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野菜作りは子育てと一緒 (農業)

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。野菜作りって子育てと似ているなあ、、と思うことが多々あります。子育ての経験が野菜作りに役立ったり、逆に野菜作りの経験が子育てに役立ったりと本当に似ているところがあります。
やっぱり生き物を育てるというのは似ているんでしょうね。

そこで今日は野菜作りを子育てに例えて考えてみましょう。

苗の頃は「赤ちゃん~小学生」、苗を植えてから収穫までの時期は中学~高校生の「思春期」、収穫の最盛期は「成人」です。

親は子供が小さいうちは細々と手をかけますが、成長すると子供が主体的に動くようになりますし、親も子供の自主性に任せるようになりますよね。野菜も同じです。早めに自立させて徐々に手をかけないようにするのが大事です。
まず 苗の頃は 肥料や水分を与えすぎずにして育て、厳しい環境に慣れさせます。すると苗は自ら水や養分を取りに行こうと根を伸ばす力が身につきます。子育てでも「三つ子の魂百まで」といわれるように小さいうちにしっかりと躾を行うことで後々の考え方や生き方に大きく影響してきます。それと同じで、苗のうちのしっかりと躾をすると、畑に移植して以降は、早く自立して逞しく育ってくれます。

そして背が伸び花が着き始めて収穫を開始する前の思春期にはしっかりと今後、どのような仕立てをしていくのか道を指し示してあげます。人間でいえば生き方を教え、進路を示すタイミングですね。

そして収穫の最盛期を迎える頃は ほぼ放任し、なるべく株にストレスを与えないように 果実を取り続けます。野菜の手入れは メリハリが大切で、株が小さなうちによく手をかけてやるのです。

〇果菜類は栄養成長と生殖成長が同時に進む
もう少し栽培の観点から見てみると、果菜類は自分の体を大きくしながら、子孫を残さなければなりません。 トマトやきゅうり などの果菜類は茎や葉を大きくする「栄養生長」と花や 実をつける「生殖生長」が 苗の段階から同時に進み、 収穫終了まで続いていきます。

栄養成長が進みすぎれば葉・茎ばかりが大きくなり実がならず、生殖生長ばかりが進みすぎれば、植物の体に栄養が回らずやせ細り、最終的には体がもたなくなり、収量も減ってしまいます。

両者のバランスを取るためには苗を植え付けてからの手入れが重要で、人に例えると、幼少期は厳しく躾て、中学・高校生の思春期には将来を見越して導いてあげるいう意味で仕立てをしっかりと行い、働き盛りの成人ではとにかくしっかりと働ける環境を作ってあげるということが大事です。

株が若い時期はどうしても甘やかしがちですが、良かれと思って甘やかし肥料や水を与えるだけではダメで、厳しさを教えるもの一人前にするためには大事です。アメとムチですね!


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