継がれたものを紡ぐように、継ぎたい。
昨日、こちらのお知らせを頂きました。
ありがとうございます!
このお知らせは、つぶやきでも
頂けるんですね。嬉しいことです。
七五三は5日の日曜日に終わって
今日は虫干ししておいた
私とチビの着物をしまいました。
↓袴の紐を結わくときは
苦手な出世結びです。
今回、私が着た着物は
私が七五三のときに着た着物、だと
上の記事でお話しました。
つまり、何十年か前のものです。
(私は自称25歳ですがね)
チビの着物はどうか、と言うと
実は、私が小学校の頃の友達Yちゃんの
お兄ちゃんが七五三で着たもの、なんです。
チビが3歳の七五三のとき、
某有名なチェーン店の写真館で
着物のレンタルまでお願いしたのですが、
私は呉服屋の孫で
幼少期から着物に触れていたこと、
それから着付教室ゆかりの着物ショーや
着物展に10年ほど
足繫く通い詰めていたこともあり、
着物に関しては
目だけが非常に肥えてしまっていて
そのチェーン店の着物が
どうしても気に食わなかったんです。
追加料金を出して
ブランド物でデザインの良い
一番高級な着物をレンタルしたのですが
あの、ポリエステル感が私にはダメで。
時代錯誤な人なのでね、
今どきの化繊より
昔気質の正絹を着せたかったのです。
同じきょうだいでも
私の姉たちは現代的なので
「今のレンタル着物も素敵だよ!
ポリエステルも発色がいいよ!」
と言って、子どもたちに着せていましたが。
つまりは好みの問題なのですね。
とにかく、チビには正絹を着せたい!
そう思っても、時は既に遅し。
3歳の頃はもう変更できず
泣く泣くポリエステルの着物を
レンタルしました。
そんな愚痴を後で母にこぼして
「5歳のときはレンタルするなら丸昌
(正絹の着物レンタルがあるお店)
あたりが良いかな?」
なんて言ったところ、
母がママ友である
Yちゃんのお母さんに
その話をしたそうです。
すると、Yちゃんママが
「あら、うちにお兄ちゃんが
一度着たきりの七五三の着物があるから
あげるわ」
と、チビに着物フルセットを
譲ってくださったのです!!
こちらも何十年も前の着物です。
私はYちゃんのお家には幼少期に
何度も遊びに行っていましたが、
当時から、静かで上品で優しいこのママが
大好きでした。
今回、この染み1つない
丁寧に保管されていた着物を頂いて
子どもの頃のYちゃんとの楽しい思い出も
たくさん思い出されました。
一緒にそろばん教室に通ったこと。
クリスマスパーティーを計画して
Yちゃんのお家でやったこと。
ヘビイチゴをたくさん摘んだこと。
頂いた羽織袴セットは
今の着物と比べると
派手さが足りない気もしますが、
その分、上質な正絹の生地と
品のある伝統柄が
むしろ私の好みにぴったりで
本当にありがたく感じました。
羽織袴が手元にあったおかげで
チビの着付けも
3月の写真館での前撮りと今回と、
2回私がすることが出来ました。
こちら、今年の3月に撮った写真。
まだ背が小さいです。
正絹の何とも言えない
シュッとなる音と
着崩れしにくく身体に落ち着く
優しさ。
独特の香り。
昔ながらの厚みのある生地の
滑らかでふわりとした肌触り。
(今の生地は正絹でも薄いのです)
現代の「良いもの」と
私の価値観とは違うのかもしれませんが、
本当に良いものを
幼少期から着せたい。
こんな願いを五感をフル稼働して
感じさせてくれるのは、
先人たちから受け継がれたもの
なのかもしれません。
それなら私もこの良さを
継いで行きたいな、と思います。
さて。
今後どうしましょうね、
このチビの着物😅
ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。