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易経の知恵を日常に取り入れる

易経から日々の原則を学ぶ

今年に入ってから、私が続けているいくつかの習慣があります。その一つが、毎日の「易占」です。できる限り毎朝、易のサイコロを振り、出た卦をもとにその日の原則を読み解くことを心がけています。もちろん、朝に時間が取れない日もありますが、その場合は、その日のうちに必ず時間を見つけて易占を行い、学びを得るようにしています。

なぜ、易占を日課にしているのかといえば、ただ本を通じて学ぶよりも、実際にサイコロを振り出た卦から直接原則を読み解く方が、私にとっては楽しく、より深い気づきを得られるからです。

易経は、中国の古典である「五経」の中でも最も重要な書物とされています。その奥深い知恵は、ただ読んで理解するのは難しい私は思います。
易経をできるだけ簡単に学ぶには、毎日出た卦を通じて日々の生活や経営に取り入れることで、初めて真の価値を発揮すると考えます。

なぜ易占をするのか

易占を日課とする理由は、その深遠な知恵が日々の生活や経営に役立つからです。易経は、古代中国の哲学と宇宙観が詰まった書物であり、変化と調和の原理を教えてくれます。しかし、単に本を読むだけでは、その真の価値を実感することは難しいと思いました。

そこで私は、毎朝の易占を通じて、その日の卦を解釈し、そこから経営や人生に活かせる原則を見つけることを実践しています。
例えば、今日の出た卦は「損」(そん)でした。「損して得を取る」と言いますが、損の意味は減らすという意味です。経営的には「損」はいいイメージではありませんが、「何が」利益を減らしているのかを考えなさいというメッセージに取ることができます。

経営は利益を出さなければなりません。「目的、目標の達成に向けて、一貫して行動し、なるべく損をせず益するように行動すること」と解釈することができます。

経営において利益を出すためには、コスト削減は重要です。経営において大切な原則は「恐れざるは一時の損、恐れるべきは日々軽々の損」といいます。

また、損には「減らし方に誠意があるか」との問いもあります。この減らし方に誠意をもって行動しなさいとの注意もあります。このように、日々の占いを通じて得られる洞察は、単なる知識以上のものです。自分自身と向き合い、周囲の状況を冷静に見つめるための貴重な時間となります。

また、易占は、直感や判断力を鍛える手段としても有効です。ビジネスでは、迅速かつ的確な意思決定が求められますが、時にその判断に迷うこともあります。そんなとき、易占で得られた卦がヒントとなり、自分が進むべき方向を示してくれることがあります。易経の教えに従い、直感を信じて行動することで、結果的により良い決断ができるのです。

易占を通じた学び

易占を続ける中で、私が感じている最大の利点は、日々の学びを深められることです。サイコロを振り、出た卦を読み解くことで、日常では気づきにくい内面の変化や、周囲の状況をより深く理解することができるようになります。このプロセスを通じて、自然と直感力や洞察力が鍛えられ、ビジネスに大いに役立つと感じています。

易経は「変化の書」とも言われています。変化は常に起こっています。変化に適応していくことは、ビジネスでも非常に重要です。変化の波にうまく乗るためには、柔軟性を持ち、状況に応じた対応が求められます。易占で毎日得られる卦は、こうした変化への適応力を養うのに役立ちます。

さらに、易占は、自己反省の機会を提供してくれます。ビジネスリーダーとして、常に自分自身を振り返り、改善を図ることは重要です。出た卦が「否」(ひ)であれば、それは何かがうまくいっていないサインかもしれません。こうしたメッセージを受け止め、冷静に現状を分析することで、次のステップを踏むためのヒントを得ることができます。

易経の教えを日々の実践に取り入れることで、ただの占い以上に、深い学びと成長の機会を得られるのです。

まとめと実践への勧め

易経の教えを毎日の生活や経営に取り入れることは、単なる占い以上の価値があると思います。サイコロを振り、出た卦からその日の原則を読み解くことで、直感力や洞察力を磨き、変化に対する柔軟性を養うことができます。また、易占を通じて自己反省を行い、次のステップに進むためのヒントを得ることができるのです。

このように、易占はビジネスリーダーとしての自己成長を促進し、日々の判断力を高めるための強力なツールとなります。易経の深い知恵を実践に取り入れることで、より良い経営を実現し、自分自身のリーダーシップをさらに高めることができると思います。

ぜひ、毎日の習慣として易占を取り入れてみてはいかがですか?
そこから得られる洞察が、あなたのビジネスや人生をより豊かにしてくれるでしょう。

今日の内容が人生経営のお役に立てば幸いです。





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