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今週のラボキッズのセカイ〜耳をすましてみよう〜

今月に入って「」がテーマの環境で子どもたちに遊んでもらっています。どんな音が聞こえてくるだろう?そう突然言われてもなかなか考えつかないと思います。特に都会で生活していると音の刺激が溢れかえっていて、子どもにとってはその音を処理するだけでも一苦労です。

■音と言葉の関係性

子ども達が好きな音は「電車の音」「ヘリコプターの音」「救急車の音」ですが、よく耳にするからと言うよりも、音との関連性がはっきりしているもが多いです。言葉を覚え始めると、その言葉と音とが関連していることに特に興味をもちます。

大きな音がするものはよく聞こえてくるので、生活の中でも登場シーンが多く、それに関連した言葉もよく使うことになります。これは好きだからと言うことよりも、関連している音と言葉を知っていることが合っているかを確認することが楽しいのです。

■様々な音が想像力を豊かに

言葉は気持ちを表現する上でとても大事なものですが、「オノマトペ」にある環境の中にある音を言葉にすることでさらに豊かに表現を作り出すことができます。例えば「コロコロ」「ポタポタ」「ザーザー」これらの音からどんなことを頭に浮かべるでしょうか。

「コロコロ」は、何か物が転がっている様子。「ポタポタ」は、何か液体が少しずつ落ちている様子。「ザーザー」は、たくさんの同じような音が重なり大きくなった様子など。様子(イメージ)を音にする事で、雨の音にしても「ポタポタ降っているね」「ザーザー降っているね」と表現が広がり、子ども達の想像力を育てます。

■耳をすませば

『おとラボ』では、新しく「コロコロ装置」を作りました。実際にドングリを転がすとなると危ないので、ガチャガチャのカプセルに入れていつでも転がせるようにと子ども達と一緒に作りました。

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ドングリ入りのカプセルは「カチャカチャ」鳴って、楽器にもなっています。他にも鈴を大小合わせて数種類用意して、転がしたり振ったりして楽しんでくれています。

ここで知ってほしいのは「耳をすます」と言うことです。カプセルが転がっている最中はじーっと音を聞きながら、落ちてくるのを待っていないといけません。その少しの間も耳をすまして集中することができます。そして最後には「ポトッ」と落ちてきます。耳をすますことは耳に意識を集中させることです。音から想像力をさらに豊かにし、世界がもっと広がりますように。

次回は、ラボの中に雨を降らしたことを書きたいと思います。それによって子どもの感覚が一気に深まったお話です。

MIRAI LABO∞KIDS 所長 けんじ

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