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「負け犬の遠吠え」って流行ったね

女性の生き方・・・選択肢がいろいろあるからか

一時はやった「負け犬の遠吠え」勝ち組女子と負け組女子を分類して、負け組でも頑張るぞ~ってな具合。


確かに、勝ち組負け組の分類ってあるあるで、仕事をしているキャリアウーマンなら出世していて年収も高くて、既婚未婚にこだわらずともパートナーがいて、自分の人生を謳歌している。これが勝ち組。負け組とは思ったところに就職できず、何となく働いていたけれどパワハラやセクハラが横行しているしょうもない会社。結局退職して派遣になり・・・未来への展望もなく結婚出来ればいいけれど、そんなに簡単に相手もできない。意識高い系の高給取り男子とは縁がない。

また結婚を例にすると、いわゆる玉の輿婚ができるとか大手企業のエリート高給取りが相手なら勝ち組。もしかしたらこの結婚一生ビンボーかも・・・これ負け組。

思うに、自分の願った結果にならなければ負け組なわけで、本当はこうなりたかった・・・でもなれなかった。と一度諦めることで負け組を認識する。

昔、同窓会に出るとつくづく感じたこと。子供のころ美少女だった子たちは都内のオシャレな私大から商社とか大手企業に就職。そしてめでたく社内結婚して専業主婦。海外勤務を経験して商社マンの奥様コミュニティよろしく、おしゃれで品が良くて一般的には憧れと言いますか‥まるで雑誌の特集にでもなりそうな感じでした。美少女じゃないけど勉強したよねっていう子たちは共稼ぎ夫婦をやってる人が多かった。私たちの時代は結婚して働ける職場って公務員か教員とかしかなくて、いくら総合職希望とか言っても女性蔑視はすごくて、飾り的な扱いしかされなかったように思います。なので、共稼ぎで頑張っていたのは教員になった人と公務員になった人。間違ってもオシャレな奥様に見えることもなく、とにかく子育てと仕事をしてるから、余裕もない。

あのとき、感じたことは「女って別にいい大学に行かなくても関係ないんだなぁ・・・」「結婚する相手で決まるんだぁ・・」「結局何が幸せになるのかわかんないや」ってことです。

今は女性の活躍って普通にあるし、仕事も男も選択次第。人生設計は自分で決められる。なんて時代になってます。成功している女性も多く、すごい時代になったって思います。あの当時、誰が予想できたかと思います。

ただ今でもあの当時の考え方がないわけではないんだなって思うこともあります。結婚する相手次第で自分が決まってしまうような考え方や、どんな仕事をしているかで勝ち負けを考えたり・・・玉の輿に羨望が集まり、自分の価値じゃなくて相手の価値に左右されてしまう考え方が無くなったわけではないようです。

今だから言えますが

それは違うよって言いたい。まず、若い人に言うことですが「燃えるような恋をしたことある?」ってきくと、「そんなことできますかね?」と返ってくる。もちろん私の時代もそうでしたが「いい男は人のもの」でした。それって今も変わらないようで、まあだから不倫とかになっちゃうのかもしれませんね。道義的にはどうかと思いますが、「人のものを取ることって命がけの恋にならない?」っていうと「ええ?そんなことできないですよぉ」と言って笑います。何が言いたいか。燃えるような恋をすれば、とりあえず気が済むってことです。

そしたら結婚もいろんな考え方ができます。相手の価値で決めるのではなく、自分にとって大事な人かどうかがわかるからです。結婚は相手の価値で決めるものじゃなく、基本は「好きか嫌いか」だけ。いろんな問題があっていやなところもあってでもここが好きだからっていうのであれば続くものです。いいところがいっぱいあるけれど、ここだけは嫌・・っていうのは続きません。

仕事も成功している人がすごいのは、人生賭けているからで失ったものもあります。失いたくない人はどこかで折り合いをつける。その時仕事よりも優先するものがあるから、それは自分で決めたこと。そうやって納得しながら仕事をしている女性が多いと思います。キャリアを全うして、結婚もして子供もいて・・・昔フランスの女性官僚でいましたね。すべてを手に入れて、しかも日本と違って余裕もあって・・・ああ、これぞ目指す姿などど思ったものです。

さて、現在の自分ですが。

夫は理解あるよきメンターでもあります。息子二人とはよく話をします。周りのママ友から「なんでそんなに話してくれるの?」ときかれますが、よくわからないけれど、とにかく子供のころから話をしました。間違っているかどうかとか。やるべきことは何かとか。息子たちの成長は何物にも代えられないくらいの幸福感があります。社会的には中間管理職ってところです。若い人たちから「かっこいいですよね」と言ってもらえるようです。ありがたいです。研修とかで話したりして、好印象で受け止めてもらえたことはうれしいと思います。

何が言いたいかと言いますと、そんなにかっこいい人生は送っていないとうことです。

ただどんなことが起こっても諦めないで闘ったこと。こうやっていろいろなことを考えるのは女性だからかもしれない。やっぱり選択肢は男性よりあるのではないかしら・・・だって仕事辞めたら専業主婦なんていう選択肢もあるわけで、逆はあまりないでしょう。最近ではちょくちょく見るようになりましたが、男性が仕事辞めて専業主夫になるケース。私たちの年代ではやっぱり稀でした。

勝ち組とか負け組とかそういうことって本当は関係ないのではないかしら。寧ろ「豊かに生きる」ことの方が大事で、勝負けにこだわる人生は常に他人を意識した評価の中でのことですからむなしいものです。「豊かに生きる」というのは自己満足でもあり、自分がどう思うかが大事なこと。いつも不満を言えば顔も悪くなります。もちろんそういう人にはいいご縁って来ないものです。要は「気が済むように生きる事」ですね。

あの時こうすればよかった・・・・なんていうのは二度とこないのですよ。
勝とうが負けようが、自分の人生を悲観するのではなく笑い飛ばせるくらいになりたいですね。




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