かわいい人達と、チューペット
連日、ママ友に習い事の送迎を頼んでいる。
送って貰った時に、お気に入りの果汁だけのチューペットを差し入れした。
たえこより年下の女の子が、さっそく袋を覗く。
目を丸くして口を開けて、無言で喜びの表情。
たえこより年上のお兄ちゃんは、“何貰ったの!?えー、やったあ!”
地味ーなパッケージにこの喜び様。
私も嬉しくなってしまう。
お兄ちゃんは、キャプテンとして皆に号令を掛けなくてはいけなくて、
“誰も聞いてねえー”とぼやきながらパパのジャンバーのファスナーを上げたり下げたりしていたことも。
試合では鋭く力強い技を見せて、大人も見惚れる。
色々ギャップがおかしい。
この家の車も好きだ。
大家族であちこち行くからか、毛布、スポーツの道具がてんこもり。
その中に子ども達が埋まっている。
二人とじゃれあって、娘が笑いながら出て来る。
キャプテンは、ベンチコートを後ろ前に羽織ってお化けになって無言で手を振り見送る。
うちに泊まりに来た時も、こんな感じだった。
みんな、保育園の頃からあまり変わらない。
車を見送った後、娘がむっつり、私に寄りかかる。
淋しくなっちゃったかな。
……ねえ、ずるい、たえこの分は?、と娘
大丈夫、買い置きあるから。笑
値上げは痛いけど、また買おう。
私はりんご、娘はグレープ派。
実は、チューペット、とは呼んでない。
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