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「メンタルが強い」を考えてみる
「メンタル強いよね」と言われる人々。
私の周りにもメンタル強い人が一定数というか、たくさんいます。
メンタルが強い、とはどういう人で、なぜメンタルが強いと言われるのか?私もなりたい!!笑
日常生活は、基本みんな安定している時間が大部分だったり知らない面も多く、メンタルが試される場面を見ることは少ない。
私も、周りの仲間に対して「この人メンタル強おぉ!」って思わされる機会が多いのは、やはり主にレースや練習などでの場面なので、今回はレースなどの場面でメンタルが強い人たち、について考えてみました。
①ストレス耐性が強い
レースとなると、体にも精神面にもストレスがかかります。
長いレースでは耐える時間が長く体力気力が削られまくるし、短いレースではガンガン上がる心拍数に耐えながら走ることになります。この点で負荷のかかり方の種類が違うので、距離短いから楽でしょ〜みたいなこと言うのはナンセンス。(ちなみに私は短いレースが苦手なので、短い距離で強い人は本当にすごい…と思っています…)
プロ選手や常に優勝候補、みたいな本当に速い人たちは、これに加えて心理的なプレッシャーもあるでしょう。(これに関しては私が決して知ることのない領域)
そんなストレスフルな状況を耐えられる人はやっぱりメン強。もちろん、見せてないだけで沢山不安になったりモヤモヤしたりとかあるんだろうけど、見せない・自分の中で消化できてる時点でスゴい。
フィジカル面でのストレスは、やっぱり練習をある程度やっておいたほうが少なくなるし、それなりにやった練習は自信になり心理的なストレスを減らすことにも繋がります。
私も含め一般市民アスリートは、ゴールできなかろうが遅かろうが誰かに迷惑をかけるわけではないので、「絶対にしなきゃいけない練習」というのはないです。が、明らかな練習不足のままレースに出たら、時間かかるしダメージ大きいし辛いのなんて当たり前。
私の場合練習に関しては速くなるためというより、完走目標のロングレースであれば本番で辛い時間をなるべく少なくするために。フルマラソンであれば、目標タイムを達成する確率を上げるために、最低限の練習をしている感じ。
それに、ボロボロのゾンビ状態でゴールするよりは、美味しくビールを飲める元気を残してゴールできた方が、楽しいじゃん?っていつも思っていますw
それでも限界がくる時は来るんだけど。。
②状況把握が上手く判断が冷静
自分の体調の変化や、レース当日の環境やコンディションなどを冷静に把握できる人は、メン強なだけでなく練習もレースも上手な人が多い。
特にトライアスリートの強い人たちや、ウルトラロング系のトレラン経験が豊富な人たちは、本当に自己分析をしっかりしているし、日々体調や主観強度をしっかり把握して練習している人たちが多い印象。
・点ではなく線の練習
インターバルだから・ジョグだから絶対このペース!
トライアスロンだからとにかくブリック!
月間走行距離𓏸𓏸km!!
みたいな一辺倒な決め方はせず、気温や体調、その日の疲労度合いを見て調整したり。休む時はしっかり休むし、やれる&やると決めた練習はきっちりこなす、みたいに柔軟性を持っているように思えます。
ちなみに、私もこの辺りに関してはどちらかというと上手な方。
点の練習ではなく、線で繋げる練習が大事。練習は速いのに本番が弱い、という人は、点の練習になってる可能性が高いです。
・安定感のあるレース展開
そしてレースで強い人たちは、フルマラソンあるあるな「とりあえず前半突っ込んで垂れる」みたいなタイプはあまり見かけません。(短いレースだと最初から突っ込まないとダメですが)ゴールに向けて絶対やったるぞ!!っていう強い意思もありながらも常に冷静。
勝負レースの選び方から始まり、コースやレース状況の把握、どのパートが自分は得意なのか、ペースの上げ下げのタイミング、その時の自分に合った補給選びや摂るタイミング、路面の状況、気温による暑さ寒さへの対応、どこまで出し切るか、やDNFの判断などなど。
長時間のレースになるほど事前準備も必要だし、レース中常に色んな判断をしながら走らなければならないので、苦しかったり疲れている中でもこの辺りが上手な人は結果がどうであれ、いつも見ていて常に安心感、安定感があり、本当にすごい!
体だけじゃなく心も強くて安定してる人が多いのだな〜と思います。尊敬。
③イレギュラー対応能力
短いレースではあまり起こらないと思いますが、ロングのトライアスロンやトレランだと本当に色んなハプニングがあります。
足攣り、脱水、ウエアトラブルや胃腸トラブルは共通で、トライアスロンであればパンクやメカトラ、スイムのバトル、熱中症。トレランなら、捻挫、転倒、眠気、コースロスト、低体温症など。
いくら準備して練習してても、これは誰にでも起こり得る不可避案件…だから、ロングは面白いっていうのもあるが…
メン強な人は、トラブルの予兆を感じた時点で対策を考え始めていたり、トラブルがあってからも焦らず対応、続行不能な場合もDNFのタイミングの判断、気持ちの切り替えも上手。
またレース自体が天候などで中止になったり距離が変更になったりなどの、開催関連のイレギュラーにも冷静なイメージです。
この辺りは経験豊富な人が強いのかな?
ちなみに私は今年の佐渡、開催されるかどうかが出発日ギリまで分からずめっちゃアタフタしてましたw
④質の高い集中力
レース中はみんな集中力が高まっていると思いますが、いい意味での集中力と、悪く振れる集中力があると思っています。
良い意味での集中力が高い、は、周りに流されず自分のレースをすること。周りの順位やスピードに流されずに自分のペースを守って、自分らしくゴールする。
逆に悪い方に振れる集中力は、「タイムや順位に拘りすぎること」
プロ選手や、結果を出すのがお仕事になっている選手、絶対にこのレースでキメる!と言う確固たる目標を持っている選手などは、タイムや順位ありきなので拘って当然なので、そのレベルの話は置いといてw
タイムばかりに集中しすぎると、想定タイムから少しでも遅れると焦りにつながったり(私も大失敗経験あり)、順位変動に集中しすぎて無理して前を追ったりした結果、後から崩れる原因になったり。
この辺は日常生活でも心がけたいところ。周りの意見に流されず芯がある人や、人と自分を変に比べたりしない人は、いつも精神面が安定してます。
⑤ポジティブ&余裕がある
メン強な人は、レース中にトラブルが起こっても、これも想定内だから大丈夫、自分ならまだやれるから大丈夫、と考える余裕やポジティブさがあります。
練習が設定通りこなせなかったりレースで目標タイムに届かなくても、すぐに、次に繋げるにはどうしたらいいか?と考える切り替えの早さもある。
故障や怪我した時は、積極的に走る以外のトレーニングに取り組んだり、ガッツリ長いオフ期間を取ることができる人も、私の中では強い人です。
基本、ランナーは走りたい生き物。そして、休んでいると不安でつい怪我してても走っちゃう。という人が結構多いので、「思い切って、しばらく走らない」という判断をするのは意外と勇気がいることだったりします。サボりではなく休むべき時にしっかり休む判断ができる人は、心の余裕というか、余白を感じます。すてき。
「メンタル強い人」に見える理由
私も、「メンタル強いよね」って言われることがたまにあるのですが、なぜなんだろ〜?と今回考えてみると、
・決めた練習は二日酔いでもやる
・主観強度の把握が上手
・体調管理が上手
・結果に振り回されない
・ヘーキで長期間休む
・楽しさ優先、無理しない
・貧乏性故にDNF率低め
↑私の場合はこの辺りのバランスが、人から見てメン強に見える理由かもしれません。実際は、そんな強い訳では無いんだけど。。
あとは痛み耐性が強い故に、レース中に派手目の怪我をしたり攣りまくっても続行してることが多いのも、理由の一つ思われますw
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練習は、レースで痛い目に遭わない程度にやる。レース当日はその日できることをやってちゃんと頑張る。ちゃんと頑張るから楽しいし、それに結果がついてきたらラッキー。
最後まで自分らしく走れたら、結果がダメだったとしても落ち込まない。
故障したらもちろん凹むけど、「今はお休みしなさいってことなのかな」くらいに思って切り替え。
私にとって走ることは、大好きな趣味であり今では生活の一部だけど、生活の全てではありません。
長く続けたい大事な趣味だからこそ、無理はしたくないし、結果やタイムでメンタルを振り回されるのは嫌なのです。日常生活とのバランスもめちゃくちゃ大事。
1度くらい、メラメラギラギラ走ったら成長するのかなと思ったりもするけど、やっぱり、私は楽しく長く続けられるのが一番だなーと思います。
ちなみに、普段はめちゃくちゃネガティブ寄り。
口内炎できるだけで「舌癌かも…(半泣き)」って病院行くし、お仕事では「私なんかでいいのかな…?」って思うし、他人の目もめっちゃ気になるし…
レースでのメンタルの強さを、日常に持っていけるように頑張りたい…