見出し画像

惨めの谷を越えてゆけ、アラフォーワーママ2度目の転職雑記

フリーランスのスタイリスト兼ライターから36歳でスタートアップの事務に転身して、一年と二ヶ月。めでたく年明けから正社員で転職が決まりました!わーい!!!

お恥ずかしながら、これまでの社会人経験のうち正社員だった期間はわずか三年ほど。大半を非正規雇用とフリーランスで過ごした身として、四十路を目前に控えたこの歳で正社員に戻れたことは、なかなか感慨深いものです。まだ働き始めていないのでぬか喜びになるかもしれませんが…。

とはいえ、アラフォー×子持ち×時短希望×低スキルでろくな武器も持たずに挑んだニ度目の転職活動は、なかなか厳しい戦いでもありました。そりゃそうだ。

「カジュアル面談すら受けさせてもらえない」「バックオフィスで正社員の求人がない(4〜6時間の業務委託は結構ある)」「副業NGの会社が結構ある(びっくりした。大した給料でもないのに!笑)」

現職でもよく見かけますが、年齢で足切りしてる部分は大いにあろう。年齢相応のスキルや経験があれば通るかもしれませんが、今更どうしようもない。あと元パーソナルスタイリストって何やねん。売れなくなった負け犬キラキラ起業女子だと思われたかもしれない。

面接に進んだ数と内定数で見れば4勝1敗と悪くない数字ですが、足元にはざっと10倍くらいの面接に辿り着けない、そもそも土俵に上がれない負け戦があるんです。

もちろんそんなことをやっていると、じわじわメンタルが落ちてゆく。元々心が強い方ではないので、ふとした時に惨めな気持ちでいっぱいになる。

だってフリーランスの仕事の大変さは、会社員の転職活動には「がんばったこと」や「成果」としてカウントされない。そもそもエージェントによっては「正社員だった経歴以外は経歴とみなさない」スタンスで見事に削除されてしまって、オイオイなんでやねんと喧嘩腰になってしまった。いくら正社員とはいえ6年前の経験をアピールするってナンセンスすぎんか?

もちろん、フリーランスの職種と転職先の仕事が紐づいていたら話は別だと思う。私の場合は別業種だから仕方がないけれど、自分に自信がついて、私が私を心から好きになれたのは、間違いなくフリーランスの期間のおかげだ。それをきれいさっぱり"なかったこと"にして"不都合な事実“とみなされるのは、とても悔しかった。

結局、そのエージェントとはすぐ疎遠になり、自力で応募した会社から内定をもらうことができた。勝因はタイミングもあるけれど、副業先も含めてプロフィールも練り直し、それが功を奏してスカウトいただけた中から複数内定を得ることができた。

転職活動に限らないけど、人生にはこういう"惨めの谷"が時々訪れる。頑張っても成果が出ない時や、他人と比べて落ち込んでしまう時が、どうしたって訪れる。

でも惨めさは「谷」だから、入り口があれば出口が必ずある。それに平地にできる「穴」と違って「山」があるから「谷」ができるわけで、「山」は日頃のがんばりの賜物。努力が無駄になることなんてないから大丈夫だと、言い聞かせてきた。

大手企業ならつゆ知らず、少子高齢化時代に向けて、ブランクがあろうがママだろうが、これからは埋もれている適材を掘り起こしてぜひうちへ!と採用していかなければならない。例えばPTA役員をやったことで、調整能力や工数管理を経験したとか、私には真似できない素晴らしい経験じゃないか。私は評価されていいと思うのよ。

だから、相手の頑張ってきたことやその人ならではの経験に、きちんと光を当てて耳を傾けられる人間でありたいなと、今回転職活動を経て胸に刻んだ。

ちゃんと目の前の人に向き合って、変に話を盛ったり必要以上に謙遜したりすることは、相手にも自分にも失礼でお互い取りに繕った不自然な関係性になってしまう。職場だろうが夫婦だろうが友人だろうが、居心地の悪い場所をもう増やしたくない。

さて、新しい職場では私は非役職者の社員第一号になるらしい。元から女性の少ないスタートアップ界隈で、アラフォーワーママはあと何度「惨めの谷」を上がったり下がったりするのだろうか。

恐ろしさとワクワク感とが入り混じる、在職ラスト1ヶ月。せめて早めに谷を乗り越えられるフィジカルを鍛えたくて、ウォーキングを始めてます(笑)。

それでは、また🎀

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集