車遍歴その1
若い頃はお金がないので、車なんて持てない。親戚から譲ってもらった車を乗っていた。
初めはホンダシビック3ドアハッチバック。4代目グランドシビックというモデルで10万キロ越えたやつだった。カーブ曲がると、車体がねじれるのが分かるぐらい剛性が低かった。
この頃、ヨーロッパでレンタカーをし、フィアットティーポという車に乗った。クラッチの遊びが少なくて、乗りやすい。イタリア人はこう言うセッティングで乗るんだなと思った。
次はおじさんからもらったスバルインプレッサスポーツワゴンの初代4WD、水平対抗エンジンで、軽くて速いし、雪でも安心。音も良かった。
家族が増えて五人乗りだと乗れなくなり、しばらく車をやめた。
会社を立ち上げて数年経過して、現場に行くのに車が必要になり、先輩の紹介で直輸入専門の車屋さんに会いに行った。
350万円ぐらいで、左ハンドルのマニュアル車というお願いをした。ヨーロッパに行った時に借りる車に慣れる為だ。
アウディA2という車が来た。オールアルミボディ900キログラムしかない。サイドブレーキ引き忘れたら、台風の時、動き出してびっくりした。
これまで、先生のアルファロメオベルリーナ、先輩のフィアットパンダ、シトロエンBXなどは運転して来たが、イタリア車とフランス車ばかりだった。外車は壊れるし、雨漏るしカッコつけしーが乗る車。そんなイメージしか無かった。
先生のランチャに乗った時、ドアを閉めたらチャポンチャポン音がする。とか、高速走ってたらゴゴゴーと音がして、マフラーが落っこちるとか。
ドイツ車は違った。車体の剛性も高いし、壊れない。