きゅうり|葉に角ばった小さい斑点、穴|斑点細菌病
家庭菜園できゅうりを栽培していると、葉っぱに白っぽく角ばった斑点がたくさん出ることがあります。これは”斑点細菌病”、梅雨の時期によく遭遇する病気です。下の葉から徐々に小さい斑点が広がってくるので、葉の自然な枯れと勘違いしがち。
今回は、よく起きる病気”斑点細菌病”を上手に防ぎ、きゅうりを元気に育てる方法をお伝えします。
きゅうりの病害虫・生理障害とその対策をまとめたサイトはこちら!不調の原因を見つけ、すぐに対策しましょう。
斑点細菌病
葉に白っぽい角ばった小さな斑点が沢山発生する病気です。細菌の一種であるPseudomonas syringae によって発生します。
斑点ひとつひとつが角ばっていて、4,5ミリ以下と小さいのが特徴です。一方で斑点が増えてくると斑点同士が合体し、大きな斑点に見えることがあります。
斑点は、古くなると破れてきます。斑点で覆われた葉は枯れてしまい、だんだんときゅうりに元気がなくなってきます。
細菌はきゅうりの残骸などと一緒に越冬し、次の年にも再発します。一度病気が発生した土壌では、3,4年はきゅうりを育てないようにします。
症状が似ている病気
発生時期が重なっており、見た目も似ているのがべと病です。区別の仕方は、
斑点の大きさ べと病は1センチ前後の大きな斑点になる
斑点のでき方 斑点細菌病はすぐに白い角ばった斑点が出る。べと病は、はじめうっすらと黄色くなってから徐々に白い斑点となる。
多湿時の葉裏のカビ べと病だけ、葉裏に黒カビが見える。
逆を言えば、しっかりその特徴を捉えないと違いが分かりません。このように非常に似た病気の存在が、病害虫診断を難しくしています。
>>もしかしたらと思った方はこちら!かんたんAI診断(無料)
発生しやすい条件
梅雨の時期など、25~27℃の多湿な状況を好みます。ただ湿度さえあればあまり気温に関係なく発生するため、継続的に注意したいですね。
予防
斑点細菌病は、植えつけるまでの準備が重要です。
1.畝を高くする
細菌は湿った環境が大好きです。畝を高くして水はけを良くすれば、細菌が繁殖しにくい環境を作ることができます。
2.マルチをしく
細菌は土にいて、雨の水撥ね等で葉に付着します。マルチを敷くことで泥はねを防ぎ、細菌が飛び散るのを防ぐことができます。
3.枯れた葉、黄色くなった葉を除去し、風通しを良くする
”風通しのよさ”はどの病害虫の予防にも非常に効果的です。斑点細菌病の細菌は古い葉の上で増えますので、しっかり除去していきましょう。
4.予防薬を散布する
オーガニックで使える、銅系の殺菌剤です。予防効果のみですので、梅雨入りした頃から定期的に散布すると効果が高まります。斑点が出てから散布しても、治療する効果はありません。
対策
梅雨入りをしたら、定期的に古い葉の表面を確認しましょう。病気も害虫も初期対策が重要です。
1.斑点の発生した葉を除去する
斑点から細菌が飛んで広がってしまうので、斑点が出た葉は除去しましょう。
2.斑点の発生していない部分に予防薬を散布する
斑点がまだ発生していない部分については、予防薬が有効です。斑点のついた葉を除去したうえで、予防薬を散布しましょう。
まとめ
梅雨の時期に出やすい”斑点細菌病”、発症してからできる対策が少ないので、事前の予防が大切ですね。なんとなくやっていた畝たてやマルチは、このためにあったのです!しっかり基本を押さえて、家庭菜園を楽しみましょう。
写真から病害虫・生理障害を自動診断!
「野菜を植えたけど、いつの間にか枯れてしまった」。そんな時、じつは病害虫の被害に遭っていたかも(>_<) 早めに対策することで、無事に収穫までたどり着けるはずです!
斑点細菌病の他に、きゅうりには多くの病害虫や生理障害があります。
判断に迷ったら、スマホで写真を撮るだけで、病害虫と対策がすぐ分かるアプリ”SCIBAI- サイバイ-”を無料ダウンロード!きゅうりをもっと元気に育てましょう。AI診断は11種類の作物に対応。
さらにアプリを使うみんなのSNS投稿では、育て方のヒントが盛りだくさん!お悩み相談もできます。