【企画】着物の文様解読しました~③

企画のご依頼、頂きました💛

川ノ森さん、2回目のご参加です。
いつもありがとうございます✨
嬉しいですね~💕


しずしずとやっている企画ですが、
これを機に日本の美について
少しでも多くの方に知って頂ければ
とても嬉しいです。


企画はこちら↓です。

さっそく解読してみましょう❁


①着物…紅白の椿

画像1

松竹梅ってありますね。
おめでたいことの代名詞のようですが。

実は、中国から梅が来る前は
「松竹椿」と呼ばれていたことを
ご存知でしょうか。

椿は昔から、縁起の良い花なんです。

椿は日本原産の吉祥木で、
「木」に「春」と書く漢字も
日本で作られました。

樹齢が長いことから
不老長寿を、
呪木に使われていたことから
厄除けを表します。

椿油は現代でも使われていますが、
なんと平安時代から日本人は
化粧品として使っていたそうです。

日本人には古くから
なじみがあるのですね。


また、紫の色を染める時、
椿の灰汁を使っていたため
高貴の意味もあります。

紫は高貴な方しか
着られない色、でしたからね。


椿の花が散る時
首からポトリと落ちるため
嫌がる方もいるようですが、
これは、江戸時代の武士の風習です。

武士じゃない方は
全く気になさらなくて
良いと思います。
「厄除け」の椿が
縁起が悪い訳がないのです。

こちらは紅白の椿です。
更におめでたいですね。


椿の柄の着物は
枝椿か、花と葉の椿の2種類があります。

どちらも縁起の良い文様なのですが、
ここで一つご注意ください。

枝椿は、お茶会(茶道の)に
着て行かないようにお願いします。

お茶席では椿が好んで
使われますが、

豪華な枝椿の着物を着て行かれると
わびさびの精神で活けられた本物の椿が
霞んでしまう、と嫌がられるのです。

結婚式の来客は
白を身にまとってはならないのと
同じですね。


②帯…正倉院文様・葡萄唐草

画像2

正倉院は奈良時代に東大寺に献納された聖武天皇の遺愛品を保存した宝庫。日本の古典文様として最古に位置づけられ、格調高い文様である。http://hisae.style.coocan.jp/glossary_10.html
(長塚久恵の着付着物教室より抜粋)


正倉院にある染織品の文様を
正倉院文様と呼びますが、
正倉院のその他の宝物(楽器など)を
文様化したものなども含めて
正倉院文様と呼ぶ場合もあります。


文様としては大変に歴史があるのですが、
着物に使われるようになったのは昭和の頃。

明治期に一部展示をされるようになり、
その素晴らしさが脚光を浴びたそうです。


さて、今回はその
正倉院文様の中でも
葡萄唐草」と呼ばれる柄です。

なんと、現存する日本最古の織物が
この「葡萄唐草」の
毛織の敷物だそうですよ!

くう~っ!痺れる~💛
(このクダリ、いりませんか?)

こちらの文様はペルシャなどから
中国経由で日本に来たそうですが、
ヨーロッパでも見られる
古来より世界各地で大人気の柄です。

ロマンですね~。


葡萄は実をたくさんつけるでしょう?
もうお分かりでしょうか。
そう、豊穣の象徴です。


葡萄唐草にもいろいろあるのですが、
川ノ森さんのこの帯の
写真中央をご覧下さい。

つるが組み合わさって
八角形になっていますね。

麻の葉や亀甲などの六角形は
魔除け
を表します。

では八角形は何か、というと
開運です。

新年にピッタリですね!


以上2点、今回も高貴で
おめでたい文様でした。

あ~幸せ💕

川ノ森さん、ご参加本当に
ありがとうございました💛

皆さんも、
最後まで御覧頂き
感謝しています✨


過去にご参加頂いた記事は
こちらのマガジンにあります。


解読して欲しい文様があったら
お気軽にご参加くださいね。

着物、帯のほか
風呂敷、手ぬぐい、和小物など、
和柄なら何でもお受け致します。

参加方法はこちらです。

①文様(模様)の意味を知りたい着物(帯)の
 写真を記事に貼る。(人物つきOK)

②その着物についての想いや説明、
 思い出など自由に書く、または描く。
(音声もOK)

③私の記事、
【企画】着物の文様、解読します。
https://note.com/mioichi/n/ne9a7730ed1b7
 のリンクを、投稿する記事に添付する。

④#【企画】着物の文様解読
 をつけて投稿する。


着物の文様に興味のある方は、
こちら↓もどうぞ。
有償で行った講習の内容を含むため
有料記事ですが、3点ご購入で200円を、
サポートにて返金&オススメ致します。
(1部250円)






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みおいち@着物で日本語教師のワーママ
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