【企画参加】江戸小紋で粋に。
着物を紹介していて
残念だな、と思うのは、
日本には本当にたくさんの種類の
着物があるのに、
私が着るのは親から譲り受けたものの中でも
自分が気に入ったもののみ。
つまり、
私というフィルターを通して
選ばれたものしか
皆さんに紹介できないのです。
私が好きなのは
割と派手目の
伝統柄の中でも
大正時代以前の古典柄。
とても悪く言ってしまえば
野暮ったい柄が
好みだし、似合うのですが、
世の中にはそうでない着物が
似合う方がたくさんいます。
私が着付講師の資格を取った時、
その養成教室には
私の他にもう一人しか
いませんでした。
この方は私より2歳上の
沖縄出身の、2人の娘さんのママでした。
かりにお名前を
華ちゃんとしましょう。
なぜ華ちゃんかって?
誕生日にいつも
お花のカードを
プレゼントしてくれたからです。
華ちゃんはバイオリンが上手で
寡黙でシャイだけど
言いたいことははっきり言う
素敵な人でした。
背が170センチほどあり
手足が長くて
頭が小さくて
目が大きい美人さんで、
歩いていてモデルにスカウトされたことは
何度もあるそうです。
いかがわしいモデルの勧誘もあって
困ったよ、と笑っていました。
以前、着物が似合う人の特徴を
記事で書きました。
頭が大きくて、寸胴で
手足が短くて、
胸がぺったんこの人に
着物は似合うんだ、って。
華ちゃんはそれに正反対の
いわゆる現代風の美女です。
なのに!
それなのに!
着物が似合うんだわ~!!!
華ちゃんが着る着物はいつも
縞だったり
モノトーンだったり、
クールな感じでね。
以前私は
キモノデザイナーの
斉藤丈太郎先生の
着物ショーに行ったことが
あるのですが、
斉藤先生の着物が
ぴったり似合うような
方でした。
YouTubeに動画があったので
見て下さい、このモダンな着物、帯、小物を!
男性着物も必見です!!!
クールでしょう??
モデルさん、頭が小さくて
手足が長いのに、
似合っているでしょう???
ん~💕鼻血でそう!!
もっと着物の幅の広さを
皆さんに知って欲しいです。
それで今日は
華ちゃんを思い出して
華ちゃん風に着物を
マネキンさんに着せてみました。
華ちゃんは紫の着物を
よく着ていたので、
着物は紫にしましょうか。
桐箪笥の中に
もう少し年を重ねたら
着よう、と思っていた
鮫小紋があるので、
これにしよう。
鮫小紋(さめこもん)。
これは、江戸小紋の一種です。
いつか、江戸小紋の文様の記事を
書きたいと思っているのですが、
それには絵か写真が必要です。
まさか無断でホームページなどの
画像使用するわけにはいきませんので
考えあぐねております。
とにかく、
江戸っ子の誇り、江戸小紋は
1色だけを使って型染めで
仕上げた染物です。
文様がとても小さいので
遠くから見ると
無地のように見えるのですが、
近づいてみると
ちゃんと文様があります。
文様が
鮫っぽいでしょう?
sharkですよ。
デンデンデンデン♪(ジョーズのテーマ)
この細かい文様を、
型で染めているんですよ!型!!
型を置いているときに
「ぶえっくしょい!!!」と
くしゃみでもして、
型が少しでもずれてしまったら
失敗です。
そして、型と型の継ぎ目!!
見つかりますか?
見つからないでしょう?
これがどんなにすごいことか…...!
あ~ため息が出ます。
当たり前ですが、
文様が細かければ細かいほど
難しいので、
細かい文様ほど格が高いのです。
私は着物はゴッテゴテに
飾り立てたのが好きなのですが、
今回は美人の華ちゃん風。
粋にしてみましょう。
帯は縞でクールに。
帯結びも、私なら蝶ですが
華ちゃんだから、貝の口。
ん~、オ💛ト💛ナ💛
「小紋」って本来は
カジュアルな着物なのですが、
江戸小紋はなんと!
文様にもよりますが
「準礼装」としても着られます。
つまり、
入学式、卒業式、
結婚式でも着られるのですよ。
だから着物を初めて買うなら
格の高い文様の
江戸小紋を買っておけば、
カジュアルにもフォーマルにも
着られるってことです。
更に、そこに家紋を入れてしまえば
どんな時でも大丈夫👍
便利ですね~!
そういう訳で、
上の写真はカジュアルな半幅帯の
カジュアルな「貝の口」という
結び方だったのですが、
セミフォーマルの
名古屋帯も
あわせてみました。
マダム~💕
華ちゃ~ん💛愛してる~!!
これ、シリーズ化するのもいいな。
いや待て!
そんなに好みの異なった
着物あったっけ?
う~ん......
見つけて気が向いたら
やることにしましょう😅
川ノ森千都子さんとsachiさんの
うっとりする記事を拝見して、
私も企画「写真で魅せる世界」に
参加してみました。
企画者はきゃらをさんです。
私の写真は室内しかも
思い切り着物のアップですが、
果たして企画の意図に合っているでしょうか…。
きゃらをさん、すみません。
これは違う!と感じたら
ぺいっ!と捨て置いてくださいませ。
素敵な企画をありがとうございます✨