GO!フラットで生きる。
私は片乳である。
乳がんを発見した時には乳房内に米粒ほどのがんが
広がっていてMRI画像を一目見て
「全摘ですね」と自分から言ってしまったくらいに散らばっていた。
現在保険適用になり、
乳房再建する人が多い中、
即答で「再建要らないです!」
と答えたので先生は豆鉄砲をくらった顔をしていた。
「がん宣告」を受けた時に、
特に感情的にならなかった。
もともとプティなサイズのお胸、なくなったとて
特に支障もないわ…と本人は思っていたが一応家族会議をした。
夫はただでさえ手術で胸を取った上に、
また痛い思いをすることはない。再建、必要なし派。
長男も子育てで「おっぱい」という役目は果たしたんだから要らねえだろの、必要なし派。
次男は「お母さんが思うようにすれば良いと思う」
の勝手に決めろ派だった。
がんとは何百種類もあるのに、
がんになる前のことだが、ネットを見れば「里芋を擦って塗れ」だの「遠赤外線でがんが消えるだの」スゲエ世界だな…と思った。
無知って怖いぜ。信じるって怖いぜ。
次男坊が自転車同士の接触事故を起こした時、
ネットを見てたら
「その事故、もっと慰謝料取れます」という弁護士事務所の記事があって(だいたい記事の最後は書いた主のところに先導するようにできていて、散々煽って相談料ふんだくるつもりなんだろう。
うちは無傷派で相手が傷(1センチの傷)を受けたので
立場の弱いうち側からしたら、震撼する記事である。
保険屋さんにそう言ったら「それ、みんな自分のところの立場で自分の利益のために書いてる記事ですからネット検索やめてくださいね。無駄な心労がかかるだけです…」と教えてくれた。
そんな前例があったのでネット検索するだけ無駄。
乳がん学会の本を買ってねじり鉢巻で乳がんについて調べ倒した。
しかし、乳房再建に意欲なしな私でも多数の人が再建するのは、やっぱりあとから「手術のついでにやっときゃよかったぜ…」とか思うんだろうか?
と思ったので乳房再建についてだけネット検索かけてみた。
すると!こんな素敵な記事が!
これ、マジでカッコよくない?ってすぐ夫にLINEで送ったら「これはマジでカッコいいな!」と即答で返ってきた。
もうすぐ次男の大学の学部別懇談会があるのだが、
G20と重なって前日にホテルを取って宿泊することにした。なんとそのホテル大浴場が売りらしい。
こりゃま、いい機会だしひとり旅だし、
あたしゃ片方、侍の刀傷みたいな乳で大浴場に入ってやろうかね…と思っている。
だって、
刺青、タトゥーお断りと書いてあっても、
片乳お断りとはどこにも書いてないじゃないか。
今から京都の美味しいお店を探して、
やる気はまんまん。
本当なら日帰りで行く場所に宿泊だなんて、
こりゃいいね。絶対楽しんでやろうと目論んでいる。