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鎌倉ほのぼの散歩

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空とみらいの鎌倉散歩。鎌倉三十三観音巡りの思い出。
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#コラム・エッセイ

鎌倉ほのぼの散歩 十一番「延命寺」とモンブラン

 お待たせいたしました! 「鎌倉ほのぼの散歩」再開です。  前回のことなどすっかり忘れてしもうたわ、という方のためにこちら。   「鎌ほの」読者の方に、「そういえば、あれは完結、というか、三十三観音様全部を回って結願したところまで書いたんだよね?」と言われ、「え、えっと、その…」と口ごもった私。  実は…  …まだです。  なんと前回は、その日一日の出来事をおしまいまで書かないまま放置。  そうして4か月経過…。  ないわ~。  いやでもしかし、受験経験者にとっ

鎌倉ほのぼの散歩 二十四番「寿福寺」

 最初のコース設定では、この日は「寿福寺」「浄光明寺」「海蔵寺」を回って北鎌倉方面に抜けようか、と考えていました。  ところが、お寺が夏休みだったため回り切れていなかった「光触寺」の存在が重くのしかかります。  空ちゃんも私も、年内に回りきるにはそろそろスケジュールが限界です。  幸いこの日は、時間的には余裕がありました。  天気も上々。  少々、無理があるかもしれないけれど、「寿福寺」「海蔵寺」から「浄光明寺」と鶴岡八幡宮方面に戻り、時間があったらバスで「光触寺」

鎌倉ほのぼの散歩 二十六番「海蔵寺」

 前回はこちら。  ところでですね…  あ。すみません。  ちょっと寄り道いいですか?  昨日の『鎌倉殿の13人』なんですが。笑  義経は「腰越状」を平宗盛に代筆させたんでしょうか…  それだけ、昨日から気になって気になって。  当初から、この物語においての「腰越状」がどう描かれるのか、興味津々でした。  「腰越状」については、現代は諸説紛々で、義経が書いたのではないとする専門家もいるようです。でも、腰越状のような「起請文」というのは、普段の手紙と違って神に誓う

鎌倉ほのぼの散歩 二十五番「浄光明寺」

 前回はこちら。   先週の『鎌倉殿の13人』に関しては、今回、あんまりコメントがないです。  少しずつ「…」と思う部分が増えてきてるかなぁ、ここから盛り返せるかなぁ(自分の気持ちが)、というのが正直な今の感想。  ………。  さ。気を取り直して、散歩に参りましょう。  ここから目指すは「浄光明寺」さんです。  駅とは少し方向が違うので、さっき来た道をただ引き返すわけにはいきません。  我々は満を持してナビ子を召喚。  でも「寿福寺」の時に散々してやられたので、

鎌倉ほのぼの散歩 イタリアン、そして七番「光触寺」ふたたび

 前回は、こちら。  はいっ。  お昼です。  いや、もう、お昼をいくらか過ぎています。  お腹が空きましたよ。  それはそうです。  朝早くから盛りだくさんで、すでに「登山」もしています。  「浄光明寺」さんから、鎌倉八幡宮、そしてお店のひしめく小町通りはそう遠くはありません。道もそれほど入りくんではいませんが、例のごとくナビ子のご案内が裏道なので、大通りから1本入った道あたりを、てくてく小町通りに向かいました。  途中、鎌倉市川喜多映画記念館の前を通りがかりまし

鎌倉ほのぼの散歩 二十七番「妙高院」/二十八番「建長寺」/二十九番「龍峰院」

 前回の6日目「ハイキングコース」に行く前のことです。  空ちゃんが遠方から来た友達に鎌倉を案内することになり、「建長寺」と「明月院」は先に回るね、ということになりました。  それで「建長寺」と「明月院」は別口で行くことになったのですが、特に有名どころの観光地ということもあって、ひとりでいくのもつまらないな、と思いました。  そこでお誘いしたのが七海ちゃん(仮名)。  快く承知してくれました。  名高い仏閣である「建長寺」は敷地も広大で(国の史跡に指定されています)、

鎌倉ほのぼの散歩 三十番「明月院」

 お天気のよい、爽やかな秋の日です。  実を言うと、この、お天気がよい、というのは、2019年にはとても貴重で得難いことでした。  2019年秋は、大きな台風が数多く発生した年でした。  特に被害の大きかった台風19号は、東日本から東北地方にかけて、広範囲に記録的な豪雨をもたらしました。  多摩川や千曲川、阿武隈川といった名だたる河川の堤防が決壊し、氾濫しました。それは、それまで聞いたことがないほどの被害でした。  鎌倉も大きな被害を受けました。  たしか、前回の「

鎌倉ほのぼの散歩 結願までのラストスパート(中編) 五番「来迎寺」/三十一番「浄智寺」

前回はこちら。  「来迎寺」は、鎌倉に二つあり、どちらも鎌倉三十三観音霊場とされています。  十四番「来迎寺(材木座)」は既にお参りしていて(詳細はこちら)、今日は西御門にある五番札所「来迎寺」に向かいます。  五番札所「来迎寺(西御門)は、鎌倉八幡宮の裏手に、源頼朝さんのお墓があるのですが、そのまた先にあるお寺です。  「瑞泉寺」を出てからこちらまで、歩きです。  道はそんなに複雑ではありませんが、そこそこ距離があります。  まさにてくてく、散歩道。  途中、立

鎌倉ほのぼの散歩 結願までのラストスパート(後編) 三十二番「東慶寺」/三十三番「圓覚仏日庵」

 今週の鎌倉殿。  なかなか…、辛い回でした。  八重さんには、いつも女の生き様を考えさせられてきましたが、あんなことになるとは…  肌寒い季節。  川遊び。  沢山の子供。  八重さんといるのが三浦の息子(義村)。  それだけで嫌な予感しかしませんでしたが。  物語のなかのこととは言え、嫌な展開でした。  千鶴丸を失った川ではありませんが、鶴丸という子を助けて川で亡くなるとは…  この物語の三浦義村(山本耕史さん)は、クールで計算高く、シビアなところが意外と好きなんで

鎌倉ほのぼの散歩 おわりに

 2019年6月から始めて、12月に終了した、鎌倉三十三観音様参り。  かかった日数は、半年の間に7日間。  空ちゃんは+1日、私は+2日で、周りきりました。  最後にいただいた御朱印に、結願の印が押されたときは、本当に本当に嬉しかったです。  覚えていらっしゃるでしょうか。  そもそも、私がどうして鎌倉の三十三観音様をお参りしようと思い立ったか。  そう。息子の受験がきっかけです。  お参りが終わったところで、息子の受験はこれからが本番。  どうなるともしれない