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有機農業は広がるか!? (みどりの食料システム戦略)
農水省から出されている大方針「みどりの食料システム戦略」!
農水省自らが旗を振って日本の農業の方向性を示したというのは素晴らしいと思います。
その中でも注目なのは有機農業の大幅な拡大を掲げていることです。
日本の2017年の有機農業の耕作面積が23,500ha。それを2050年には1000,000haまで拡大するとのことです。約30年で42.5倍。
安心・安全で環境にも優しい有機農業が広がるのはいいことですよね。
しかし、これはなかなかハードルが高いですね。
これを達成していくためには結局のところ販売面での課題が大きいと思います。栽培(生産)面では栽培技術が進んできています。植物生理や微生物の研究も進み栽培技術がどんどん体系化されてきています。そこにスマート農業技術も加わり、今まで以上に生産性が高くなってくると思います。
しかし、なんだかんだといっても有機農業は手間暇がかかりますし、農業者の経験値に依存するところは大きいと思うので規模の拡大もままならない、、と思います。
そのような状況の中では有機野菜を高い価格で買ってもらわないと事業として成り立たない、、ということになります。
一般の消費者すべてが高い価格の有機野菜を購入するようになるとも思えず、そうなると高い価格でも買ってくれる消費者層を見つけ出す必要があります。
つまり消費者の中でも健康・安心・安全など意識の高い系の人たちターゲットにしなければなりません。また日々の食事に高い価格の有機野菜を購入できる富裕層がターゲットになります。
販売面での課題というのはこのようなターゲットに訴求してしっかりと届けられる販路を構築していかなければいけないということです。
まだあまり道筋は見えてきてない状況ですが、栽培技術面では進み始めているように感じますが、今後、販売面での課題を農家だけでなく行政や企業なども含めて仕組みを作っていく必要があると思います。
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