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【家庭菜園向け】 冬でも野菜栽培!
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。寒くなってくると野菜栽培好きの人にとってはさみしくなってきます。この間まで賑やかだった家のプランターがガランとしているのを見ると寂しい気持ちになりますよね。
実りの秋を過ぎ、本格的に冬の寒さが厳しくなる12月は、春に向けての土づくりや休息の時期です。しかし、そんな12月でも栽培が楽しめる野菜もあります。寒さに強い作物さえ選べば、冬は外注も少ないので見方を変えれば「栽培しやすい時期」ともいえると思います。そこで、12月に植えられる野菜を紹介していきたいと思います。
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〇ほうれん草
涼しい気温を好み、極端に暑い時期を除いて一年中栽培できる野菜ですが、最もほうれん草がおいしい季節は冬。
・土づくり・種まき
ほうれん草は酸性の土を嫌うため、土のpHは6.5~7.0を目安に土づくりをしましょう。たい肥は種まきの3週間前、石灰は2週間前に投入してください。発芽しにくいため、芽出しを行っておくとよいです。2~3cm間隔ですじまきした後は、軽く土をかけてたっぷりと水をやります。
・栽培方法・収穫
ほうれん草の間引きは2回行います。1回目は本葉が出てきたころ、2回目は草丈が7~8cmになったころを目安に、生育の悪いところを除いてください。収穫は25~30cmくらいの大きさになったころが適期です。
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〇ソラマメ
育てるのにさほど手間がかからず、初心者向けの野菜です。発芽した直後は耐寒性が高いですが、大きくなり始めたら、しっかり防寒対策をしましょう。
・土づくり・種まき
そら豆は酸性の土と連作を嫌う作物。家庭菜園の場合はプランター栽培が簡単でおすすめです。そら豆は発芽率が低いので、まず種をポットで育てます。本葉が3~4枚出てきたころ、育ちすぎていないものを選び、プランターに植え付けてください。
・栽培方法・収穫
湿気に弱いので、冬の間は水やりの回数を減らして育てます。草丈が20cmほどになったら、追肥を始めましょう。花がついて生育が早くなったら、さらに追肥をしていきます。そら豆の収穫は開花から35日を過ぎたころから可能です。さやが下を向くようになったら、収穫時!
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〇さやえんどう
寒さに強く、簡単な防寒対策で育てられますよ。
・土づくり・種まき
さやえんどうは高い湿気も大敵なので、水はけが悪い土地の場合は注意が必要です。種まきの2週間前に石灰と元肥を混ぜてよく耕します。種は3㎝ほどの穴を掘って、4〜5粒ずつまいてください。種まき後は土をかけて水をたっぷりやりましょう。一週間ほどで発芽しはじめます。
・栽培方法・収穫
間引きは本葉が数枚でてきたところで、生育が良いものを残し、残りを間引きます。秋まきのさやえんどうは早く植えると枝が増え開花が早まりますが、耐寒性が落ちる点に気をつけましょう。つる有りの種類は、つるが15cmほど伸びてきたら支柱を立ててください。さやえんどうの種類によって収穫可能な状態が変わります。しかし、開花後25日以内が目安です。
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〇ルッコラ
発芽しやすく、初心者でも手軽に栽培できますよ。寒さには強いですが、極端に気温が低い間は室内で栽培するのがコツです。
・土づくり・種まき
ルッコラはプランターでの栽培が可能です。幅60cmほどのプランターを用意し、市販されている培養土を使うと手軽にはじめられますよ。ルッコラの種は小さいため、植える前に水やりをしておくとと種が流されずに済みます。5mmほどの溝を作って、すじまきにしてください。
・栽培方法・収穫
湿度が苦手な植物のため、水やりは土が乾いているのを確認できたときで十分です。発芽直後と本葉がそろったころの2回、間引きをしてください。間引きが終わったら追肥を始めます。種まきから約60日間、草丈が20~25cmくらいまで育ったころが食べごろですよ。
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〇玉ねぎ
玉ねぎは冬越しさせて育てる野菜として、よく挙げられます。収穫できるまで時間はかかりますが、大がかりな防寒対策が必要なく、意外にもはじめてでも挑戦しやすい野菜です。
・土づくり・種まき
玉ねぎもプランターで簡単に栽培できる野菜です。培養土を用意するだけで十分ですが、自分で土づくりを行う場合は、酸性にならないようにしてください。玉ねぎを育てるときは、種をまく時期が重要。早生種は9月以降、中晩成種は9月下旬なので、適切な種まきのタイミングを守りましょう。植えてから80~90日で収穫できる、タネ球を使う方法もあります。
・栽培方法・収穫
発芽して草丈が3~4cmになったら間引き、苗の直径が7~8mmになったら、畑や家庭菜園に植え付けていきます。タネ球の場合、草丈が3〜4cmになったら、化成肥料を与え始めてください。玉ねぎの収穫期は11月中旬あたりからで、十分に大きくなると、葉が横に倒れてきます。収穫した玉ねぎは風通しのいい場所で乾燥させると、長期間保存できますよ。
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【問い合わせ】
TEL 080-3396-5399
MAIL:t.ogawa19720117@gmail.com/
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