聖地巡礼
別の記事で書きましたが、10月28日から30日にかけて3年ぶりの将棋イベント遠征をしてきました。メインイベントは29日に開催された竜王戦第3局・富士宮対局の大盤解説会です。解説会の終了が遅くなる場合もあることを考慮して日程は2泊3日にし、28日は聖地巡礼、30日は元気があれば富士宮観光をしてから東京に帰る、という予定を立てていました。
(なお、大盤解説会の前日である28日に現地で青嶋先生の指導対局会が開催されることを出発前夜の27日に知り、気づいていなかったことにショックを受け、当然受付は終了しており、キャンセル待ちができないかどうか問い合わせてみようかと一瞬考えましたが、まったく気づいてなかった自分が完全に悪いので潔くあきらめ、予定通り聖地巡礼を楽しむことにしました。次は見逃さないようにします……)
ということで28日は10時台の新幹線こだまに乗りました。
品川の新幹線改札内にはスタバがあるはずで、そこで奮発して飲み物を買って旅の始まりにしたかったのですが、そのスタバをうまく見つけられなかったので断念しました。(スタバは自分にとっては贅沢品です。)
目的地である三島(聖地)には1時間くらいで着いてしまいます。あっという間です。
まずは三嶋大社へ。駅南口にあるコインロッカーに荷物を預け、駅からの道が分からなかったのでバスに乗ることに。このバスが謎に混んでいて、今日何かあるんかな? と思ったのですが、真相は分からなかったです。
バスに乗りながら三嶋大社までの道を覚えて、歩けそうなら帰りは歩こうと考えていたのですが、普通に余裕で歩ける距離でした。バス使うのたぶん旅行者だけだろうなという感想を持ちました。
お参りをして、おみくじを引き、厄除けのお守りを入手しました。
今は七五三の時期なのですね。着物姿の家族をたくさん見ました。
三嶋大社を出て三島駅方面に戻りつつ、バスに乗りながら目をつけていたカフェに向かいました。今回の旅行で、私には絶対にやりたいことがありました。聖地で棋譜並べです。
この日のために取っておいた昨年の朝日杯・羽生善治九段戦の棋譜を千日手局と指し直し局ともに並べました。すげえ楽しかった、オタクやっててよかったなって思いました。コーヒーも自分好みの味で(苦味が強めで濃いめのものをブラックでいただくのが大好き)この時点でかなり満足していました。
ひとしきり棋譜並べとコーヒーを楽しんでから三島駅に戻り、駅の南口から駅の中を通って駅の北口から出るために入場券(150円)を購入しました。おそらく駅の中を通らなくても北口に行く方法はあると思うし、普段はこういう小さな出費を全力で回避するんですが、旅先では惜しまない方がいいのですよね、その結果として無駄に疲れることがあるので……。
そうして無事に北口から駅を出て、もうひとつの目的地である「さわやか長泉店」に向かいました。静岡に来たらさわやかのハンバーグを食べないと! と言われる程度には有名で、ファンがめちゃくちゃ多いようです。静岡県民のソウルフードというものかもしれませんね。詳細はホームページを見れば分かるんですが、焼き方がかなり独特です。
三島駅ですが、北口から出ると何もないです。駅周辺は産業施設が多く、そこを抜けると住宅地と山と空です。特に何もない中を、さわやか目指して黙々と歩いていきました。
「いつも混んでいるからけっこう待つ、ディズニーランド並みに待つ」と事前に知人から聞いてはいたものの、まさか1時間20分も待つとは思っていませんでした。今回の旅では腕時計と本を自宅に忘れて来てしまったのですが、それがめちゃくちゃ痛かったです。店内が予想以上に煙っていたので、着ているものに匂いがしみついてしまうなあと考えたり、Twitterで竜王戦関連の情報を集めたりして過ごしました。
いや、もう予想をはるかに超えてむっちゃくちゃおいしかったです、びっくりしました。衝撃的だったし感動しました。こういう焼き方するとこういう味になるんですね。お肉だけでなくソースもおいしいんですよ。最高でした。絶対にまた食べに行きたいです。ごちそうさまでした~
ハンバーグの余韻とともに、日が暮れ始める中を駅まで戻りました。BGMを凛として時雨「Feeling your UFO」にしてみたところ非常にエモくて困りました。自分が20代前半くらいの時にむちゃくちゃ聴いていたアルバムで、収録曲のひとつである「秋の気配のアルペジオ」が今の季節にぴったりすぎました。
翌日の大盤解説会に合わせて富士宮駅近くに宿を取っていたのですが、三島から富士宮が思っていたよりも遠かったです。電車を乗り換えて1時間くらいでしょうか。移動の電車の中からこの日はじめて富士山が見えました。
大盤解説会の会場である富士宮市民会館の最寄り駅は、富士宮駅のひとつとなりの西富士宮駅なので、当日は電車を使って移動しようと思っていたのですが時刻表を見てその考えを打ち砕かれました。
チェックインをすませて、コンビニに買いものに行くついでにフロントでタクシーの予約をお願いしました。
部屋は値段の割には狭く、壁が薄く、廊下の話し声が部屋の中によく聞こえてくる感じでした。きっと古い建物だったのでしょうね。従業員の方たちがみなさんいい方ばかりだったのでまあいいや、と思いました。
1日目はこんな感じでした。
続きは次の記事で書きます。