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mirabilis feles 本質を生きる美しいギフト その神秘 Ⅳ
この美しく、あたたかく、優しい神秘の存在は、いまの人間社会では「哺乳類ネコ科」とカテゴライズされているが
古代エジプトでは「神」と認識され、あがめられていた。
猫が神と認識されていた時代から、人類はほんとうに進化しているのだろうか?
むしろ古代の人々のほうが自然とともにあり、高い直観力や洞察力を備えていた気がする。
この世界は既知よりも未知のほうがはるかに多くて、
ひとが認識出来て、尚且つカテゴライズできることなど本当にわずかである。
勝手に概念をつくって、その枠内にあてはめることで、その対象を理解した気になっているだけな気がするのだ。
一緒に暮らしているとわかるが、猫は間違いなく神秘の存在である。
猫飼いさんなら同意するとおもうんだけど、猫は絶対にテレポートできる。。テレポートしているとしかおもえない、瞬間があるはずだ。
空間だけではなく、時間軸もひととは違う気がする。
ひととは別の時空間に存在している生き物で、重なり合うところで交流している気がするのである。
特にあまりにも以前と瓜二つに育った承と一緒にいると、過去・現在・未来が同時に混在している感覚になる。
あぁ、若かった時こんな顔、表情だったなあ、こんな体系だった
こうやって勢いをつけて、冷蔵庫のうえにジャンプしたんだったと。
少しずつ、少しずつ、いつの間にかしなくなっていたこと、出来なくなっていたことがあったことを、新しいからだの承の動きをみて、気が付いていく。
あきらかに以前の若かった時の承が存在しているかとおもえば、、シニア期のなつかしい表情がダブルこともある。
猫は、日々ひととは別の時空間を行き来している。
この次元に内在している、もっと高次の時空を行き来しているのではないかと、その宝石のような目をみながら考える。
その神秘性、達観したような風情は、他の哺乳動物では類をみない。
シャンプーしたばかりの、つやつや、サラサラ、ふわっふわの承の背中を撫ぜながら、以前の承の毛皮の色がダブってみえる。。
とてもとても可愛くて、可愛すぎてときに怖くなるのだ。