ミラツナ会議「U・Iターン施策100個」ブレスト
■U・Iターンブレストの意義
これまでも柳津町やミラツナ会議においては、さまざま議論を重ねて、施策を検討してきましたが、まだまだたくさんの可能性と余地があると考えています。そこで、あらゆる案を俎上にあげて、確度の高いアイデアを町の施策につなげていけるよう、今回は「100個のアイデアを挙げるブレスト会議」を行いましょう。
ブレストの段階で重要なことは、「質より量」。また、「できるかな?」という実行可能性は一旦横に置いて、「こんことがあったらいいな!」「こういうことも必要では?」と思うアイデアをどんどん出していきましょう。そして、「もう出ない!」となってからが勝負です。考えることを諦めずに、出し切りましょう。
■100個のアイデア紹介!
ミラツナ会議メンバーと柳津町みらい創生課から出されたアイデアの一部を、コメントともにご紹介します!
「戻ってきても住まいがない場合には、空き家の改修費用や新居を建てられる補助があるといいのでは」
「シビックプライドを小さい頃から養成するような教育の充実が必要ではないか」
「地元で就職できるまでサポートする徹底した体制づくり」
「食事の心配をなくすべく、町内の食堂の無料食事券の365日分配布!」
「関係性がない状態で移住してくる人への不安を払拭するために、友達になれそうな人を5人紹介する」
「地元企業への就職で奨学金免除企画」
「地域活動への参加を促すために、ボランティアポイント制度の導入」
「各世代の同窓会を定期的に開催する」
「若者サミットの開催!」
「『マネーの虎』のように『柳津の虎』を開催して、いい企画には具体化する予算を出す」
「子どもの頃から『柳津のごはんは美味しい』を体験していれば、大人になって帰ってきたいと思うようになる。小さい頃から体感的に美味しいものがあることを知る体験を大事にする」
「『広報やないづ』で同級生を特集する。この世代にはこんなおもしろさがある、といことを町中で認知していく」
「学生時代の帰省時の交通費を”年パス”のようにプレゼントする」
「町に友人を招待した時に使える、割引宿泊券を配る。色々な人によさを知ってもらう機会にしていけるのでは」
「大人と子どもが交流する機会をつくり、ゆるい知り合いを増やして地域に親しんでいく」
「移住者を紹介した人にギフト券を配布。柳津町民3,000人が移住コーディネーターになるイメージです」
「1円でテナントを貸し出す。初期の事業費をとことん下げて話題にする」
「柳津町に帰りたい子は全員地域おこし協力隊にする」
など
■グループ化し具体的な施策を検討する
出てきたアイデアへ5票ずつ投票。その後、類似のアイデアをグループ化して、カテゴリごとに得票数を集計しました。その結果、下記の順番でミラツナ会議メンバーが関心を持っていることがわかりました。
①経済的インセンティブの付与
②柳津町での起業・挑戦を後押し
③地域への愛着・貢献意識を育む教育
④交流機会やコミュニティ形成
⑤推進体制・広報機能の強化
■具体的施策を検証する
グリープ化した施策に対して、「論点1|町に既存の類似事業はあるか?」「論点2|他地域に優良事例はあるか?」について、どのような視点が挙げられるのかを出し合いました。本記事では、「①経済的インセンティブの付与」の詳細を紹介します。
①経済的インセンティブの付与
論点1|町に既存の類似事業はあるか?
(1)柳津町奨学資金貸与(医学生または保健師)
目的…西山地区での開業または就職で無医地区の解消を図る
(2)柳津町高等学校奨学資金貸与
目的…経済的理由により就学困難と認められる者に教育の機会均等を図る
(3) 柳津町移住支援金
目的…東京23区からの移住(居住、就業地の詳細要件あり)
https://www.town.yanaizu.fukushima.jp/docs/2019111400010/
論点2|他地域に優良事例はあるか?
・ぶり奨学金
導入自治体(鹿児島県長島町、富山県氷見市、群馬県下仁田町、愛媛県上島町、鹿児島県南大隅町)
・ふるさとにいはま便(愛媛県新居浜市)
物価高騰等の対策で新居浜市出身の大学生等(1年次生)支援および就職情報発信などネットワーク構築を目的に、市外の大学等に進学している学生(1年次生)に、市の特産品詰め合わせ(3,000円相当)を送付
・にいはま倶楽部(愛媛県新居浜市)
※市出身者などで市外に住んでいる方の会員登録制ネットワーク。会費無料。市内の協賛事業所で優待サービスあり
・大学生等生活応戦ふるさと小包(愛媛県愛南町)
物価高騰対策として、町外の大学(大学院を含む)、短期大学、高等専門学校、専門学校(専修学校専門課程)、高等学校、中等教育学校(4年生以上)、特別支援学校に在学し、町外に居住している学生などを対象に実施
■まとめ
ミラツナ会議で出された100個のアイデアのうち、いくつかをカタチにしていくことができれば、大きな成果だといえるでしょう。今回たくさんのアイデアが出されたので、確度の高いものから実現できるようにどのように体制を整えていけばよいか、検討を進めていきます。