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鉄サプリをおススメしない理由

血液検査結果の血色素量もしくはHb(ヘモグロビン)の数値を見てください
女性も13.5以上が望ましい数値です
できれば13以上は欲しいなぁというところ

先日
鉄サプリのことについてご質問がありました
カウンセリングではなかったため
質問にのみ答える形になりましたが
鉄欠乏を感じているのであればもっと鉄のこと知って欲しい!
と思い
こちらにそれを書いてみようと思います


薬局でも鉄欠乏性貧血の診断がなされて
鉄剤が出る方はいらっしゃいます
そんな中で
1年以上鉄剤を飲んでいるのに
鉄関連の数値が上がらない
寧ろ下がったという方がいました

鉄剤はちゃんと飲んでいるのに
何故数値が上がらないのか?
原因をいくつかあげてみます

➊インが少ない
→鉄の絶対量が少ない
→鉄を貯蔵する場所を作るための栄養素が少ない
➋アウトが多い
→月経のある女性の場合、過多月経がある
→消化管出血、痔などの出血がちみちみ続いている
➌吸収がうまくできていない
→一緒に摂る食材で吸収が阻害されている
→胃酸がちゃんと分泌されていない→胃酸抑制剤服用
➍体内に鉄はあるがヘモグロビンに鉄がいかない
→網内系から鉄が出てこない→体内のどこかに炎症がある

ざっと書いただけでも
これだけの原因があげられます
因みに腸内環境が悪いと鉄を好む悪玉菌が増殖し鉄をとられてしまいますから
腸内環境を良い状態で保つというのは必須です

さて
上記の鉄剤で数値が上がらなかった方
もう見るからに「食べていない」ということを感じさせる
胸鎖乳突筋が浮き出ている方
お話しを聞いたら
1日1食になることが多く
仕事も家庭環境もストレスフルだったことがわかりました

➊の鉄の貯蔵庫を作る栄養素が全然足りていません
そう考えると
➋➌➍も当てはまっているかもしれませんが
とりあえずこの時は
どうやって「食べる」かについて
お話しをしました
夕方くらいまで食欲が出なかったそうです

さて
鉄欠乏性貧血となると
鉄剤が処方されたり
ご自身で鉄サプリを摂ったりすると思います
実はこの高濃度の鉄分が
腸内環境を悪化させるのです

よく鉄剤に胃腸障害の副作用がありますが
まさにそれは腸内環境が悪くなっているという自覚症状が出てきているのです

⇩プロ向けネタ
Fe²⁺⇔Fe³⁺+e⁻
鉄は電子の授受が激しく行われます
過剰な電子の授受は
沢山の活性酸素を発生させますよね
細胞傷害起きると思いません?


ですから
鉄サプリを摂りたいという方に
鉄サプリはあまりおススメしてはいません
やはり食事でのアプローチ
それから鉄吸収をサポートする鉄成分ではないサプリを推奨しています
ただ緊急性が高い場合は仕方がないので
短期間で鉄サプリという選択肢も選んでいただくことはありますが
腸内環境へのアプローチもダブルで行っていただきます

因みに
薬局で出会う鉄欠乏性貧血の方
一旦鉄剤を卒業されても
また戻ってくる方が結構います
だって
根本原因が取り除かれていないから
この根本原因にアプローチするのが
分子栄養学的な栄養カウンセリングです

なかなか
鉄関連の数値が上がってこない方
疲れやすかったりしません?
エネルギー(ATP)をしっかり作るためには
鉄が必要ですから
もしくはカフェインや糖質を沢山摂って
無理矢理元気を出しているということもあります

特に月経のある女性は
なかなか鉄の数値が上がってきません
どのように食事でアプローチをしたらいいか
気になる方は是非ご相談ください


分子栄養カウンセラー
おさだ ゆき
栄養カウンセリング受付中

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