玉ねぎ|葉に白い筋|ハモグリバエ
葉っぱにうねうねとした白い筋を残す”ハモグリバエ”。白い線の様子が筆で絵を描いたように見えることから、エカキムシとも呼ばれます。同じ種のハモグリバエがネギにも発生します。
今回は、葉にダメージを与え植物の元気を奪ってしまう”ハモグリバエ”から玉ねぎを守り、元気に育てる方法をお伝えします。
(虫の写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください)
ハモグリバエ
玉ねぎなどネギ科に被害を与えるのは、ネギハモグリバエです。春から秋にかけて発生しやすい。葉を食べるのは幼虫で、成虫が葉に卵を産み付けると、ふ化した幼虫は葉の内側を食べ進み、幅0.5~2ミリ程度の白い筋を残します。
成虫は体長が約2ミリと小さいため、見つけるのはなかなか難しいですが、幼虫の食べた白いあとは目立つのですぐ分かります。幼虫の数が増えてくると、葉っぱの上や地面のあちこちで、茶色いさなぎを見かけるようになります。
生態
春から秋にかけて発生します。
卵から成虫までのサイクルが短く、あっという間に数が増えます。
被害の様子
幼虫に食べられた痕は、葉の上に白い筋として残るため判別ができます。この白い筋の先端に、ハモグリバエの幼虫がいることが多いです。
ここ数年、特に被害の広がりやすいハモグリバエが発見されており、一度広がると葉が真っ白になるほどだということです。
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予防
1.網目0.8mm以下の防虫ネットをかける
まずは成虫を侵入させないことが大事です。防虫ネットで、玉ねぎの葉に卵を産みつけられないようにしましょう。
対策
白い筋を見つけたら、すぐに対策をしましょう。大発生してしまうと、葉が真っ白になり光合成ができなくなってしまいます。
1.幼虫を見つけ次第つぶす
白い筋の先端には、幼虫がいることが多いです。ちょっと感触的にためらわれますが、思い切って潰してしまいましょう。
2.天敵を待つ
ハモグリバエは繁殖力が高い一方、寄生バチなどの天敵も多いです。見つけ次第潰しながら時間稼ぎをしていると、いつの間にか天敵が来て被害が止まることもしばしば。
3.薬剤を散布する
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まとめ
見つけ次第退治するやりかたでも、ある程度被害を抑えられるのがハモグリバエです。葉についた白い筋は目立つので、早めに見つけて、地道に退治していきましょう。
虫と戦いながら玉ねぎを元気に育てて、家庭菜園を堪能しましょう!
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