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しめ飾りを見に行ってみた

小雪舞う大晦日に、父の作っていたしめ飾りの思い出を探す


形は似ているけど、紙垂は白、みかんがついてたっけ
家によって各々違うのを、主に家長が作ると父に聞いた気がする


『俺は子供の頃に見ただけだから、うろ覚えで、他所の人に教わった』とか。
祖父は父が小学生の頃に他界しているから、その時から家長だったらしい。

今のご時世、他所様のお宅にカメラを向けるのは気がひけるので、観光地とされる宿場町で探すのが無難かとふらり訪れた。
しめ飾りを作っている父が羨ましかったし、なんだかかっこよかったんだよ。私がもしも家長なら、教えて貰えたのかな?田んぼも守れたのかな?

大晦日、二年詣り準備が進む神社。
小雪が荒れてきた。


浅間山の山肌を包むように、雪雲がかけ降りてくる。それと共に風が雪を運んで来る。千曲川へと、冬将軍の乗った雪雲の露払いのように、風花が、粉雪が舞う。

さあ、吹雪く前に家に帰ろう。
少し寂しくて切ない大晦日なのに、信濃路の風景は美しい。





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mion
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