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おつかいノスタルジー


大根の写真を探していて、目に飛び込んで来たのがこちらの画像。
味のある、おそらく古いお家、我が家とよく似ている。
女の子の雰囲気も、うちのたえこと少し似ていて嬉しくなる。
あれれ?
昨日も写真を使わせていただいたクリエイターさんの作品ではないか。
勝手ながら、ご縁を感じる私。
ありがとうございます。

最近時々食べる、つけ麺。
大好き、でも糖質も炭水化物も過多に思える。
夏休みは麺が増えるし。
ミニトマトを添えて、大根おろしを載せて、刻み海苔を載せてみよう。
そこで、大根買って来てくれない?と、たえこに頼む。
たえこは、なぜ私が行かないのかには触れず、
買い物もそろそろ照れ臭くなっちゃうかなと思うけど、黙って行ってくれる。
私はこのところ、人と会うのが億劫。
かろうじて仕事は行く。
かろうじて、は漢字で辛うじて、と書くらしい。

果物も買って来ていい?とたえこ

我が家の前の商店は、野菜、魚、量り売りの肉が並ぶ小さな市場のような庶民的なお店。
なかなか買えないけど、無添加のすごく美味しいハムがあったりもする。
お兄さんは“たえこ、お帰り”
奥さんは“今日は何にします?”と声を掛けてくれる。
保育園時代、買い物行こうかと声を掛けたら、
娘は買ったばかりの水中メガネを掛けて部屋から現れた。
張り切っていたようだ。
お店の人達は、二人暮らしには大き過ぎる切り身や白菜を半分にしてくれたり、
魚を売り切りたい時は、鍋にして、残ったのは次の日にバター焼きにしたら、鍋なら白菜あるかいと、ぐいぐいアドバイスをくれたり、
貝に紛れていたヤドカリをくれたり。
我が家の花壇に蜂の巣らしきものを見つけ親子で恐々見ていたら、店主がどうした?と殺虫剤を持ってやってきてくれたりも(蜂ではなかった)。

そう言えば少し前、幼馴染の男の子も一人で来ていた。
鍋にするから生姜を買いに来た、と。
閉店間際でシャッターを閉めかけていたけど、入んな、と言ってくれる。
そんなお店。


プラムがあったけど500円ちょっとしたから、キウイにしたよ、とたえこが帰って来た。
華奢な身体で、太い大根を抱えて。
大根おろしは嫌いなのに。
なかなか経済的なお使い、ありがたい。

大根おろしは辛みがちょうど良かった。
残った大根はたえこの好きな軟骨ソーキと煮込もう。
料理が楽しいまでには回復した。辛うじて。




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