シャンプーを販売するまで
私が作ってきたいろいろな化粧品類。
子供たちが小さい頃は、アトピー対策のクリームやオイル
大きくなってからはニキビ対策のローションや洗顔
夫の為に作ってきたシャンプー、リンス、トニック
いろいろある。
夫は「俺は禿げたら、坊主にする。」って言ってたけれど、十分髪の毛は残った。ロマンスグレーといわれているそうだ。
息子が大人になり、クラウドファンディングで資金調達をして、持ち出しもけっこうあったけれどとりあえず製品化してみた。
「ハーバルケア」というショップを立ち上げ販売している。
化粧品の販売というのはハードルが高い。
日本には薬事法があって、手作りがいいよ~なんて言っても簡単に販売できない。未開封なら2年品質を保持できなければいけないし、成分はすべて表示する。よく化粧品のラベルに成分が表示されているけれど、内容量の多い順に並んでいる。OEM会社というのがあって、品質管理から薬事法の申請までやってくれる。成分とこういうものを作って販売したいといえば、ミーティングを重ねて製品までサポートする。
もう一つの問題は、基本1000本以上発注しなければならない。会社によっては1万本以上といわれた。うちはスタートアップ企画ということで小ロットの発注に対応してくれた会社にお願いして製品化した。
製品化って本当に大変なことだった。成分をすべて調達してもらうことがなかなか困難だったことや、いわゆるアミノ酸系洗浄剤にしてサンプルを作ってもらって実際に使ってみると「痒み」がでたり。
ノンシリコンとかアミノ酸系とかいろいろあるけれど、石鹸系にすると刺激は無くなるけれど今度は洗い上りがきしんでしまう。アルカリ性に傾いてしまうと弱酸性のリンスをつけないとパサパサ感が残る。
石鹸ベースの弱酸性を狙うしかない。
そこで再びサンプルを作る。香りは再現できた。そして洗い上りも石鹸系の弱点を残したけれど男性ならリンスなくても使えるものができた。女性の場合はとりあえずお気に入りのトリートメントを使っても同じ効果はあると思う。自分がそういう使い方をしていて、薄毛は解消されているので・・
次はボトルの注文。どういうボトルにするか。そしてラベルの作成。
ボトルデザインって大事だと思った。今回蓋付きにしたけれどお風呂で使う時やっぱりキャップタイプの方が断然使いやすい。次に作るときはキャップタイプにしようと思う。ポンプタイプだと底の方に残ってしまう。驚いたのは最後まで使えないというクレームが来るそうだ。
そしてラベル。ラベルデザインを外注するとやっぱり高くなる。で、自分たちでラベルを作って1本1本貼っていった。次に作るときは印刷してもらおうと思う。でも、小ロットだと単価に跳ね返ってしまう。
こだわりの製品・・・・手作り感満載で、世の中に出ている商品と比べると確かにかっこよくないかもしれない。
それでも出来た時はうれしかった。そして売れ続けていることも。
ただ、「商売」にするにはこれまたハードルが高い。
売れ行きはぼちぼち。使ってくれた人たちがリピートしてくれている。
それこそ前の記事にあるように、髪の毛を元気にしようというコンセプト。髪の毛が傷まない。抜けなくなる。太くなった。という感想を頂いた。また、どんな商品を使っても頭皮がかゆくなったり湿疹ができて困ったという方もいるがうちの商品を使って痒みがなくなったと連絡を頂いた。
フケとか痒みとか・・・これはまずシャンプーが合わないわけです。抜毛も同じ。昔読んだ記事に頭のてっぺんが薄くなるのはシャンプーを上から使うからだというのがあった。なるほど・・・頷ける。
世の中にに出回っている商品の成分表示を見ると本当に色々な添加物が入っているのがわかる。安い商品はまず大量生産だから可能になる価格。
大量生産してなおかつ安くするための合成物質はたくさんあります。
それらを使ってないほうが肌のためにはいいと思うけれど、仮に入っていてもエッセンシャルオイルとかハーブエキスを使うことで緩和されるということも自分で実証済み。
そもそも薬事法申請を通過しているわけだから、基本的に身体に悪い作用はないと信じたいけれど。
そして化学製品が全て悪いわけではないので添えておきます。石鹸も化学反応でつくるものだし。でもやめたほうがいいなっていうのは結構ある。でやめてみて変わったというのが結構ある。
ここまでこだわると、「安い」商品にはならないのです。
製造から製品にして世の中に出せるまでの工程から、小ロットで安い商品は作ることが出来ない。
課題は多い。
手作り化粧品の作り方をいろいろな人に教えてきたけれど、作り続ける人は少ないです。私にとっては簡単ですが、ハーブエキスを作ることやブレンドとか面倒だといいます。で、作ったものを売ってくれない?
そんなことから製品化してみたわけです。
息子曰く、「出せる商品はいっぱいあるのに・・・・」
そうやって化粧品会社を作った事例をたくさん読んでみましたが、こだわりを製品にするというのは相当の意志とお金が必要。先ずは資金かな。
簡単じゃないです。でも、いろいろなことを学びました。この経験って生かさないと。いいものって必ずリピーターさんがついてくれるってわかりました。
でも鈴木その子さんや「私が証明です」とTVに出ている社長さんみたいに、大きく宣伝する勇気はないよ。
これがうちの商品。
ホームページも全部息子たちが作ってきました。がんばるよね~
https://banwanko1101.wixsite.com/mysite-1