不登校にも違いがある
流行り病に罹っている。これを書いている私が。である。
軽症であると思うので、来週には職場復帰だが、10日間の自宅療養で考えさせられることも多かった。(まだ3日あるけどね)
長男の誕生日
今日、山の日は長男の誕生日である。23歳おめでとう。長男にしてみれば、「祝日にしてくれと言った憶えはない」とでも言いそうだが、ある時から誕生日が祝日になってしまった。学校に行かなかった長男にはどうでもいいことなんだけどね。あ、夏休みだしね。
長男は小さい頃から家の外に出るのがあまり好きではなかった。正確にいうと、自然は大好きだから家の外には出たいけど、人と関わるのは苦手。だから、家族以外の他人がいる場所に出るのは苦手だった。
それは、もちろん保育園登園でもそのオーラを精一杯表現していた。産休明け1ヶ月しか休みを取らなかった(取れなかった:今にして思えば育休を申請する勇気がなかっただけ。同僚で育休取得者はいなかった。23年前)私が、毎朝園に首の座っていない長男を預ける時、本当に毎日泣いていた。でも、赤子のそれは母として胸がキューッとなることはあっても、その理由は自分に向けられていて(どうしてこんな小さい赤ちゃんを預けて仕事しなきゃいけないんだっけ?とか)、長男本人が可哀想だなぁという気持ちはあまりなかったかもしれない。それはあまりに小さくてきっとそんな思考はまだないだろうと考えていたから。
でも、彼は何歳になっても泣いていた。さすがに年長さんクラスになるとそんなことはなかったような気がするけど、基本的に保育園に行くのは大嫌いだった。
もちろん小学校に入っても、同じだった。低学年の頃は行かないとしぶっている彼を車に乗せ学校まで毎朝送っていったりしていたが、その度に後ろの席から運転席を蹴るのだ。絶対に行かないと泣き叫びながら。その蹴りが半端なかったから、あの時の車のシートはお見せできない感じになっていたかもしれない。
4年生になって部活をやるようになって少し変わってきた。運動することが好きだったようで、少ない友達とチームプレーするということに興味を示していた。叱咤されることも多かったけど、チームに貢献できれば褒められるという「受け入れ」を感じることができていたのかもしれない。ちょっと母親が介入しすぎていた感はあるけど・・・
中学に入り、部活はそのまま続けた。でも小学校の時に得ていたポジションは手放すことになった。勝負の世界だから仕方がない。
だんだん、学校が嫌いな長男に戻っていった。もちろんそれだけが理由ではなく、いじめとか色々とあったんだと思う。でも、基本的に外の世界が苦手な長男は家に篭ることを選択した。
娘との違い
娘は(次男もだけど)、保育園時代は行くのが嫌だというそぶりはあまり見せなかった。まぁ、最後の方は私がシングルになっていて、送迎は実家の父にお願いしていたからその時の様子がどうかは正確にはわからないものの、長男と比べると雲泥の差である。
小学校も、低学年の頃は行くのが楽しいと言っていたような気がする。少ないけれど友達もいて、クラスでの様子や先生のココが嫌い、でもココは好きなどたくさん話してくれた。(もういいよ・・・っていうぐらい)
高学年の時は、嫌そうなそぶりも見せていたような気もするけど、もしかしたら親に気を遣っていたのか、あまり学校に行かなくなることは想定していなかった。長男と違って部活はやらなかったので(ここは失敗したかもと思っている。次男の部活が忙しすぎて、私が娘にかける余力がなかったことを本人が気がついていたと思う)
それでも、今、学校に行かない選択をしようとしている。長男と違って、学力のレベルがやばいってわけではない。学校に行かなくなってからほとんど勉強していないから、今は相当差がついてしまったとは思うけど。
2人の不登校の理由は
他に居場所がなく、もう学校に行かない選択しかなかった(長男)
お友達との関係があまりうまく行かず、学校に行かなくても何とかなるんじゃないか(娘)
ちょっと娘の方が前向きかな(笑)
娘のこれから
10日間家にいて、全く他人と触れ合わない生活をする中、娘が家の中でどうやって毎日を過ごしているのかを垣間見て、少し複雑な気分になってはいる。
パソコンに向き合ってN中入学前に使用可能なコンテンツを触っているのはほんの少しの時間。それでも絵の描き方の動画講座みたいなものを見ながらせっせとクロッキー帳に何かを描いてはいるけど・・・
それ以外はほぼYouTube。
N中入学が10月なのだけれど、そこまでこの状態でいいのだろうかと少し考えてしまう。まぁ、今はたまたま私が外出できないのでずっと家だが、動けるようになったらどこかに連れて行こうと思う。(平日は無理だけど)
ありがたいことに、わたしが療養中ということで食事の支度は全面娘にお任せ。嫌がらずによくやってくれました!(片付けはしてくれないけど)彼女は生活全般に関してはおそらく自分でできると思うので「生きる力」は持っているんじゃないかと思う。
今は世間一般の子どもたちも夏休みであり、学校に行っていないから、少し希釈されている感はあるけど、9月に入り、また学校に行く行かないを考えるようになると親子で悩むんだろうなぁ・・・
次回はやりたいこと探しの難しさについて書いてみようかな