高島裕インタビュー(後編)
「ここに自分がいるのがすごく自然」――帰郷されて、個人誌の『文机(ふみづくえ)』をお出しになります。
高島 これもずっと前から、ささやかな個人誌を出そうと思っていました。自分なりの美学で首尾一貫するようなもの、あとは、パッと読みやすくて短くてコンパクトで、でも中身は極限まで濃縮されて、読みごたえのあるものを作りたいなと。
――それを出すことと「未来」をやめることは関係していますか。
高 やっぱり内的に関係していますね。そういう美学のほうに行くっていうのは、現代短歌じゃないと