あなたが今年Endless SHOCKを観た方が良い理由
この台詞を聞くと涙が止まらなくなります。
「私は今、走り続けられているのだろうか?」
「胸を張ってこの舞台を観て、向き合う資格がある人間だろうか?」
「どうしてこんな風に、ひとつのことに命を懸けて命を燃やして挑めるんだろう」
「私もこんな風に一つのことにがむしゃらにやってみたい……!」
ミュージカルを観てここまで考えてしまうのって結構変でしょうか??
でもそれほどまでに私の人生に影響を与えてくれている作品があります。
人生に対して私が勝手に決めてしまった「安全圏」から一歩踏み出してみたくなる、そんな勇気をくれる大好きな作品があります。
『Endless SHOCK』 というミュージカルをご存知でしょうか。
舞台ファン、ミュージカルファンの方にとっては言わずと知れた超有名作品かもしれません。
でも中には
「名前だけは聞いたことあるけどよく知らない」
という人、
「有名だけどジャニーズ(※)のやつだから、ファンが見るものでしょ」
と思っている人、あるいは
「何それ全然知らん」
という人もいらっしゃるかもしれません。
そんな人たちにこそぜひ、
Endless SHOCK を紹介させて欲しくてこの記事を書きます。
(※)旧ジャニーズ事務所はSTARTO ENTERTAINMENTに現在は社名を変えていますが、本記事ではわかりやすさのため旧名表記をしています。不快な方は申し訳ありません。
そして、ちょっとでも興味が湧いたらぜひ!
今年のうちに観に行ってください。
なぜならこの、唯一無二のエンターテイメントを観られるのは
今年が最後のチャンスなのです……!!
Endless SHOCKを含むSHOCKシリーズは、
2000年から毎年帝国劇場で上演されてきました。
(博多座や梅田芸術劇場でも上演されています)
しかし、帝国劇場の建て替えによる休館に伴い、
2024年をラストイヤーとして
25年の歴史に幕を下ろすことが決まっています。
今年がおそらく、Endless SHOCKを生で観られる最後のチャンス。
ファンの方々はもちろん、
今まで観たことがなかった!
という方にこそ、ぜひぜひ観ていただきたいのです……!!
どんな人に観て欲しい?
・今までSHOCKを観たことがない人
・ジャニーズの舞台だからとちょっと遠ざかっていた人
・演劇やミュージカルって小難しい知識が必要そうで、敷居が高く感じる人
・仕事や勉強を頑張ることにちょっと疲れてしまった人
・頑張れない自分が嫌いだけど、うまく頑張れない……という人
・日常のルーティーンから解放されるようなし衝撃が欲しい人
全く観たことない人にこそ、とにかく観てほしい。
超絶大きなお世話ですが、この作品を一度も観ないのは、
本当にもったいない……!
ミュージカルや舞台のファンかどうかに関わらず、
できることなら全人類に一度でいいから、生で体感してSHOCKの衝撃を味わって欲しい!!
そう思っています。
Endless SHOCK ってそもそも何? どんな話?
堂本光一さんが主演を務めるミュージカル作品です。
2000年11月『MILLENNIUM SHOCK』というタイトルで帝国劇場にて上演スタート。
座長の光一さんは当時21歳、当時の最年少座長だったそう。
以降、同劇場で毎年公演が行われ、2005年から『Endless SHOCK』として名前と内容を一新して上演されています。
「言葉が分からなくても、“すごいね!”と思ってもらえるものを作る」
というコンセプトで始まったため、
歌やダンスはもちろん、パーカッション、日本の風物を織り込んだ劇中劇、イリュージョン、帝国劇場で初めて導入されたフライング、
4.8メートル22段の高さからの階段落ちなど、派手な演出が目白押しです!
しかし当初は演出の派手さが重視されていたものの、もっと伝えたいことがあると考えた光一さんがストーリーを含め全てを変更して行き、25年の歴史の中でどんどん進化を遂げていくことになったそうです。
ストーリーは
『Show must go on(=何があってもショーは続けなくてはならない)』
が一貫するテーマ。
ブロードウェイにてショーを作り出演する若者たちが、成功を夢見る途上で衝突し、挫折し、再起していく様を描いた物語です。
劇場全体をこれでもかと使うド派手かつ多彩な演出と、
ショービジネスの世界で夢を追う若者たちの成功と挫折、再起を描いた物語が組み合わさり、
ショーとしても物語としても楽しめる濃密な世界観の作品になっているのです!
何がそんなにすごいの?
SHOCKの何がすごいのか。
言葉で書くと陳腐になってしまうかもしれませんが!
カンパニーの皆様が放つ、
劇場中の観客を満足させようとする熱量の凄まじさ
に圧倒されます。
一人一人が
目の前の瞬間に全身全霊をかけて挑む姿の、恐ろしいまでの輝き
を目の当たりにします。
そして何より
命を燃やして輝くその情熱が「私たち」観客一人一人に向けて
楽しんで欲しいと燃やされていること
を実感します。
主演の堂本光一さん。
言わずとしれたスーパースターですね。
劇中ではコウイチという役名で、ブロードウェイでショーを創り続ける才能あふれるショーマン、カンパニーの座長を演じます。
(ちなみにSHOCKでは、ヒロインのリカとカンパニーのオーナー以外は、基本的に演者の名前がそのまま役名として使われています)
共演者の方々も、2020年以降を見ても……
コウイチと衝突するライバル役には、
佐藤勝利さん(timelesz)、北山宏光さん(元Kis-My-Ft2)、上田竜也さん(KAT-TUN)。
ヒロインのリカ役には、
中村麗乃さん(乃木坂46)、綺咲愛里さん(元宝塚歌劇団星組トップ娘役)、梅田彩佳さん(元AKB48&NMB48)。
若者たちを見守るオーナー役には、
女優の前田美波里さんや島田歌穂さん……。
あらゆる才能を持つ共演者の方々が出演されています。
上記で抜粋した以外のキャストの方々も、アンサンブルの方々、オーケストラの方々、スタッフの方々も、関わる全てのプロフェッショナルの方達が素晴らしすぎるメンバーです。
そんなカンパニーの、
「生命を燃やしてエンタメを届けようとする純度100%の情熱」
ともいうべき熱、魂の輝きが、ビシビシと客席に伝わってくるのです……。
私も全く予備知識がない中で観に行きました。
五感から入ってくる情報量の洪水に圧倒され、観終わった後は衝撃で知恵熱が出そうなほど……。
演劇やミュージカルについて、小難しいことはわからなくても、何も知らなくても。
なんだかよくわからなくても、とにかくすげえ!! と思わせてくれる。
一つのライブエンターテイメントの究極形だと思いました。
Endless SHOCK の魅力(随時更新)
前述の通り、
座長の堂本光一さんとカンパニーの皆さんが、
毎公演毎公演に全力で挑み、命を削ったその輝きで観客を魅了してくれます。唯一無二の観劇体験です。
さらにさらに、作品の作りこまれ方がすさまじい。
作中時間軸の中で劇中劇が上演されていく構成ですが、
その劇中劇ひとつひとつ、シーンの一つ一つが濃密な作り込まれぶり。
Endless SHOCKの世界観を奥行き深く立ち上がらせています。
劇中劇の一つ一つが「ここが好きだ!」と言える、
一つの作品としての仕上がりぶりです。
そんな各シーン、各劇中劇の魅力もご紹介したい!
でもたくさんありすぎる!!
ということで、ここからは長くなりますので随時更新&ご紹介していきたいと思います。
まずは1幕のクライマックスにある
劇中劇『ジャパネスク』をご紹介します。
有名な殺陣と階段落ちがあるのがこのシーン。
ジャパネスク
1幕の後半では、カンパニーがブロードウェイの大劇場で上演している劇中劇が展開されます。
トリに来るのはジャパネスクという日本の武士の時代をモチーフにしたショー。
ヒロインのリカが姫君
ライバルが姫を攫う野盗の頭
コウイチが姫を救おうとする武将
カンパニーのメンバーがコウイチの軍、ショウリの軍に分かれ、
姫を巡ってぶつかり戦う……
という構成です。
その戦うシーン、長時間の殺陣が圧巻、壮絶。
姫を攫おうとするライバルの前にコウイチが現れるところから、
徐々に狂気のような熱量が舞台上を駆け巡りボルテージが上がっていきます。
両軍が激突すると、そこからは超スピードの殺陣に突入。
緩急はあれど、大人数が一つの舞台上で目にも止まらぬ速さで斬り合っていくその迫力。
舞台上の密度が高すぎて、これ本当に斬り結んでいるのでは!? と錯覚します。
そしてコウイチの殺陣のスピード感が凄まじい!!
軽量化はされているプロテクターだそうなのですが、
全身重そうな鎧を纏っている状態で、
目にも止まらぬ速さで刀をふるい相手を薙ぎ倒す。
早いだけじゃなくとんでもなく華麗なんです。
回転して相手を斬る様なんてもう、ジャンプ漫画のアクションシーン……。
この殺陣が演じる側は本当にきついらしく……。
肩で息をしてそのまま倒れてしまうのではないか、
と観ている側も感じます。
それが物語でコウイチが追い詰められていく様とシンクロしていて迫真なのです。
コウイチはライバル側の罠に嵌り、銃で撃たれて致命傷を負います。
コウイチを庇うように仲間たちが立ち塞がるも、多勢に無勢で斃れていく。無念に唇をかみしめて苦悶に喘ぐコウイチが、それでも姫を守るために気力を振り絞って立ち上がる。
その気迫の立ち姿に、瀕死のはずのコウイチに気圧されるライバル軍。
そこから瀕死の重傷のコウイチによる捨て身の無双が始まります。
もうここのシーンは壮絶としか言えない。息を呑んで見守ることしかできません。
ライバル以外の全ての敵を蹴散らし、コウイチは姫を捕らえるライバルのもとへと、大階段をのぼっていきます。
そこで大きな事件が起きるのです。
※以下はシーンのネタバレになるので、楽しみにしておきたい方は飛ばしてください。
最後に階段落ちがあり、コウイチが生死不明となり、
衝撃のまま第1幕が終わります。
この第1幕が終わり、客席が幕間の休憩時間になった後も、
私は席を立ち上がれませんでした。
あまりにも壮絶な幕引きで圧倒されすぎて、しばらく呆然としてしまいました。
とにかく全人類Endless SHOCKを今年観てくれ
まだ全ては書ききれていませんが、そして書ききれる気もしませんが!
シーン一つ一つが極上のエンターテイメント。
極上のエンターテイメントが連続し、一つの作品として昇華されていルのです。
これを作り上げるまでに至った、込められた熱量と時間を想像すると鳥肌が立ちます。
あまりの熱量と情報量の洪水に、初見で圧倒されるのも当然でした。
とにかくこの観劇体験、まだ観たことない人にこそ味わって欲しい……!
この作品を、「魅力をすでに知っている人」だけのものにしておくのはもったいない!!
そんな思いでこのような記事を書かせていただきました。
もし興味を持たれた方、
SHOCKは日本一チケットが取れない舞台だとも言われているのだそうですが、
これから発売のチケットもありますし、なんとかチケットを入手して観に行っていただきたいです……!!
今後の公演情報
■Endless SHOCK 7-8月 大阪公演
【公式HP】https://www.umegei.com/schedule/1184/index.html
日程
2024年7月26日(金) 〜 8月18日(日) [全29回公演]
会場
梅田芸術劇場メインホール
チケット一般発売
2024年6月30日(日)10:00~
作・構成・演出・出演
堂本光一
出演
中山優馬
林翔太 室龍太 高田翔 原嘉孝 松尾龍 尾崎龍星
綺咲愛里
島田歌穂
ほか
■Endless SHOCK 9-10月 福岡公演
【公式HP】https://www.hakataza.co.jp/lineup/32
日程
2024年9月1日(日)~29日(日) [全31回公演]
会場
博多座
チケット一般発売
7月20日(土)10:00~
作・構成・演出・主演
堂本光一
出演
佐藤勝利
福田悠太 辰巳雄大
室 龍太 高田 翔 松尾 龍 尾崎龍星
綺咲愛里
前田美波里
ほか
■Endless SHOCK 11月 帝劇公演
【公式HP】https://www.tohostage.com/shock/
日程
2024年11月8日(金)~29日(金)
会場
帝国劇場
チケット一般発売
未定
作・構成・演出・主演
堂本光一
出演
上田竜也
福田悠太 辰巳雄大 越岡裕貴 松崎祐介
松尾龍 尾崎龍星
石川直
綺咲愛里
中村麗乃
前田美波里
ほか