
静岡県立美術館 30周年を迎えたロダン館の楽しみ方&企画展「無言館と、かつてありし信濃デッサン館」の楽しみ方!
こんにちは!
【静岡県公式】しずおか楽しみ大使の天玲美音です☺︎
第5回は、静岡県立美術館で開催中の「ロダン館30周年 & 企画展 無言館と、かつてありし信濃のデッサン館」をナビゲート🗺️
みなさん、ロダン館にある地獄の門、日本では2つしかなくて、その一つがここ静岡県立美術館にあるってご存知でしたでしょうか
また、企画展は、数ヶ月ごとに代わるので
その企画展ごとに行きたくなってしまいますよね🎨
まずは【30周年】を迎えたロダン館!
その中でも一際目を引く《地獄の門》ができるまで
の企画展から...👣
ロダン館 開館30周年を記念して
様々な関連作や資料が立ち並んでいました
《地獄の門》ができるまで:素描、試作から完成へ
私の中で、ロダンと聞いて、すぐに思い付いたのは
「考える人」
みなさんは、何をイメージされましたか?
この「考える人」も、実は「地獄の門」と関わりがあるんです!
それでは、
『地獄の門』について...
名前は聞いたことがあったり、一度は目にしたことがある方も多いと思いますが
どのように出来たのか...気になりますよね!
今回の企画展では
そのルーツを存分に知ることができます!
その中でも驚いたのは
オーギュストロダンが、フランス🇫🇷の政府から
「地獄の門」の作品制作を発注されたのは、40歳の時だったんですって
あんなに大きな作品、なかなか完成しないと思うので、どうなってしまったのかな?と思いますよね
実際に、制作には30年以上かかっています
スケールの大きさはもちろんのこと、構想期間も長く、叙事詩などから着想を得て作られていたこともあり、彫刻家ロダンの人生と制作活動を象徴する作品でもあります
《門扉下絵》も展示されていましたよ!
なかなか見ることができないので、貴重な機会だと思います!
ロダンの作品の中には、
『門から独立した数多くの彫刻がある』
と知り、衝撃でした!
また、
『独立した作品を、《地獄の門》の作品の中に入れたり』
『三体も向きを変えて入れたり』
教えていただかなければ知らないことばかりで
終始驚きの連続でした!
中央上部 「三つの影」は、
同じ像が向きを変えて、三体並んでいるんです!
みなさん、よくご存知の
「考える人」も門の中にも入っていたとは...
この他にも、
「石を負うカリアティード」
「私は美しい」
「愛欲の園」
「3人のセイレンたち」
「メルクリウス」
「ウゴリーノと子どもたち」
「パオロとフランチェスカ」
「フギット・アモール」
「絶望する若者」
など、ロダン館展示作品に関連する作品も
地獄の門の中に挿入されているのです(※)
【 ロダン館の魅力 】

一歩足を踏み入れると...
目の前に、大きな《地獄の門》があります
遠くから見ると"一つの作品 "という感じですが
階段を降りていくと、近くまで行くことができ
一つ一つの作品が重なり合って
地獄の門になっていることが良く分かります
Qさてここで、学芸員の南さんからの問題です!
《地獄の門》は、いくつの像からできているでしょうか?
正解は...
200以上だそうです
そんなに数多くの像でできているんですね
地獄の門!恐るべしです!!!!!
(※)
▪︎独立像
▪︎素描
と、
▪︎《地獄の門》の中に挿入されている作品
を比べてみると、とても楽しいですよ!
新たな世界が広がります!

★「《地獄の門》ができるまで 素描、試作から完成へ」
12/15(日)まで開催中
一般 300円(団体200円)
70歳以上 および 大学生以下 無料
無言館と、かつてありし信濃デッサン館 -窪島誠一郎の眼-

無言館...
とてもインパクトのある名前で、何なに?となりますよね
窪島氏がひとりで実現させた
信濃デッサン館と無言館。

この、信濃デッサン館と無言館のふたつの美術館のつながりに目を向けた、初めての企画展になります
無言館...
1997年開館
戦争で帰らぬ人となった画学生が描いた絵を集めた美術館なのです
まだ当時、学生だった時に描いたものを、目にして、
その絵の力強さに圧倒されて、独立した美術館の建設に踏み出したのです

ご遺族によって大切に守られ、人々の目には触れることのないまま眠っていたものを、窪島氏が作品に変えたのです

どういうおもいで描いていたのか考えながら見ていて、そんなに暗いような絵には見えかったので、これから戦争に出るのに?と思い学芸員の喜夛さんに質問してみたところ、戦争に行く前でも、戦争を描くのではなく自分の本当に描きたいものを描いているからと教えていただき、色々な方(描学生)の作品を見ていると、力強ささえ感じられ、短い一生でなかったら、今でも画家をやっていたのかなぁ?とか様々なおもいが込み上げてきました
このような展示を拝見させていただくことで、感じることは非常に多く、考えさせられる機会になりました。

こうした機会に、作品を見て想像力を膨らませ、今生きていることのありがたさや、当たり前だと思って生きていることも、当たり前ではない、本当に今に感謝だなぁなど、それぞれに感じていただけるのではないかと思います。

信濃デッサン館は2018年に閉館し、そのコレクションの大半は長野県立美術館に譲り渡しました
無言館は長野県に今もあります
今回、この企画展を開かれた静岡県立美術館 館長木下直之様にも感謝申し上げます。
その目で実際に、素晴らしき画家の卵達の作品を味わいに行ってみてください!
★ただいま開催中のこちらの企画展も
12/15(日)までとなっております
観覧料
▪︎一般 1.200円
▪︎70歳以上 600円
▪︎大学生以下 無料

静岡県立美術館は、「風景画」を中心としたコレクションで有名な美術館なんです

どちらの企画展も、今しかやっておりませんので、ぜひお時間を見つけて出かけてみてはいかがでしょうか
★先日まで行われていたクラウドファウンディング
県立美術館屋外の傷んだ作品を再生し、次の世代にも楽しんでいただける憩いの場として、さらなる魅力向上のためのクラウドファウンディングも目標を達成したようです!沢山のご協力、ありがとうございました。
修復された憩いの広場を見に行く日が、待ち遠しいです!
アクセス
静岡市駿河区谷田53-2

駐車場🅿️駐輪場🚲

開館時間
▪︎10:00~17:30
休館日
▪︎月曜日(祝日の場合開館・翌日休館)
体験コーナー

『静岡県立美術館』...
ふらっと気分転換にお散歩🚶♀️して、ほっと絵🖼️を眺める時間があってもいいかもしれません♡
落ち着いた時間を楽しみたい方にもオススメのスポットです!
最後になりますが、ロダン館30周年おめでとうございます✨

〜 オフショット 〜




考える人を触ることができる日が来るとは...((ミニサイズのものですが))この機会にぜひ!
さて、次はどこへ行くのか...👣
お楽しみに✨
Mion♪
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【静岡県公認記事】
✍️執筆 : 天玲美音
👩Model : 天玲美音
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