2020年予報①|変わる、ビジネスヒーロー像 Ver. 2.0
アップデートされるビジネスヒーロー像
New Hero Rising
ここ数年、様々な技術やサービスが新たに生まれ、それを社会が後押しする流れが出てきました。SNSやキャッシュレスサービスを利用したデータビジネスの浸透はその一つと言えます。
三菱UFJ信託銀行が2020年4月に情報銀行を開始予定など、今後は個人情報を提供して対価を得ることがもっと身近になるでしょう。
9月にはマイナンバーカードによるポイント還元も始まりますが、果たしてバーコード決済アプリを抵抗少なく導入してきた人々も、マイナポイントの取得に抵抗感はないのでしょうか。
SXSWでも2018年頃より、テクノロジー起業家やGoogle、Apple、Facebook、Amazonのようなテック大企業に対して懐疑的な眼差しが向けられるようになってきました。
「便利やお得」という表現には必ず裏があります。自分のデータが知らないうちに取得され利用されたり、それがグレーな領域で悪用されたりする可能性もあります。
理想を語るだけでなく、このように懐疑的な視線に真摯に向き合える人こそが、次の時代のビジネスヒーローと賞賛される一年になるでしょう。
----------------------------<2020年予報 Ver. 2.0>-----------------------------
情報の透明性・データの公平性を重視し、即決断できるリーダーが必要
コロナ禍で浮き彫りになった真のリーダーに必要とされる能力、それは昨年末の予報と同じで、”正直さ”でした。正解がわからない混乱の中で、必要なデータを出し、状況を正直に説明するという”正直さ・誠実さ”によって、信頼できるリーダーかどうかの明暗が分かれたように思います。
それにプラスして必要な能力が、素早い決断力と行動スピードでした。刻一刻と状況が変わる中で、リーダーが素早く決断し行動できるかどうか、変化に対応できる柔軟性があるかどうかが、ビジネスに於いても非常に重要であると証明されました。
その一例として挙げられるのがリモートワークの積極的導入と、日本のハンコ文化の問題です。以前から前時代的とされてきたハンコ文化のような慣習ですが、日本人の変化を嫌う性質により中々改革は進んでいませんでした。それがリモートワーク導入によって、改革を進めるリーダー像が広く受け入れられるようになりました。既存の制度がもたらす実益と弊害を正しく説明し、必要な改革を行う事がリーダーとして最も重要な素質であると再認識されたのです。
また、日本政府のコロナウイルスへの対応を海外と比較することで、政治の世界で求められるリーダー像にも変化が見られました。ビジネス界も同様で、コロナ禍を経て、急激な変化にも柔軟に対応できる比較的若いリーダーの活躍が目立つようになったと思います。
<ご紹介>
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