オキハラ@ミライトアーキ🖋️一級建築士ライター

一級建築士ライター。 株式会社竹中工務店に構造設計者として11年間勤務。 退職後、ライターとして独立、建築分野を中心にさまざまなジャンルで執筆中。

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プロフィール note運営者 オキハラ 経歴 ・2007年4月~2009年3月:東京大学教育学部理科一類 ・2009年4月~2011年3月:東京大学工学部建築学科 ・2011年4月~2013年3月:東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 ・2013年4月~2024年3月:竹中工務店 ・2024年4月~     :建築ライターとして開業 資格 ・一級建築士 趣味 ・建設 ・サッカー ・ゲーム ・マンガ ・映画 好きな建物 ・国立代々木競技場(構造設計に興味を持っ

    • 【建設生産支援クラウド×建設BPO】施工管理アプリ「Photoruction」を徹底解説

      「Photoruction」は、2021年のJMRの調査で「生産性の向上が期待できる」「サポートが充実」「建設業事業者に推奨したい」の三冠を獲得した人気の建設生産支援クラウドサービスです。今回は、株式会社フォトラクションに独自提供していただいた資料をもとに、Photoructionの魅力を徹底解説していきます。 Photoructionの特徴は、「建設生産支援クラウド」「建設BPO」「建設業特化型AI」を組み合わせた施工管理支援サービスです。プロジェクトの情報を一元管理でき

      • 建設ディレクターでノンコア業務から解放される?期待される効果やBPOとの違いを一級建築士が考察してみた

        建設ディレクターがいれば施工管理者はノンコア業務から解放される?2024年から建設業界にも適用される時間外労働の上限規制を背景に、施工管理者の過度な労働量が問題になっています。なかでも少なくない割合を占めているのが、施工管理とは直接関係のない書類作成などのノンコア業務です。そこで、「建設ディレクター」や「BPO」といったノンコア業務の切り分けを推進するキーワードが注目を集めています。 筆者は、大手ゼネコンに11年間勤務した経験があり、超高層集合住宅の現場で1年半ほど施工管

        • ついに建設業にも適用、36協定の時間外労働上限規制。DXや適切な工期設定で対策

          2024年4月からいよいよ時間外労働の上限規制が適用されます。2019年から一般業界では既に適用されていますが、5年間の猶予期間が与えられていた建設業の関係者のなかには、内容を詳しく知らない方もいるのではないでしょうか。 当ブログは建設DXに焦点を当てていますが、今回は、働き方改革に取り組むにうえで避けては通れない36協定について解説します。時間外労働に関する正しい知識を身に付け、ライフワークバランスの取れた生活を目指してみてはいかがでしょうか。 36協定の概要36協定と

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        • 建設DXに役立つソフトウェア
          4本
        • 建設DXによる働き方改革
          2本
        • 建設DXに関する国の取り組み
          3本
        • AIを活用した建設DX
          2本
        • デジタルファブリケーションを活用した建設DX
          1本
        • BIMを活用した建設DX
          1本

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          ChatGPTで画像生成AIのプロンプトを作成する方法を紹介。簡単に複数の建築パースを生成可能

          世間で注目を集めている生成AIは、建設DXでも活躍が期待されている技術です。ChatGPTを使って建築基準法に基づく法規チェックを行うことなどが試行されています。 ChatGPTなどの大規模言語モデルと同様に建設業界で注目を集めているのが、画像生成AIです。建築においては意匠や芸術の面も重要な要素であり、デザイン提案には多くの労力がかけれています。もちろんデザインは建築の醍醐味ではありますが、生産性向上を背景に手軽なデザイン手法が求められています。その中の注目技術のひとつが

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          Autodesk社のBIMクラウドプラットフォーム「Autodesk Construction Cloud(ACC)」。最先端を走るCDEの魅力とは

          建設DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けて官民一体で建設プロセスのデジタル化を進めるなか、BIM環境の中心的な役割を果たすのがCDE(共通データ環境)です。CDEは各社の建設プロセス全体を支えるプラットフォームになるため、最適なCDEサービスを選ばなければいけません。 CDEサービスはさまざまな製品が登場していますが、なかでも有力なのがAutodesk社の「Autodesk Construction Cloud(ACC)」です。CAD時代から信頼の厚いAutode

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          「建築BIM加速化事業」は2024年度(令和6年)も継続が決定。2023年度の事業との違いを解説

          建築BIMの社会実装加速化を目的とし、国土交通省(以下、国交省)が2023年度(令和5年)に実施したのが「建築BIM加速化事業」です。2024年3月1日時点で交付申請額は約50億円と公表されており、多くの事業者がBIMを導入するきっかけになった支援策といえます。 2023年末の国交省の発表により、建築BIM加速化事業は2024年度(令和6年)も継続して実施されることがわかりました。予算は60億円とされており、前年度の交付申請額をカバーできるほどの支援金が確保されています。2

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          共同作業とRevit双方向連携が魅力の「FAST ZERO」。建設DXを見据えた鉄骨専用CAD

          鉄骨専用CADを手掛ける企業で、いち早く建設DXを見据えた開発を進めてきたのが「株式会社ファーストクルー」です。ファーストクルーは従来製品の「FAST Hybrid」のころから「FAST Hybrid for Revit」を開発しており、BIMソフトウェア「Revit」との連携を実現していました。 「FAST ZERO」は2023年6月に同社が発売した新しい鉄骨専用CADです。この記事では、FAST ZEROおよび関連ソフトウェアのFAST ZERO for Revitの特

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          建設分野で躍進する3Dプリンター。新技術で実現する未来の建築

          さまざまな3次元形状を「印刷」できる技術が、3Dプリンターです。既に多くの分野で活用されていますが、建設分野においても実用段階に入ったといえるのではないでしょうか。技術的な課題だけでなく法的な課題もありましたが、いくつかのプロジェクトではそれも乗り越えて実現に至っています。 そこで、今回は建設分野における3Dプリンターの扱いについて解説し、さまざまな事例を紹介します。最後には、「印刷」という新たな技術により可能になる設計法についても触れますので、設計者も施工者もぜひご覧にな

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          画像生成AIを使って建築パースをつくる。設計プロセスの大変革

          ジェネレーティブデザイン・トポロジー最適化などの新たな設計プロセスや、3Dプリンターを活用した新たな施工方法の登場により、建設業界はかつてない転換期を迎えています。建設業界への時間外労働の上限規制適用や多様な働き方の実現など、労働環境の観点からも身の回りでさまざまな変化を感じているのではないでしょうか。 今回紹介するのは、設計プロセスや働き方を大きく変える可能性を秘めている「画像生成AI」です。イメージに近い建築パースを手軽に生成できるため、建築主との打ち合わせ前にパース作

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          80億円の予算を計上した「建築BIM加速化事業」とは。2024年度(令和6年度)の想定スケジュールも紹介

          建築BIMの社会実装の加速化するため、2023年度(令和5年度)に80億円の予算を計上した国土交通省(以下、国交省)の支援事業が、「建築BIM加速化事業」です。支援を受けるハードルの低さから中小事業者でも利用しやすく、建築BIMの普及という大きな目標に見合う事業でした。 この記事では、2023年度に実施された建築BIM加速化事業について解説します。国交省が予定している同事業の2024年度(令和6年度)のスケジュールも紹介するので、これからBIMを導入しようとしている方はぜひ

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          建設DXで需要のある人材とは。新たな職業も紹介

          BIMをはじめとした新技術の導入などにより官民一体で推進されているのが建設DXです。建設DXでは、設計・生産のプロセスが変わり、それに合わせて従来とは異なる能力が求められています。 そこで、今回は建設DXで需要のある人材になるために必要な特徴や能力を解説します。また、今後高需要が期待できる職業や、建設DXで登場している新たな職業を紹介するので、建設業で更なる活躍をしたいという方はぜひご覧になってみてください。 建設DXで需要のある人材の特徴や能力そもそも建設DXとは、BI

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          StreamBIMで働き方がどう変わる?一級建築士が実際に使ってみてわかった生産性向上・品質向上効果とは

          竹中工務店も採用している「StreamBIM」が話題今回紹介する「StreamBIM」は、共通データ環境(以下、CDE)に対応しているクラウドプラットフォームサービスです。大手ゼネコンのひとつ「竹中工務店」が新しい生産システムに取り入れたことで注目を集めました。 筆者は、構造設計者として竹中工務店に11年間勤務した経験があり、StreamBIMを積極的に活用している現場と仕事を行ったことがあります。その現場では、StreamBIMを活用し、生産性・品質向上に取り組んでいま

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          BIMの真価を発揮させる「共通データ環境(CDE)」とは

          官民一体の取り組みにより、「BIM(Building Information Model)」という言葉が建設業界に定着したといえるのではないでしょうか。しかし、言葉は定着したものの、本当の意味でBIMを活用できているかという疑念を抱いている方も多いはずです。 今回紹介するのは、建築物のデジタルツインを実現する上で核となる「共通データ環境(CDE:Common Data Environment)」です。共通データ環境を構築することで、BIMの真価を発揮できる環境を整備できる

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