滲み絵って?
滲み絵は、
水に浸した紙に3色の水に溶いた水彩絵具で色を置いて、色を描いていきます。
2〜3歳の子ども達は、一色から。
自分の置いた筆から色が生まれて広がります。
その後、2色、3色、と増やしていくと、色が混ざり合うのを楽しみ、或いは混ざらないように慎重に色を置いたり、3色あるのに一色だけを楽しんだり、子どもによって楽しみ方が変わってきます。
どうして滲み絵をするのか?
最初に大きいこと!?を言ってしまいます。
滲み絵は、
自分と水と色、この3つを使って自分と対話する時間、
創造の始まり、無から何かが生じる初期段階を感じること、と思います。
シュタイナーを学んでいた頃、「どうして?」に対して、どの先生方はいつも黙って微笑むだけでした。あらかじめ概念を与えないことによって、「どうして?」に対する答えを自分の中にあるものから引っ張り出してくるため、と思います。
だから、先程の答えは私の中から出てきたもの。
滲み絵をして私が感じたことは、色を味わう、という感覚でした。
今まで水彩画は沢山してきましたが、そんな風に感じたのは初めてのことで、
なぜか? きっと今まで水彩をする時には、何かを描く、という目的があったので、色を味わうという時間を飛ばしていたと気づきました。
色を味わう事によって、赤、青、黄色、それぞれが自分の中で様々な印象で立ち現れました。
赤、青、黄色、それぞれの色が紙の上で広がり目に映るときに感じる印象は、違うんですね。してみるとよりわかり易いのですが、赤は私にはとても強い印象で、濃い赤は怖いと感じました。黄色はとにかく軽くて、広がり方もふわりと少し浮かんでいるような飛んでるような印象。青を置いたとき、私は一番落ち着きました。ずっと青を重ねていきたい、そんな感じです。
それぞれの色はその色が持つ印象を持っていて、それは音や香り、風、どんな風かもその時によって自分の中に生まれてきます。その時の自分の状態によっても感じ方は異なり、見たい色も変わります。
自分と話す時間。
今、何色を見たいですか?
2011年に出会った、シュタイナー教育。 ストーンと心に落ちてきて、今も静かに光っています。子ども達やおとな達の心の灯りが輝き続けるような社会はきっと目の前にある。 様々な地で生まれた叡智と、先人達が残してくれた勇気と一緒に、歩きます!