながら、状況に合わせてレビューのスケジュールや取り組むべきポイントを設定し、メンバーが理解を深めて動き出せるようにサポートしましょう。
マネージャーは発信するだけでなく、相手が実際に動けるようにコミュニケーションを意識することで、自発的なチーム運営が可能になります。
いかなる組織であっても、メンバーの欲求やニーズを満たさなければいけない
マネージャーがメンバーと向き合う際に忘れてはならないのは、人としてのWell-beingが整い、ベースとなるスキルも備えているかどうかです。
「根」となるWell-beingと「幹」となるベーススキルが整っていることで、メンバーを理解しサポートすることができ、彼らの能力を発揮・開花させることが可能になるのです。
皆さんは、メンバーと原動力に繋がる話、Well-beingの話をされていましたか?されていなかった方はぜひ次回の1on1でお話しをしてみてください。
マネージャーの管理対象とは?
最後にマネージャーの管理対象についてお伝えいたします。
マネジメントの仕事として「プロジェクト」マネジメント、「プロダクト」マネジメント、など管理対象が前につくことが一般的ですが、「マネージャー」の皆さんにとっては何が管理対象になるのでしょうか?
マネジメントの対象は多岐にわたり、「プロジェクト」「プロダクト」から「人間関係」「リソース」まで、様々な管理領域が存在します。
そこでマネージャーの皆さんにとって大事なのは、どの管理対象に集中するかを明確にすることです。
管理対象を洗い出した上で、自身が何にフォーカスすべきかを選択し、その領域に集中して実行していくことで、他の人に何を任せるべきかやメンバーが何に集中すべきかが明確になります。
また、特にピープルマネジメントについては、時代や組織により変わってきています。
労働集約型であれば、メンバーのタスクやアクションベースで管理が必要でした。しかし現在は、変化が早く予測不可能な要素が多く存在し、状況に適応しながら価値を提供していくことが求められます。その中で、マネージャーは少し先の未来で何が起こりそうなのかをメンバーに伝え、またメンバーの目指す姿を共有してもらい、一緒に未来を描いていくことが必要です。
このように、マネジメントは時代の変化に合わせて適応する必要があります。自身の状況を把握し、適切に管理する領域を定めいくことが求められるのです。
今回は、当日の内容を一部抜粋してご紹介させていただきました。
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