子供の脳出血 息子の闘病記~ついにくも膜下出血2~ 8
息子はとにかく注射が嫌い。
採血は慣れたというけれど、点滴は怖いのである。
針を刺すのも痛いからいやだという。
12月24日
クリスマスイブ。一人でいるのがかわいそうだから、私が泊まることになった。
主人が帰ったあと、なんだか頭が痛いなという。
その日の、当直のドクター。
頭が痛いというと、薬を飲ませてもらったのだけど、点滴がはれていたので
少し時間をおいてさしかえることになっていた。
点滴再開。さしかえ注射が入らない。息子は極度に痛がる・・・
「先生、もうやめてください」
「でも、これを入れないといけない。そういう指示が出ているから・・
時間をあけて、もう一度あとでやろう」
息子「絶対に嫌だ!!だったら他の先生にやってもらう!」
「今日は僕しかいないんだよ・・・」
もうすでに頭が痛いと言い始めて、もう一度薬を頼む。
2時間後、再度そのドクターが来る。
「もう一回やろうね」
「絶対に嫌だ!」と息子
「じゃあ先生、もう一回やって入らなかったら今日はやめてください。
先生も指示されているのでしょうから、仕方ないですね」と私。
そう言ってもう一回トライしました。
息子の痛がり方もすごかった・・・本当に嫌だったんですよね。
「もうやめてください」
こうしたやり取りをしていると、別のドクターがきました。
「僕も上手じゃないかもしれないよ」
その時には、息子は青くなって、「あたまが・・・」と言って意識がなくなりました。
同時に嘔吐。
完全に意識がない・・・
「すぐにCTを!!」
数人の看護師と今のドクターが緊急事態ということで息子を連れていった。
取り残されて呆然としているしかなかった・・・・