女子校みたいな話。

これはニュータイプの
不倫ですわ。

一昨日、
長期休職なさっている先生から
代講を引き受けている教師宛に
メールを頂きました。

コロナ後にかかるタイプの
(そんなのあるの？)肺炎で
両肺が真っ白のため
大量のステロイドを投与され、
今でも治らないそうです。

今のコロナはまた
感染しやすい＆
悪化しやすいようですので
皆さんもじゅうぶんに
お気をつけて下さいね。

そんな訳で
その先生が休職中の授業を
皆で手分けして代講しているのですが、

何せその先生は
たくさんコマをお持ちなので
なかなか埋まらないところも
出てきています。

かたや、
代講を引き受けた先生方は
私も含めていっぱいいっぱいです。

「みおいち先生〜。
　昨日は2時間しか眠れませんでした」

と仰ったのは
今年度新人の50代後半程度の
男性教師です。

そうだよなぁ。



新人さんは自分のコマを回すだけで
過酷なので
私の新人時代は新人さんには
代講依頼をしなかったのですが、
そんなことも言っていられないほど
人が足りません。

日本語学校での
日本語だけの授業ならともかく、
日本語教育としての技と
ビジネスの専門性を同時に
教えなければいけないビジネス科目は
新人さんには
相当大変でしょう。

「間違えてUSBを
　洗濯機に入れて
　洗ってしまいました〜。

　※USCBではない。

　でも何ともなかったです〜。
　さすが日本製ですね！」

あ〜あ、
相当おかしくなってる。

この先生
来年度まで、もつかしら。

ある朝、私が
講師室で仕事していると
今学期から副主任になられた
先生が近くに来られました。

「み、お、い、ち、せんせ〜❣️
　うふっ！うふふっ‼︎」

やばっ！

オカマ化女の子みたいになってる‼︎

この先生は登山好きで
国内外の様々な山を制覇され
富士山も1年に2回も登られる
スポーツマンタイプの
私より4歳ほど上のお兄さんです。

「うふふ〜。
　みおいちせんせ、
　もっと代講入ってもいいですよ。
　うふ、こことかどうですかぁ？」

私は休職中の先生と
担当科目が同じなので、
今回最も多く代講しています。

「すみません先生、
　分野が違うので
　その教科の代講は
　物理的に準備の時間が取れません」

「あらん、そうですかぁ。
　まあ、みおいち先生
　いっぱい入って頂いてるからね、
　気が向いたら教えてください」

そう言ってその副主任先生は


うふっうふっ、


と笑いながら
去って行かれました。

代講......みつからないから
ハイになってるな......。

大変なのは分かるので
こちらも致死量の相当の
代講をこなしてはいるのですが、

身体じゅうがバッキバキ、
土日返上で採点の山と向き合い
休む暇もなく
これ以上は出来ません。

昨日、またもや代講で
フラフラになって
教室から講師室に
帰って来たところ、

「み、お、い、ち、せんせ❣️
　うふふ〜💕」

また来た‼︎

「ねえん、何とかここ、
　代講しましょうよ💕」

「いや、先生
　申し訳ないですが本当に
　これ以上は時間が取れませんよ」

と、私が答えるや否や
友人のI先生が
間に入ってきました。

I先生は細身の長身で
姿勢とスタイルが良く、
ついでに少しカールした
ショートカットの
性格に裏表がない
気持ちの良い女性で、

大学生と高校生の
息子さんを2人お持ちで、
息子さんのバレーボールの応援に
忙しなく全国を
駆け回っていらっしゃいます。

I先生に代講の愚痴を
もらした覚えは
ちっともないのですが、

「副主任先生、
　その時間ならX先生が空いていますから
　X先生に頼みましょう！」

と、即座に助け舟を
出して下さいました。

X先生は怖い顔の
笑わないおじさんです。

「X先生......
  うふっ、でもみおいち先生に
　やって頂いてもいいですよ。うふっ！」

あぁ、X先生には
聞きづらいんだろうな。
私とは仲が良いから
頼みやすいんだろうな😅

なんて思っていた瞬間、
I先生が
もともとキレイな背筋をさらに伸ばし、
目線を上に上げて
副主任先生を明らかに見下ろしました。

今、見下ろした！
絶対わざとだよね⁉︎⁉︎⁉︎
非常勤講師が、副主任を⁉︎⁉︎⁉︎

そうしていつになく低い声で
はっきりと

副主任先生を

あえて見下ろしながら

仰いました。

「みおいち先生はダメです‼︎
　これ以上代講したら
　倒れてしまいます‼︎
　X先生に頼んでください。
　分かりましたね」

と、トドメに
不適な笑みでにっこり。

な、ナナナ、ナイト⁇
騎士⁇

少女漫画⁇

やべ〜。
やべじょうじ。

あやうく禁断の恋に
堕ちるところでした😆