営業から企画職へのキャリアチェンジで何に苦労するの!?
こんにちは、ミライフ代表のスケさん(佐藤ユウスケ)です。
今回は営業職でキャリアを積み重ね、次のステップとして企画職への転職を考えている方へのnoteです。営業職と企画職は、求められるスキルや視点が異なり、その過程でたくさん苦労することがあると思います。
ただ、その苦労はあなたが新たな環境で成長し、成功するための重要なステップとなります。ここでは、営業職から企画職へキャリアチェンジした際に苦労しやすいポイント7つを紹介していきます。
1.評価の違いに苦労する
営業職では、売上や契約といった数値で明確に成果が示されるため、自分の達成度を捉えしやすい環境にありました。例えば、ブランドイメージの向上や社員満足度の改善といった成果は、数字で簡単に測ることが出来なかったり、そんなにすぐには変えられないことも多いです。
私も営業時代は成果を出せば、達成率が出て、「全社1位」みたいな評価も分かりやすいのですが、人事時代はその仕事やってるのが私だけでしたし、影響範囲が大きいテーマを担当していたので、そんなにすぐに結果が出る、変化が出せるものではありませんでした。それなのに、掲げた目標ができていないと、マイナス評価は付くので、「正直、やってられないわー」とか思ったりもしました(笑)
まずは企画職での評価基準を理解することが重要です(ゲームのルールが全然違いますので)。また、自分の目標設定において、数値化できる指標と定性的な評価基準を明確にしておくことで、達成感を感じられたり、評価の納得感も出てくると思います。
2.仕事の進め方の違いに苦労する
営業職では、顧客との直接的なやりとりが多く、迅速な対応や結果を出すスピードが重視される場面が多いです。そのため、効率的に業務を進めることに慣れているでしょう。一方で、企画職ではアイデアをじっくり調整して練り上げ、解決策を考えたり、社内調整、社内稟議に時間を掛けることが求められます。
企画職では、ただアイデアを思いつくだけでなく、そのアイデアが実現可能かどうかを検討し、関係者と合意しながら慎重に進むプロセスが重要です。仕事の進め方が大きく異なるため、スピード感を求められる営業職からの職種チェンジした人は、最初はフラストレーションを感じることが多いかと思います。私もそうでした。よく上司から「拙速に判断するな」と言われてました。。。
営業では目の前の顧客の期待に応える部分最適でよかったのですが、企画になると全社や他部門を全体、構造で捉えることが必要になり、私はここで本当に苦労しました。考えらえれる案をすべて出し、メリットデメリットを精査し、その上で合理的に意思決定していくような進め方が求められました。
このプロセスに慣れていき、構造を捉え、計画的に仕事を進めることができるようになれば、企画職での仕事がうまく回るようになっていきます。
3. 長期的な視点を持つことに苦労する
営業職では、短期的な成果に焦点を当てることが多いです。ただし、企画職では長期的な戦略やビジョンを持つことが求められます。
そのためには、業界のトレンドや動向を常にキャッチアップして、長期的な視点から企画を立てる習慣を身につけることが重要です。私はすぐに目の前の課題に飛びついて、解決していきたくなってしまうタイプなのですが、それではダメで、一つの意思決定、一つの判断が、今後長期的に影響することになるので、今だけではなく、将来を見据えて、決める必要がありました。
これについては、当時の上司である経営陣の皆様には、何度もダメ出しをしてもらいながら、鍛えて頂きました。つらかったけど。。。
4. 創造的なアイデアを出すことに苦労する
営業職であれば、論理的かつ効率的な思考は非常に貴重ですが、企画職ではそれに加えて創造的な発想が求められます。営業職では、確立された方法で成果を出すことが重要でしたが、企画職では新しいアイデアを出し、それを実現する力が求められます。
創造的な発想を養うためには、日常的に新しい視点やアイデアを取り入れる習慣をつけることが重要です。私は元々、妄想すること、理想を描くことが好きなタイプなので、あまり苦労しなかったのですが、例えば営業から新規事業に希望でチャレンジした人でも、「毎日アイデアを出せ」と言われると、面白いアイデアが全然浮かばなくなってしまう、好きなことも仕事にすると辛い、みたいな方は実は多いです。
5.多部門との連携に苦労する
営業職では、主に顧客との関係が中心なのですが、企画職では社内の多くの部門と連携する必要があります。多部門との連携が上手くできないと、プロジェクトの進行が遅れたり、参加メンバー同士が揉めたりすることも出てきます。各部門の異なる意見やニーズを調整するのは簡単ではありません。
私は人事として、部門の役員とやり取りする機会が多かったのですが、役員というのはその部門を代表して会議に出てますので、そんなに簡単にYESとは言ってくれません。その間に立って、意見を調整していくのは至難の業で、私は日々、「この調整業務は企画スタッフの仕事なのか?」と悩んでいました。ちなみに「調整は営業経験が活きるはず!」と腹くくってやると決めたところから、悩まなくなりました。
6. プレゼンテーションのスタイルを変えることに苦労する
営業職では、クライアントに対して商品やサービスの魅力を伝えるプレゼンテーションが主な業務だと思います。一方で企画職では社内向けのプレゼンテーションが多くなり、その内容やスタイルも異なります。この違いに適応することに苦労する人も多いでしょう。
社内プレゼンテーションでは、いろいろな部門のいろいろな立場の人に対して、理解してもらえるように、プレゼンの内容を準備する必要があります。AmazonさんのようにA4用紙1枚以内に論点をまとめて、シャープに議論するといった会社さんもありますが、リクルートは真逆のプレゼン資料文化でした。
詳細なデータや分析結果を求められることが多いため、準備が非常に重要です。また、視覚的にも分かりやすい資料や具体的な事例を用いて、伝える工夫も必要です。私は人事時代、毎週、役員会で決済をしてもらうためのプレゼンをしていたのですが、ホント、毎週火曜日の役員会が苦痛で、胃が痛かったです。
7. アイデアを実行に移すことに苦労する
営業職では、既にある自社の製品やサービスを売ることが主な業務だったかもしれませんが、企画職では新しいアイデアを具体的な形にする能力が求められます。さらに言うと、アイデアを出すことと、実際に動かすことは全く別の話です。外から見ると、新しい企画を作って、実行していくという仕事に憧れる人もいますが、実際やってみると本当に難しいし、しんどい。
まず、そのアイデアを実行可能な計画に落とし込むことが重要です。これには、リソースの確保、スケジュールの調整、そして関係者との調整などがあります。プロジェクト管理ツールを活用してタスクを調整、進捗を管理することで、計画を効率的に進めることはできますが、大体、予定通りになんていきませんので、発生するリスクを予測し、その後対処する準備をしておくことも必要です。企画職はスマートに物事を考える仕事のように思っている人もいるかと思いますが、最後は気合です。意地でもやり切る、成果出すという気持ちが無いと、アイデアを実現するなんてできないのです。
まとめ
これらの7つのポイントは、営業職から企画職への転職を考える際に起こりやすい苦労です。ただ、私自身、自分のキャリアを振り返って考えてみても、この苦労はすべて、成長痛だったんだなと思います。
苦労はビジネスマンとして成長するための重要なプロセス。営業がある程度、出来るようになってきて、居心地がよくなってしまってるような人は、この成長痛をお金払ってでも経験してみるのをおススメします。
それがあなたのキャリアとしての強み・武器になるはずですので。
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