なす|葉がもやっと黄色くなる|半身萎凋病
家庭菜園でなすを栽培していると、「あれ?なんだか葉っぱが黄色くなって育ちが悪くなった…!」という経験をお持ちの方はいませんか? もしかしたらそれは「半身萎凋病」が原因だったかもしれません!
今回は、なすの半身萎凋病の発生を防ぎ、元気に育てる方法について詳しくご紹介します。
概要
半身萎凋病は、カビの一種である「Verticillium dahliae」による病気です。
露地栽培と施設栽培の両方で発生する病気で、気温22~26℃前後が発病の適温だと言われています。
土壌の湿り気が多いと発病しやすいため、梅雨や秋雨の時期は特に注意が必要です!
トマト、ピーマン、キク、フキ、ブドウなど、いろいろな野菜や果樹に猛威を振るうかなり厄介な病気として知られています!なんだか怖いですね…。
しかも、土中に感染源として3年以上残留し、次作の作物にも伝染します。かなり手ごわい相手だと言えそうです!
被害
なすに半身萎凋病が発生すると、はじめは株の下の方の葉に、葉脈で区切られたぼんやりした淡い黄色の斑点が出てきます。
そして、しばらくすると葉の片側だけが黄色くなってしおれてしまいます。また、病気が出た葉の柄や茎の導管部は、褐色に変化します。
さらに病気が進んでくると、株全体がしおれてきて、最終的には枯れてしまうこともあるんですよ!
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予防
半身萎凋病の被害を防ぐためには、しっかりと予防をすることが大事です。具体的には、以下の3つのポイントに気を付けて対策するようにしましょう!
1. 連作を避ける
過去に半身萎凋病が発生した畑には、発生源となる病原菌がたくさん残っています。温かくなると眠っていた半身萎黄病が大量発生!…なんてことにならないよう、できる限り別の圃場を使って栽培するようにしてください。
また、過去数年間になすを育てた土壌での作付けは、なるべく避けようにしましょう。
2.土壌消毒を行う
過去に半身萎凋病が発生した土壌には、どうしても原因となる菌が残っています。そこで、太陽熱などを利用してしっかりと土壌消毒を行うようにしましょう!
3.接木苗を用いる
苗の段階から病気を持っていては本末転倒です。半身萎凋病の被害を未然に防止するためにも、耐病性のある接木苗を用いるのもおすすめですよ!
対策
半身萎凋病が発生してしまったら、薬剤などで治療する方法は基本的にありません。半身萎凋病が出た株から周辺に病気が広がっていきますので、病気が発生した株はすぐに除去するように心がけてくださいね!
まとめ
半身萎凋病の対策は、原因となる菌が土の中に数年にわたって残り続けるため、前年に病気が発生した場所を避けて輪作することが何より大事です。
ひとたび病気が出てしまったら、農薬などで予防・治療する方法はありません。しっかりと土壌消毒をするなど、基本的な対策をして、もし病気を見つけたらすぐに除去するようにしましょう!
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