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営業職とコーポレートスタッフは使う筋肉が全然違う?!

こんにちは、ミライフ代表のスケさん(佐藤ユウスケ)です。今日は先日書いた『営業職からのキャリアチェンジ』のnoteの続編で、私の実体験をもとに、営業からコーポレートスタッフへのキャリアチェンジについて、解説していきたいと思います。

私自身、いくつもキャリアチェンジをしてきました。
■業界:マーケティング・CRM→人材業界
■職種:マーケティング企画・提案→人材紹介の営業→人事(特に人事企画・組織開発)→エグゼクティブエージェント→起業
■フェーズ(規模):2000人(東証1部上場企業)→400人(リクルートの子会社)→4000人(その後リクルートキャリアに統合)→50人(リクルートエグゼクティブエージェントに出向)→1人(起業)
■役職(レイヤー):プレイヤー→リーダー→マネージャー→支社長・部長→社長

今日はキャリアチェンジの中でも、難易度が高い職種チェンジについてお話ししていきます。

事業の現場からコーポレートの人事に突然異動

私は中途で、リクルート(当時のリクルートエイブリック)に入社し、最初の2年はリクルーティングアドバイザー(法人営業)をやった後、マネージャー、支社長とマネジメントの方向でキャリアが展開していきました。ただ、役職は上がっても、一貫して「ビジネスサイド(事業)」をやっていました。

そんなある日、突然「ユウスケ、人事企画のマネージャーらしい」と上司から告げられました。いわゆる内示(決定事項)なのですが、上司も異動の背景がよくわからなかったのか、自分も信じられないといった言い方で「らしい」って言ってたのをよく覚えています。

仕方が無いので、社長に直接お時間を頂き、「なんで僕が人事なんですか?」って聞きに行ったのですが、まず一言目に「ストレス耐性」って言われました。その後、会社がリーマンショック後の立て直しで、大きく変革していかないといけないので、それを主導してほしいという背景も聞いたのですが、つまりはどうやら大変なことが起こりそうなので、ストレス耐性の強そうな私が人事に呼ばれたという訳でした。

理由がストレス耐性って、、、、

職種チェンジしたければ社内異動がおススメ

というわけで、人事に異動することになったのですが、私は上記の通り、人事を希望したわけではありません(むしろ、嫌でした)。

一方で、このnoteを読んで頂いてる方には営業から人事やコーポレートスタッフにキャリアチェンジしたいと希望している人がいらっしゃると思うのですが、その方々には「転職じゃなくて、社内異動がおススメ」ですと、声を大にしたいお伝えしたいです。

エージェントをしていると、転職を機に職種チェンジをしたいという方が多くいらっしゃるのですが、これはハードルが高いです。

なぜかというと、「社外から職種未経験のスタッフを採る理由がない」からです。人事、経理、総務、法務などを代表とするコーポレートスタッフの仕事はどの会社においても、少数精鋭でやっている専門職です。例えば、100人の会社だったら、コーポレートスタッフは多くて10人といったところでしょう。なので、未経験でいいのであれば、事業内容や社内人脈が既にある社員を社内異動で連れてきたほうが立ち上がりが全然早いです。

なので、やったことない職種へのチャレンジがしたい場合、可能なのであれば、まずは社内で異動してその職種の「経験者」になることをおススメしています。(私みたいに希望してないパターンもあるのですが、、、)

もちろん、ポテンシャル採用や営業経験を活かしてのポジションもあるので、チャンスがあればチャレンジしてみるのもOKです!ただ、その場合は、未経験なので、お給料が下がってしまったり、行きたい企業からは希望軸を広げてみる必要があったりすることが多いです。

営業とコーポレートスタッフでは使う筋肉が全然違う

話は戻ると、私はこうして人事に異動になったわけですが、営業の時は目の前の顧客、目の前のメンバーと向き合っていればおのずと成果もでたし、判断軸もハッキリしてたのですが、コーポレートという場所では違います。

一番の違いは、営業は「部分最適/具体」に対して、コーポレートは「全体最適/抽象」です。例えばでいうと、営業は目の前のお客さんの希望や課題に合わせて、提案していくことが求められるわけですが、コーポレートでは、いろいろな個別事情があるのを加味して、全体としてのルールや施策を決めていくことになります。

全体に影響する判断になるため、当然、意思決定に多くの人を巻き込んでいったり、承認をもらう必要があり、時間が掛かることも多いです。私は目の前のクライアントに対して、動物的な反射神経で対応してきたタイプなので、コーポレートの動き方に全然慣れませんでした。

また、一つの意思決定が「前例」になり、今後に影響するということも習いました。全体最適であり、判断のフェアさを出そうとすると、相手によって対応や答えが違うというのはあってはいけないことです。

資料作成についても、求められるものが全然違います。営業の時は、お客様の状況に合わせて、課題設定して、それに刺さるソリューションを提案するというのが流れで、イメージとしては一直線です。

一方で、コーポレートの資料作成は、課題に対して、考えられる案をMECE(漏れなく、ダブりなく)に列挙し、そのメリットデメリットを挙げ、論点整理をして、選び方を提示し、上司である社長、役員に選んでもらうといった感じでした。いわゆるロジカルシンキングであり、コンサル的な資料ですね。

直感野郎の私は、これも苦痛で、「え、答えA案じゃん。選ばないB、C案考える時間意味ないじゃん」って思いながらやってました。ただ、実際にA,B,C案出してみると、自分では絶対A案って思ってたのに、C案に決まったりするという経験を何度もし、自分の考えがいかに浅くて、狭かったかというのを思い知らされました。。。当初は企画人材としてポンコツ過ぎて、毎日泣きそうになりながら仕事してました

最後は「なんとかなる」

「最後はなんとかなる」をAIにアートで表現してもらったらこうなった

このように、営業からコーポレートスタッフ(企画職)にキャリアチェンジすると、想像以上の困難と絶望が待っています(笑)

ただ、未経験だから活躍できないかというとそんなこともなく、あくまでその職種が未経験というだけで、私であれば営業やマネジメントの経験はあるわけで、その経験をフルに活かしていくことで、むしろ経験ある人よりも爆発的な成果を出すことができるのではないかと思ってます。感覚的には最初はやったことが無いことがたくさんで辛いんだけど、出来ることが増えてきたあたりから、元々持っていた経験とつながって、一気に活躍できるようになる!そんな感じです。

そして、振り返って思うのは、最後は「なんとかなる」ってこと。コーポレートの仕事は、影響範囲も大きく、検討期間も長いものが多いので、「できるイメージがしない」みたいなところから始まるのですが、ちゃんと旗に向かって進んでいくと、絶対にゴールが見えてきます。で、なんとかる。ホント、この繰り返しでした。

この経験を通じて思うのはこの「なんとかなる」こそ、これからの変化の時代に必要な最強のスキルであり、経験なのではないかって思います。やったことがなくても、先が見えなくても、「なんとかなる、なんとかする」って思ってやれば、きっと前に進む。

キャリアチェンジの先にあるのは困難と絶望。そしてさらにその先にあるのが「なんとかなる」って思える最強スキル。営業からコーポレートスタッフ(企画職)へのキャリアチェンジはいいことばかりではないと思いますが、いい経験が積めることは間違いないので、チャンスがあるのであれば、ぜひチャレンジしてほしいって思っています。(私みたいにまた事業に戻ることもできますので)

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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