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どうせ泣くなら青空の下で。がんばらない6月のマイルール

梅雨が嫌いだ。しとしと降る雨、灰色の空、湿気くさい空気。

一日中薄暗いせいで今が昼だか夕方だかよくわからなくなってしまいませんか?気づけば息子を保育園に迎えに行く時間が迫っていて、慌ててパソコンを閉じた。6月はどうも調子が狂う。

北欧の冬で知ったメンタルと気候の関係性

大学生の頃に一人旅でスウェーデンに行ったことがある。首都ストックホルムはオーロラが出るほどは寒くないけれど、手袋をしないとチクチク肌を指すような寒さだった。

北欧の冬は長い。さらに日照時間が極端に短く、とにかく暗い。正午あたりの数時間だけ少し明るくなるけれど、それでも豆電球くらいの明るさだ。極夜(きょくや)といって一日中太陽が出てこない日もあるそうだ。

滞在中に留学していた友達と会った時、その暗さにびっくりしたことを伝えたら、こんな話をしてくれた。北欧の冬はうつ病になる人が増えるんだって。

確かにこうも毎日暗いと気が滅入るだろう…と思ったら、日照時間が短いとビタミンDが不足してメンタルに支障をきたすらしい。だから、サプリを飲んだり、太陽の光に似たライト(照明?)を付けて対策をするそうな。

うまくいかない不妊治療。どうせ泣くなら青空の下で!

さて、時は過ぎて2年前のこと。不妊治療でついに体外受精にステップアップすることになった。初めて移植を受けた4月はうまくいかず、5月も受けたけれどそれらしい兆候は全くみられない。またダメだったのか。

当時はまだ保険適用になっていなかったので、一度の通院で8万、20万、とお金が湯水のように流れていった。メンタルにも懐にもダメージが大きすぎる。

「もし今回のがダメでもさ、6月は(移植は)やめとくわ。」そう言ったら、夫はそっかー、了解。とだけ返してくれた。

昔から外を歩くのが私にとって一番のストレス解消だった。嫌なことがあっても、1時間くらい歩いていると少し気分が軽くなる。そよそよ揺れる木の葉、遠くに聞こえる電車の音。つい頭の中で反省会をしてしまう私を"今、ここ"に集中させてくれる。

雨が降るとそれができない。もしうまくいかなかったら、しとしと雨の降る中、薄暗い部屋でメソメソ泣く自分が安易に想像できた。それは嫌だ!泣くならせめて青空の下がいい!

人生は長期戦。成長だけが価値じゃない

有難いことに5月の移植が功を奏して妊娠、翌年息子が生まれた。けれどそれ以降、毎年梅雨時はとにかく「焦らない・無理をしない」を心がけている。ぼやけた頭で大きな決断をしない。体と心に負荷がかかる選択はしない。

フリーランス生活を続けていると、時に「立ち止まる=成長できていない」と不安になってしまう。さらに周りと比べて落ち込んだり、成長できない自分には価値がないと自己否定に陥ってしまったり。

でも、人生って長期戦なのだ。

後から巻き返すこともできるし、少しくらい立ち止まったところで今までの頑張りが消えてなくなるわけじゃない。そもそも幸せはもっと些細な一瞬一瞬に宿っているじゃないか。

ファッションもメイクもご自愛のうち

SNSに溢れる「自分を変えよう」「人生を変えよう」という言葉は不安な時ほど輝いて見えてしまう。けれど、別に変わらなくてもいいんじゃない?理想を掲げることが今の自分への否定になってしまっていないだろうか。

変えるのは「私」じゃなくて「対処法」。北欧の天気と自分を比べるのはスケールが違うかもしれないけれど、全部をコントロールする必要はないってこと。受け止め方を変える、やり方を変える、場所を変えたっていい。

そして、私にとってファッションやメイクもご自愛のうち。寝不足でも肌に合う色のコントロールカラーを知っていれば顔色が良く見え、骨格に合う服は痩せなくてもボディラインをきれいに見せてくれる。

欠点を隠すのは程々に、長所を伸ばせばいい。似合うものを知ることは、自分自身を知ることでもある。

さて、そんなわけで6月はまったりモードで参ります☂️みなさんもぜひ、ご自愛くださいね!

それでは、また!


梅雨が明けたらもうすぐ夏です🏄‍♀️季節の変わり目、服のお片付けや断捨離にぜひどうぞ。




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