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ちんぴらどぼうと、後ろ向きのタイムマシン

昔に戻りたい、そう思ったことは?

私は、思ったことがなかった。

自分が発達障害だと知らなかったし、
手立ても知らず、失敗ばかり。
だから、また戻るなんて、とんでもない。
やり直したいことばかりになってしまう。
私には今と前しかない、なんて
かっこよすぎかな。

だけど、
子どもを産んで十数年。
娘が1,2歳くらいの頃に戻りたいと、
たびたび思うようになった。

あの頃、娘は言葉が次々に出てきて、繋がって
私は毎日のように、
娘の新しい単語をメモをして、
せっせと家族にLINEした。

てべり(テレビ)
おぽうふ(おとうふ)
ちんぴらどぼう(きんぴらごぼう)
言い間違えも、一つ一つが楽しかった。

あの時に、戻ったら。
何を置いても、
無垢のかたまりのような娘を
ただまた抱っこして、膝に乗せて、一緒に遊んで笑おう。
色々悩んだりせずに。

そして
精神の病気が酷くなっていた元夫とは
さっさと別居、戻らずに離婚する。

相手が病院に行かなくなった時点で、距離をおいていい。
相手が大変な時期だから、
娘と離したらかわいそうとか、
私が支える、なんて思わなくていい。
そうそう、二人だったら経済的に安心なんて、
大間違い。
一緒にいなくていい。
自分で治そうと思っていないのだから。

まだ元気だった両親を(今も平均よりは元気かな)いっとき頼ってしまおう。

そうしていれば、
のちに、別居と再構築を無駄に繰り返さず、
裁判もしていなかったと思う。
離婚はあんなに長引かなかっただろう。
皆が、こんなに傷ついて疲れてはいなかった。
私はもっと早く、娘を守るべきだったのだ。

周りの皆に言いたい、ごめんなさい。
ずっと支えてくれて、ありがとう。
やはり、ごめんなさい。
娘にも。

振り向くことには、何の意味もないという。
わかってはいるけど振り向いて
その、淵をのぞいて見たくなる。
今日は、そんなnote。

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miomioみお
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