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伝統行事は歌のように。

今年もお雛様を飾りました。

昭和20年生まれの母のために
祖父が終戦後間もない
焼け野原を探し回って
買い求めたという、
小さくて大福みたいな
二頭身のお雛様。

写真はチビが撮りました。頭ボサボサ〜。


もうだいぶ年季が入っていますが
幼少期から私のお気に入りでした。


元は確か7段飾りでしたが
母が三人官女や五人囃子などを
捨ててしまい、
慌てて救出できたのが
この4名さまのみ。


捨てるなぁ‼️‼️


ちなみに私たち三姉妹には
通常サイズの7段飾りと
その他に祖母がくれた
日本人形がありました。


7段飾りは質の良い
上品なものだったので、
実家解体が決まった際に
ダメ元で欲しい方に譲る旨
SNSに投稿したら、


認知症高齢者のグループホームに
嫁ぎ先が決まりました。


先方はとても喜んで下さって
そのグループホームに飾った写真と
ご入居のお年寄りの方々が
いつも眺めては嬉しそうに
お話されていることを
お知らせ下さいました。



大事に飾って下さっているようで
こちらの方が感謝しています。



今年は数日前からチビが

「おひなさま、かざる‼︎」と
うるさいので、
飾ってもらいました。

「さだいじんは、どっちにおくんだっけ?」

なんて、質問しながら
上手に飾れました。


ちなみに、日本では伝統的には
右より左の方が格上なので、
一般的には雛人形の左大臣は
右大臣より年上の、お爺さんが多いです。

ウチの子は地味な着物の方が左大臣です。

何故お内裏さまが
右(向かって左)なのか?については
こちらの記事をどうぞ。


今、飾り方を覚えても
大きくなったら
興味がなくなって
忘れてしまうのかもしれません。


特に男の子だから
本来飾るものでは
ありませんし。


だけど、
大きくなって雛人形を見るたびに
思い出す子どもの頃の思い出が
幸せなものだったらいいな、と
思います。


おやつは
ひなあられを食べました。


これね、
興味ない人、多いですよね、味が。

私は実は大好き🤤なのですが、
実家の家族もダンナも
誰も好きじゃなくて
一人でいつも独占して
食べていた記憶があります。


だけど、チビは大好きで
今日は2人で
「美味しいね」とにっこりしながら
食べました。


嬉しいなぁ、
分かってくれる人がいた💕


「俺はいらない」と言ったダンナが
興味なさげに、それでも
同じ食卓でスマホをいじっていてね。


そんな何気ない、でも幸せな日常を
大人になっても覚えていてくれたら
嬉しいです。


伝統行事って
その伝統が無くならない限り
毎年、どこかでその季節は
それについて見聞きして、
その度に子どもだった頃を
思い出しますよね。


昔の歌を聴くと
その時代の記憶が一瞬にして
呼び戻されるのと同じように。


だから、
出来るだけ伝統行事は無視しないで、
楽しい気分になるような感じで
やってあげたいと思います。



昨日は姉からLINEが来て
「初午の日にお稲荷さんを食べた」そうです。


何でも最近スーパーで
初午イコール稲荷寿司と
売り出しているのだとか。


そんな風習のことは
知らなかったのですが、
母が

「昔は初午の日は
 お稲荷様の前で
 子どもにお菓子を配っていた」

と言うので、
昔からある風習なのですね。


我が家も稲荷寿司を
食べれば良かったなぁ。


そうやって毎年行う
伝統行事が増えたら、
その度に幸せな思い出が出来て
その日はもちろん
いつかの生きる糧に
ほんの少しでも、なるといい。




追記

昨年も雛人形のことについて
書いたよなぁ、と思い
この記事を書いた後で探してみたら、

うわぉ、ほぼ同じことを
書いていました😱

むしろ内容は
昨年の方が高尚でした😅

でも削除するの勿体無いので
このまま投稿します😅

https://note.com/mioichi/n/n6e58afb165fe


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みおいち@着物で日本語教師のワーママ
ありがとうございます!頂いたサポートは美しい日本語啓蒙活動の原動力(くまか薔薇か落雁)に使うかも?しれません。