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本当の友達?セールスレディ

ちょっとマリーさん、マリーさん、
こっちこっち。こっち来て。

小さな声で話す方がいいから、
だからこっちに呼んだのよ。

唐突だけど、マリーさん、
おしり、少し垂れ気味よ。
まだマリーさん若いのに。

いや、年はわたしより下だけど、
わたしより少し垂れて見えるのよ、
ほんのちょっと、ね。

普段の疲れが身体に出てるのかも知れないわ。

ゴメンね、ズケズケと。
でも、本当のことよ。

こんなこと、誰も思ってても言わないものよ。

わたし達、お友達だから言えるのよ。

うん。あのね、実はね、わたし、
補正下着の販売してるの。

だから目利きはいいのよ。

えっ?ああ、いろんな家に飛び込みでセールスには行かないの。

ふだん仲良くさせてもらってる人だけに、補正下着、販売させてもらってるの。

その人その人に合った下着を見立てて、そこから細かなサイズを測って、お直し。
そう、セミオーダー。

大丈夫よ。
マリーさん、元がイイから。

補正下着を着れば、
これまでよりも更に素敵なプロポーションを手に入れることができるわ。

秘密厳守。
だからマリーさんのお宅に伺わせてもらうわね。

もし誰かに見られても、
お友達が遊びに来てるって言えるから。だってわたしたち、お友達じゃない!

いつが都合いいかしら?
明日は?ゴメンね、いきなりかしら?
でも、善は急げって言葉あるじゃない?
マリーさんには、早く素敵なプロポーションになって欲しいから。

じゃあ、明日。時間は午後がいいかしら。2時ぐらいにはどう?

ちょうどお昼もすませた時間でしょ?

どうかな?あ、いいの?

じゃあ明日、2時にマリーさんのお宅へ伺うわね。

緊張しないで、楽しみにしててね。
素敵なプロポーションになるわよ。
じゃあ、明日の2時にね!





ええカモ、ゲット!ヨッシャーッ!