見出し画像

夕焼けの空の着物

夕方の空の色を
まとって行こう。

先週、単衣
(6月と9月に着る着物)になって、
涼しくて良かった、
という記事を投稿したら
もう、フライングして薄物
(7月と8月に着る薄地の着物)を
着たいような陽気になりました。

まあでも明日くらいは
暑くても頑張って単衣を
着て行こうと思います。


私の着付の恩師は、
着付のみでなく
女性としての美しさや
立ち居振る舞い、
生き方や子どもの育て方まで
教えてくれた
尊敬すべき方です。



残念ながら着付け教室と
セットのようについてくる
「押し売り」とは無縁の方でしたし、

ガミガミ怒ることなく
根気よく何度も
優しさと愛情を持って
教えてくださったので、
私も随分と授業で参考にしたものでした。


優しくされて育った人は
人に優しくできるって言いますよね。


だけど、
私がそんな先生の忠告を
唯一、無視していることがあります。


もう、10年以上前に
言われたことば。


「みおいちさん、
 貴女もうね、ピンクは卒業しなさい」


着物というのは
日常で着ている人であれば、
一度手に入れると
長年の付き合いになります。


それこそ何十年も
同じ着物を着るわけです。


だから、
私は自称25歳ですが(ウザい?)、
例えば20代後半でも
ピンクの着物を今から手に入れるのは
後々を考えたら
もったいないこと、と
お考えになったのでしょう。


でもね、
私は色が比較的白くて
割と不健康に見える方なので、
渋めの着物を着てしまうと

あら不思議~!
プラス60歳~!

に見えてしまうのです。


それで、
ピンクや黄色、赤などの
明るい着物の方が似合うので
いつまでも手放せません。


明日はこの単衣で
授業しようと思います。

画像1

ピンクでも、落ち着いた
サーモンピンクに
黄色の入った
美しい光沢のある着物です。

昨日、チビに
「お空がきれいだよ」
と言われて偶然見た
夕焼けみたいな色です。

画像2


これなら過度に
若作りではないでしょう。



衿も白にして
少し落ち着かせましたが、
帯は半幅帯で
あくまでカジュアルに。

先生ごめんなさい。
もうちょっと、ピンクは
卒業しないでおきますね。

ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。