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24.【塗装シリーズ】エネルギー

はじめに

こんにちは!ミライノラボ学生研究員の鈴木です。 今回は「エネルギー」と塗装について考えていきます。

世界のエネルギー事情

地球温暖化対策が世界全体で取り組まれている現在、特に議論されているテーマであるエネルギー。 国際エネルギー機関(IEA)によると、2040年の世界のエネルギー消費量は、2014年と比較して約1.3倍に増加すると予測されています。[1]
一方で、世界では約7.9億人が今だに電気を利用できず、薪や炭を燃やして生活をしています。つまり、エネルギーは偏在化しているのです。
また、エネルギーを生産する時に排出される温室効果ガスは、ご存じの通り地球温暖化を加速させています。エネルギー消費量に合わせて生産量も増加することが予測される中、さらなる温室効果ガスの排出が推測でき、早急な対応が叫ばれています。

SDGsにおいては、7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンにという目標が掲げられています。

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より詳しくターゲットを見ていきましょう。

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キーワードとしては、再生可能エネルギーエネルギー効率クリーンエネルギーが挙げられるのではないでしょうか。 

エネルギー、特に電力を生み出す側は、資源を新たに投じる必要のない再生可能な生産方法の追求、そして CO2をはじめとする温室効果ガスを排出しないクリーンなエネルギーの生産に努める必要があります。そして、エネルギーを使用する側は、エネルギー量を抑える省エネや今の消費を見直し、余計な消費を防ぐという 対策をしていかなければなりません。

そして、もう一つキーワードとなるのがカーボンニュートラルです。
詳しくは、こちらの記事をチェック↓

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの原因である炭素を排出しないという取り組みで、達成に向けて各国で政策が行われています。カーボンニュートラルの達成は、温室効果ガスの排出抑制につながり、最終的には地球温暖化の防止につながるのです。
エネルギーにおいては、水力発電、再生可能エネルギーといった、炭素を排出しない資源を利用した発電という観点で取り組まれています。温室効果ガスの排出の多くを占める発電だからこそ、これらの対策は温暖化防止に直接的に影響をします。
一方、エネルギーを消費する側としては、使用するエネルギーの発電方法を選択できる時代になってきています。例えば、太陽光発電を用いて自宅で発電し、余剰エネルギーを売る…なんて話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。エネルギーの選択において、炭素を排出しない発電方法で作られた電力を選択する事で、消費側でありながらもカーボンニュートラルの達成に向けた取り組みを行うことが出来ます。

塗装業界をカーボンニュートラルという点で見てみると…

実はVOCの成分は炭化水素であり、VOCの排出は炭素を排出をしていることになります。VOCの排出を抑えるという取り組みは、カーボンニュートラルの達成に向けた一つの有効な手段なのです。
詳しくは、こちらの記事をチェック↓

エネルギーから塗装を考える

今回は「エネルギーを消費する側」、そして「エネルギーを生み出す(保持する)側」の2視点から、エネルギー に対して塗装ができることを考えます。
まずは、エネルギーを消費する側として。
塗装の現場において、多くのエネルギーが消費されているのはどの場面でしょうか。 といっても、筆者は塗装について学が浅いため、今回は以下の記事をもとに考えていきたいと思います。

https://www.tokyo-co2down.jp/assets/company/seminar/type/text/painter.pdf[2]

塗装工程において、重要なのが温度管理なのではないでしょうか。塗料の材料の性質上、塗装する部屋の温度等が製品のクオリティーに影響を及ぼすため、温度管理に電力を多く使用している印象を受けました。 また、焼き付けという塗装を乾燥、硬化させる工程において、多くの電力を消費するそうです。 このことから、消費する側としては、これらの工程における技術開発が省エネに繋がると考えられます。

次に、エネルギーを生み出す(保持する)側として。
塗装を行う現場として、建物への塗装があると思います。その塗料が断熱効果を有していたり、光を反射させ る効果を有していたならば、空調の使用電力を抑えたり、照明の消費電力を抑えることに繋がります。つまり、間接的に電力消費量を抑えることができるのです。

終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
エネルギーという大きいトピックだからこそ、エネルギーに直接かかわっていない業界がエネルギー問題に取り組むのは難しそうですが、細分化して考えてみると、どの業界においてもエネルギー問題解決に向けて動き出せる部分があるのではないでしょうか。

参考文献
[1]関西電力 エネルギーの現状
https://www.kepco.co.jp/sp/energy_supply/energy/nowenergy/world_energy.html
[2]東京都環境局 塗装業界の省エネ対策
https://www.tokyo-co2down.jp/assets/company/seminar/type/text/painter.pdf



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